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映画 すみっコぐらし とびだす絵本とひみつのコ(2019)


【原題】映画 すみっコぐらし とびだす絵本とひみつのコ

【監督】まんきゅう

【ナーレション】井ノ原快彦 本上まなみほか

【あらすじ】

「喫茶すみっコ」にやってきたすみっコたちが、地下室で発見したとびだす絵本を見ていると、仕掛けが動き始めて絵本の中に吸い込まれてしまう。絵本の世界ですみっコたちは、自分が誰かわからないひよこ? と出会い、ひよこ? の家を捜すことにする。(Yahoo!映画より)







 
【感想(ネタバレなし)】

『日本よ、これが“すみっコ”だ___。』

 




どーもどーも外泊した時は必ず端の布団を死守しますラーチャえだまめです!!いやー全く世の中何が起きるかわかりません!!先日1日掛かる予定でいた用事が思いのほか早く終わってしまいさあ帰ろうか、いやいや待てよこの近くに映画館があるじゃない。「さあ何を見よう」あービミョーだ。実に観るものがない。諦めて帰るか……と趣にツイッターを開いてみたらトレンドに「すみっコぐらし」…?なる聞き慣れないワードを発見。調べてみると















わぁ〜!!可愛らしい〜!!キミ丸いねぇ〜!!鼻クソよりコロコロだm






「リラックマ」などを手がけるサンエックスという会社から生まれたキャラクター(ちなみに彼らに声帯はない)タカラトミーの玩具など商品化もされているらしい。お子さんのいるご家庭では結構流行っている作品みたいだ……全然知らんかった。まぁど、独身だしぃ!?甥っ子もいねぇしぃぃ!?多分日曜の朝とかに玩具のCMやってんのかなお兄さんその時間まだ起きてねえy……


上映時間65分の実に「子供向け映画」の代表格のような映画、一体何が巷をザワつかせているのか…?SNSでは「アンパンマンかと思ったら攻殻機動隊くらいだった衝撃」なる意味不明過ぎる謎ツイートに「大人が泣いた!!」なる意味深なツイートを発見。え何それ!?普通のキッズ映画じゃないの?予告でシンカリオンのCMやるような子供向け映画じゃ、、、ちょ、ちょっとまて
















いつから“子供向け”だと錯覚していた…!?









マズイ!!騙された!?子どもの背中に隠れた「大人の砲撃」が来るぞおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!









わぁ〜!!可愛らしいぃ〜!!!「ココは……すみっコの住む場所…。」おイノッチ?イノッチじゃん!!学校へ行こうMAXまたやって下さいお願いしますお願いしますお願いしまs、



すみっコたちがOPで軽く自己紹介してくれます。優しい世界。だからキャラクターを全く知らなくてもOK。まぁー普通……だよね?至ってなんのへんてつもないのほほ〜んとしたアニメじゃないですか。いや別にコレはコレでいいのだが泣けるってまさかこれの事?癒し系キャラに毎日クソみたいな満員電車の“すみっコ”に追いやられクソみたいな会社に行くクソに塗れた社会に生きるアダルティンティン通勤族のマインドの漢方薬ってこと?いやいや「ドラえもんのび太の日本誕生」でも泣かなかったってのにこんなので泣くわk
















あれ、目にホコリが入って涙が……









想像の遥か彼方の銀河系斜め45度に吹き飛ばす「衝撃の結末」!?すすり泣くキッズ!!鼻水をズルズルいわせる親御さん!?そしてこの大誤算!?(ちょっとインを踏んでみまs)

















“孤独エクスペリメント”発動








こーれーは騙されましたねぇー!!!いやー唐突に「社会の縮図」を見させられたといいますか「現実」を突きつけられる非常にマインドをえぐられる感動作!?お子様には正直辛いかもしれない、だがこれが現実だぁー!!!という可愛い顔して強烈なスパルタ教育を見せつめる怪作!?大丈夫お一人様も意外とおりました!!是非ともココは勇気を振り絞って“大人泣かせ”なアニメでもどうでしょうか…!?







