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密航者(2021)


【原題】Stowaway

【監督】ジョー・ペナ

【出演】アナケンドリック シャミア・アンダーソン トニ・コレットほか

【あらすじ】

ミッション遂行のため、火星へと向かう3人の宇宙飛行士。だが、予定外の人物が宇宙船に乗り込んでいたことで、全員の命が危険にさらされ、難しい決断を迫られる。(ネットフリックス公式サイトより)










 
【感想】

『「あーあワシらの食料が…」って目で見んなって』

 





どーもどーも小さい頃どこまで無賃乗車できるか友達と競いましたラーチャえだまめです。え、そんなヤツは宇宙に放り出されてしまええええ!!と言うわけでGW2日目、皆さまいかがお過ごしでしょうか。まだまだ油断大敵な日常、今年のGWは自宅で籠城の構えという方に本日はそんな暇人、いや“タダ乗り”してしまったがヒゲキ感激〜!な映画をご紹介



【密航者】……!!いやーホームステイの強い味方!!毎度お世話になっておりますネトフリ映画のまたしても毎度お馴染み堅苦しいタイトル……いや間違ってはいないんだろうけども、いや何バカ正直にそのまんま略しちゃってるんですかっていうか、もうちょっと遊びの一つくらい入れても……といつもツッコミを入れたくなりますしかしながらココへ来てまたしてもSF大作っぽい映画が配信されていて目が離せませんなぁー?



「密航者」……本来乗船許可のない者が航空機や貨物船に「紛れ込む」ことを言う……まさに本作はCイーストウッドも誰が呼んだか「招かれざる客」によって絶体絶命のピンチに陥ってしまったとある火星探査チームの悲劇を描いた……てあれこれってもしかしてと背筋もピーンときた方もいるかもしれませんねぇー。そう、まさに「実に面白い。」と真夏ならまだ良かったしかしここは宇宙空間!?そうこれはまさに生きるか死ぬか究極の選択を迫られる名作SF小説























現代版「冷たい方程式」








のような映画、だったんですねー。






 

そんないきなり来られても……お前の席ねえから?





あーもう最近このカット多いなぁーと早速OPからインターがステラってる固定カメラでパイロットの顔や宇宙船をアップ気味で映す流行りに乗った映像。そして女性クルー×2男性クルー×1というこれまたポリコレを意識した今風チーム。。。。でもこの方がバランスいいんじゃないですかー?その選ばれし3名のパイロットってのが壁にシュワちゃんのポスター貼って筋トレに励む「ピッチパーフェクト」のアナ・ケンドリックスに「ヘルボーイ」の危険なニャン子とは正反対に「藻」の栽培に人生の全てを捧げるダニエル・デイ・キム、そしてチームのリーダーは猛烈ギャン泣き顔面オババのトニ・コレット……え?



なかなか豪華な布陣ですねぇー。彼らは約2年の歳月を使い火星基地で研究をする予定で地球を飛び立ちます。西暦何年の話かちょっと忘れましたが、ちょっくらハイキングにでも行くみたいな軽めのリュックだけが荷物とか、3人とも仲良さそうに談笑しながら呑気に衛生で地球のインタビューに答えたりとか、発射時にちょっくら障害とか起きたけどまぁなんとかなるだろ的なノリでそのまま宇宙に行っちゃう随分カジュアルに行けるようになったもんですねーとか思っていたらですよ、ある時天井から滴り落ちる“血痕”に気づいたトニ・コレットがおもむろに天井裏を開けてみた所























親方ー!!天井から大きな男の子が!?









ルルル〜ルル〜ル〜ル〜何の因果かパイロットでもなんでもない宇宙船の作業員の男が??ナゼダカ宇宙船の天井に血だらけの状態で眠っていて??…幸い男の命に別状はないもののあまりの“サプライズ”に3人は困惑であります。この男が後の3人の生命を脅かす「危険分子」になるんじゃないのかー??3人の本音としてはやはり、いやはっきり言っちゃえばク◯ほど迷惑な話なわけですよ。まず食い物が足りなくなるじゃーん?酸素だって足りないじゃーん?どうやら3人の乗っている宇宙船と言うのが元々2人乗りだったのを3人乗りに改造した代物らしく、そこへさらに1人追加って……もう絶対無理じゃないですかー?とっととバルスして宇宙に放り出したくなるじゃないd…



でもこの作業員の男ってのがですねぇそんな想像とはかけ離れた存在でして、はじめは正気を乱したもののすぐに3人に謝罪してきて「自分に何か手伝えることはないか」と自分から率先して3人の役に立とう、ライフを救ってくれた“恩返し”がしたいと言い始める、まぁイイヤツだったわけなんですよー。しかも地球に残された、たった一人の妹の身をいつも気にかけている。妹のためにもなんとかして地球に“生きて帰りたい”。私てっきり宇宙船ハイジャックして今すぐ地球に帰還しやがれチキショー!!とか叫びながら暴れだすのかと思ったんですけどね。そんなイイヤツに3人も次第に心開いていくのですが……





 

「全員全滅するか、一人を犠牲して残りを救うか」究極の選択





冒頭でお伝えした現代版「冷たい方程式」。「冷たい方程式」という小説はご存知でしょうか?1954年に書かれた短編の中の一つ。まぁ私も読んだことはないんですけども(おい)まぁ簡単に言ってしまうと「全員全滅するか、一人を犠牲して残りを救うか」という究極の選択を迫られる非常に後味の悪い系の名作SF小説でその後似たような作品も作られるようになったんだとか。まさに本作はソレなんですよね。3人は作業員を犠牲にするか否かの選択を迫られる__。私たちは何度も何度もテスト飛行を繰り返してきた言わば“選ばれし者”、に対して作業員は…?なら優先順位的に自分たちの命を優先するのは当然……て人様のライフをそう簡単に殺めることなんて出来ませんよね?しかも“情”まで湧いちゃってるわけですから……



正直ズーンと暗くなる系の映画ではある、ただ「最後まで希望を捨てない」という強いメッセージは感じることが出来ましたね。これがB級映画だったら宇宙船内という閉鎖的な空間で殺し合いしたりドロドロとした人間模様をひたすら見させられるのかもしれませんが、僅かな希望でも「全員がアライグマ助かる」方法を懸命に模索する姿に共感を呼ぶ。監督は「残された者 」でもマッツ・ミケルセンを北極のど真ん中に置き去りにした挙げ句に命の選別までさせたドS監督ジョー・ペナ。ジリジリとしずかーに“命のタイムリミット”が近づいてくる感じとか前作並にハラハラしちゃいましたねー。



特にラスト30分くらいの展開がですね、もう心臓に悪い。「なんでいっつもこのタイミングで隕石飛んでくんだよ!!」みたいな映画的なノリは発生してしまいますが、場所が場所だけに(宇宙空間)一寸先は闇状態の中、決死の作戦に打って出る手に汗握る展開はなかなか面白かったです。異星人の侵攻とかは一切ない“リアルガチ”路線のSFパニックものとしてはオヌヌメできるかもしれませんねー。でもさ、どーして作業員は天井裏でグッタリしちゃったわけ?その辺について全く情報がないんですよねぇ……やっぱりオレなら彼を疑うねッ!!よって今すぐ宇宙にバルスしch…




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