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嵐の中で(2018)


【原題】Durante la tormenta

【監督】オリオル・パウロ

【出演】チノ・ダリン ハビエル・グティエレス アルヴァロ・モルテほか

【あらすじ】

時空のズレにより25年前の少年を救った後、別の人生で目を覚ましたベラは、大切な娘がこの世に存在していないことを知り、自分の人生を取り戻す手がかりを探す。 (ネットフリックス公式サイトより)








 

【感想】






『「一番身近にいるヤツ犯人」篠原涼子に散々教わりましたから!?』







どーもどーもスターバックスの店員の眼力が凄くて目を合わせたら石になってしまうのではないかと毎度恐怖に怯えているラーチャえだまめでございます。今日(も)紹介する“ネトフリ”映画は〜?



【嵐の中で】!!………だから一体どうしたといいますか、前回ご紹介した【息子のしたこと】に次ぐネトフリさんまーたヒジョーにこれまた簡素なタイトルをお付けになりまして…タイトルだけでは何の映画なのか全く判別出来ません!つまりそれは「観ろ」とまるで暗示を掛けられてしま



…時は1989年「ベルリンの壁崩壊」の夜!!!……なんやドイツ映画なんか(否スペイン映画であるッ!!)空を覆う巨大な積乱雲の真下に住む少年ニコはビデオカメラの前で俗に言うギターの「弾き語り」の真っ最中でございます!!そこへ隣に住む夫婦宅から悲鳴のような声が聞こえてくるもんで、なんやなんやと隣の家を覗いて見たところどうやら“争い事”が起こっておる模様!ただならぬ不安を覚えた少年ニコは、たった一人で家を飛び出し(言い忘れたが母ちゃんは夜勤であるッ!!)隣人宅に乗り込んだ!!そこで目にしたのは床にぐったりと血を流して倒れている妻!!そして血塗られたナイフを持って現れた夫!!少年ニコは偶然にも夫の“妻殺害現場”の瞬間を目の当たりにしてしまったのである!!予想だにしない訪問者に血相を変え近寄ってくる夫にニコは恐怖のあまり一目散に家から逃げ出し道路へ飛び出した



パコーーン!!!その瞬間横から飛び出してきた車に跳ねられるニコ。その後少年は“還らぬ人”となってしまう。。。。。



それから25年後。今は亡きニコの住んでいた家に新しい夫婦が越してきた。幼い愛娘を溺愛する医者のベラは部屋の整理中に偶然古いビデオカメラと録音されたテープを見つける。気になってテープを再生してみたところ、そこには「弾き語り」をするニコの姿が。その日は偶然にもニコが死んだ日と同じ巨大な積乱雲が立ち込めていた。その晩ひとりでに動き出すビデオカメラ。異変に気づいたベラはビデオカメラから映し出される映像に目をやった。そこにはまたしてもニコの姿。しかし、何かがおかしい











「え、あ。……あのぉ」





「?えッ…」





「あ、」



















「だ、ダンケシェン?」








だからスペインだって言ってんだr…!!!なんたるファンタジア!?これぞ時空を超えた「電話レンジ(仮)」ならぬ「ブラウン管(笑)」の奇跡!?そのTV画面の向こう側では25年前に死んだはずのニコがまだ生きていて??ベラはニコに言う「外へ出てはダメ!!今外へ出たらアナタは車に轢かれて死んでしまうの!!」ちょっと何言ってるかよくわからない的な表情を浮かべるニコ。隣からの悲鳴。ここはやっぱり気になって外へ飛び出してしまうニコ!!……しかし今度はニコは「轢かれなかった」。少年は悲惨な事故を無事「回避」することが出来たのである…!!!



というですね、何の因果か時は違えど「同じ空の下」で25年前に死んだ少年をトンデモ奇跡で救い出す事に成功したベラでありましたが、ふと目を覚ますと今度は愛する娘もいない、夫もいない、「自分の人生が180度変わっていた」というニコラス・ケイジもびっくり「天使の時間」ならぬ「もう一つのIFストーリー」の世界に転送されてしまった、ただ越してきただけなのに??「少年の死」と「自分の人生」と一体何の繋がりが!?過去を変えたことで未来が変わってしまったすべての人に捧げる俗に言う「タイムパラドックス系」のお話、だったわけなんでございますが



特筆すべきはこのベラが「元の世界に戻る」ので四苦八苦するのと同時に、ニコが目撃した「殺人事件の真相」も同時に暴いてしまおう……という、一見地味ーヘンドリックスな内容なSF映画、かと思いきや過去・未来2つの出来事を交互に見せたり殺された妻の「死体」を探したりと「結構やることあって忙しい」SF……よりサスペンス色の強い作品だったんですねー。



しかもその殺人事件もなんか、どんどん“ウラ事実”が暴かれていく、元の世界では夫は妻殺害後に警察に逮捕され獄中死しているのですが、ベラが飛ばされた「別次元」では、妻は行方不明、夫はその後再婚してのうのうと平和に生活している……という「改変」がなされ、他にも過去に“知り合うはず”の人間との関係が変わり、それによって“夫との出会い”も“なかった”ことになり、それによって娘の存在もなk…とにかくもう狂っちゃう狂っちゃう笑ベラは必死に自分の人生を主張するも「たわけがぁ!」と誰も耳を貸してくれなくて…辛いですね〜、タイプパラドクスあるあるですね



故に2時間超という意外にも長い本編に、散りばめられた「あ、これ絶対何かの伏線でしょ?」明らかに“っぽい”シーンもよくよく考えると沢山出てきたり、あまり馴染みのないスペイン映画のキャストたちの演技も充分楽しめますし、見ごたえたっぷりな「謎解き」要素もプラスされた、サスペンスとしては非常に楽しめる映画、かとなと思いました。



但し物語の途中で「置いてけボーリー」を食らったが最期、登場人物も意外と多いので多分オワタ。になりますし、あとは物語自体が少々……いやかなり“無理があるだろ!!笑”内容は伏せますがラストの展開もなんか……その選択選んじゃう?しかしこれはタイムパラドックス系の宿命といいますか、「シュタゲ」だって話が複雑になり過ぎた結果ホントに全部伏線回収されたのか少々疑問ですし「前・後ろ」を繋げるのって、ホントに至難の業だと言うことは言うまでもなく、そこは多少“大目”に見たほうがすんなり楽しめるのかもしれません。。。w


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