 
【感想(ネタバレ)】





いやいや桃太郎〜とか赤ずきん〜と同じトーンで「みにくいあひるのこ〜」とか言われちゃっても本上さぁん!?しかも違えぇし!!!白鳥になってメデタシメデタシじゃねえのかよおおおお!!!!……この“予想外”の展開。無事すみっコメンバー達の仲間入りを果たせるかと思いきや「住む世界が違う」という理由でトーテムに一人入れないヒヨッコ……。また花の飾りとか無機質なものと一緒に見せる件!?もう確信犯じゃあないですかぁー!!!(泣)それでも“現実”を受け入れ絵本の世界で生きる道を選ぶ(選ばざるをえない)ヒヨッコ

















“生きたい”世界と“生きれる”世界は違う






という、まだ溢れんばかりの夢や希望や可能性を持ったキッズ達にこんな事言ってしまっていいのかアレなのですが子供向け映画にある「“キレイな世界”は必ずしも存在しない」トトロいるもん…!!!そんな事をいつまでも言っていられるわけではございません(♂27歳独身)故に本作はそんな“現実”に嫌でも目を向けなくてはならなくなった年頃……にむしろ深く刺さる映画なのではないでしょうか??



そして思い返せばヒヨッコと同じく“自分探しの旅”……表向きはいい響きだけど自分が何者なのかわからず“孤独感”を抱えるかっp、引っ込み思案で気が弱く“恥ずかしがり屋”なネコ、寂しがり屋だけど“人見知り”白くま、ホントは恐竜の子なのに捕まるのが嫌で自分の“本来の姿”を打ち明けられないトカゲ、“自分を偽る”ニセツムリ、いつか花咲く事を夢見るザッソウ、そして極めつけは脂肪分99%で人間ドックの敵“満たされる=食べられる=自殺願望者”トンカツ、その相棒のエビのしっぽと共に“捨てられる運命”を背負うもの
















いつかブームが過ぎ去るであろうタピオカ







じゃなくて“吸い残り”のタピオカ……みんなそれぞれ悩みや問題を抱えたキャラクターばかりなんですよね。そんな彼らの“居場所”がすみっコ……とても日の当たるような場所ではない影になるような場所かもしれないイケイケゴーゴーに輝くヤツなんて一人もいない、表舞台に出るようなキャラじゃない。これは大きく言ってしまえば“社会的弱者”に見えてしまう。



それでもみんなそこに集まってカラダを寄せ合って時にだんご3兄弟の真似事をしながら楽しくのんびり生きる。“生きやすさ”というのものは自分たちで作っていかなければいけない、ということを改めて痛感させられたかのような気が致します。



ここまで書くと完全に成人向け映画の域に達しているように思えるのですがこの映画のスゴい所は当然大人だけではなく“キッズも感動できる”という所です。実際はじめはライトセーバーみたいな長細いバルーンを振り回す猛者やワーキャー騒ぎ立てる(※私は子どもは好きだ)元気だった私の周りのキッズたちが、映画終盤になるとシーンとそこらじゅうに響き渡る“すすり泣き”の音……これって「ディズニー」か「ジブリ」並の偉業だとは思いませんか!?なかなかここまで大人と子ども両サイドともマインドにズドーンと突き刺さる映画もないんじゃないですかね〜。いや〜完全にヤラれた。



そして一緒に生活することが出来なかったヒヨッコに“幸せを振りまく”最後はまるで神か創造主にでもなったかのようにヒヨッコのいる絵本に“幸せを付け足す”全てはヒヨッコの幸せの為に……いつしか他人に幸せを振りまく“余裕”すらなくなってきた昨今。毎日をゆったりと生きて他人を思いやり時に迎え入れる、そんなすみっコたちの生き方を見て我々の生き方も何か見直す必要があるのかもしれませんね……。。








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