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ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ(2021)


【原題】Venom: Let There Be Carnage

【監督】アンディ・サーキス

【出演】トム・ハーディ ミシェル・ウィリアムズ ナオミ・ハリスほか

【あらすじ】

地球外生命体のシンビオートは、ジャーナリストのエディ(トム・ハーディ)に寄生したものの、食欲を制限されてストレスを溜め込んでいた。そんな折、未解決事件を追うエディは、刑務所に収監中の死刑囚クレタス・キャサディ(ウディ・ハレルソン)と再会する。猟奇殺人を繰り返し、死刑執行が迫るクレタスは突然エディの腕にかみつき、彼の血液が普通の人間とは違うことに気づく。(Yahoo!映画より)





 
【感想(ネタバレなし)】

『見た目とレイティングの差が激しい映画Part2』

 





どーもどーも先日牛丼屋に入って「あれ松屋ってこんな高かったっけ?」と思ったら吉野家でしたラーチャえだまめです。そんな訳で夜勤明けの日はもう脳ミソが使い物にならないわけで何をするのも猫の手も借りたい、いや“シンビオート”の手も借りたい、、、本日はコチラの映画を拝見させて頂きました



【ヴェノム レット・ゼア・ビー・カーネイジ】!!!いやー前作公開からわずか2年という光回線もビックリの超高速で完成させ去年10月公開予定でしたが、コロナの影響で1年延期を余儀なくされました。ちなみにソニー&マーベルの公開順としては、本当はホアキンに役を奪われマーベルに浮気したジャレット・レトの新たなヒーロー「モービウス」の“あと”に公開される予定だった模様……つまり本作を時すでにご覧になった方は“フライングゲットした理由”がなんとなーくわかったのではないでしょうか??まぁそんなことはどーでも良くってですね、今作から前作のルーベン・フライシャー監督から“クロウ”のアンディ・サーキス?いやーハリウッド界のコロッケ、あいや顔面の筋肉が凄いと言いたかったモーションアクターの申し子兼“愛しい人協会理事長”アンディ・サーキスさんが監督だったんですねー。実は俳優や“GODZILLA”の中身だけではなく監督としてもご活躍されていて以前Netflixで「モーグリ」っていう“ネズミーじゃない方”の「ジャングルブック」映画を制作しておりました(なぜか同時期に公開され対比のためにグロ目の動物にしたのかと思ったら本家の動物もわりとグロ目だったいい想い出)そんな次回作ではロバート・パティンソンの“親愛なる執事”役を控えるアンディ・サーキス版「ヴェノム」


















前作より色々と「大味」だけど楽しい







そんな映画なんでありますね〜。






 






トム・ハーディが息子が憧れるヒーロー役を演じたい!と自ら制作にも乗り出し企画がスタートした前作のラスト、アメリカでいっちばんヤバい受刑者達のたまり場(ホントだよ!)サン・クエンティン州立刑務所に収容された連続殺人鬼“クレタス・キャサディ”に取材するシーンで映画は終わりました。でそのクレタスを演じた檻の中に閉じ込められていた俳優はまさかマギカの名優ウディ・ハレルソンだった__!!ここまでが前作の“お楽しみED”の概要だったわけですが、今作で引き続きウディがクレタスを演じることに。そしてそのクレタスという残虐非道な男が?ヴェノムのDNAを取り込みヴェノムを凌ぐ最恐の敵、“カーネイジ”……“虐殺”ってネーミングセンスからしてもうヤバさが伝わってくる、にしてもこの役をウディが演じるっていうのもですね、「ナチュラル・ボーン・キラーズ」のサイコパス役を気に入った前作のフライシャー監督との「ゾンビランド」繋がりでウディに白羽の矢が立ったのは必然で、しかしその「ゾンビランド」の続編制作のスケジュールの都合により泣く泣く降板したフライシャー監督に代わり候補に上がったアンディ・サーキスとは「猿の惑星」で共演経験があったから……と全て数珠つなぎ的に考えられなくもない?



前作に引き続き今回も制作にクレジットされたトム・ハーディ、そして当初は続投するか怪しかったミシェル・ウィリアムズの再演、ほかにもそのミシェル演じるアンの恋人とかコンビニのおばちゃんとか前作キャストは死んだやつ以外は全員続投……前作の勢いのままそのまま続編も作ったれ!感もありましたが、まぁーなんというかかんというか、前作「ヴェノム」も小難しいことなど度外視するような“何も考えずに単純に見て楽しめる”ダークヒーロー映画とは実はむちゃくちゃ無縁だった、極めてシンプルなヒーローだった、それどころか“凶悪”のイメージを吹き飛ばすグロテクスフェイスのヴェノムをものの見事に“親愛なるシンビオートちゃん”に変身させてしまった、いやーR指定なんてク◯喰らえ(・・・。byデットプール)そして今作ではさらに?それらが“強調”されていると言いますか、よりシンプルに、よりコミカルに、そしてよりトムハ演じるエディとヴェノムとの掛け合い、“バディもの”としての宿命をもちゃんと守って実行している、そんなイメージですねー。



特に今回ヴェノムの愛され度がさらにバク上がりしてしまうんじゃないか、すっかり“(善良)な市民との共存”を訴えるマイクパフォーマンスにエディとしょーもないケンカして一時離脱……からの「やっぱりお前としかコンビ組めんわ…」の相方想いのツンデレキャラとして!?もうなんて可愛いの!?ヴェノムの顔印刷したクレープとか原宿のキッチンカーで売ったら売れるんじゃない?女子ウケ待ったなしですかね。現に劇場でも女子グループ(40代)を結構おめかけしましたし。



今回もテーマは異種との「共存」、そして「友情」。でそのエディとヴェノムとの友情=“シンクロ率”というのが、今回のカーネイジ戦で勝敗をわける要素、となってくるのですが……



ぶっちゃけるとそれって“前作と同じ”じゃない?前作でも(名前忘れた…なんだっけアイツ)ヴィランとの戦いでそこがキモだった、というかシンビオートとどこまで友情を育めたかってというところだったじゃん?(アッチは友情もク◯もなかったけど)そのネタってもう既に使っていますから、今回でもそれが……ってなると、ちょっと“先が読めちゃう”というか予定調和といいますか、はじめはカーネイジにボッコボコにされちゃうんですよ。もうコイツ絶対勝てないじゃん!!くらいまでヴェノムを追い詰めてくれるところまでは良かった。だからこそ“勝てるネタ”というのがシンクロ率の差という部分でしか思いつかなかった感はあるんですけどね?でもそこはせめて同じネタは回避して欲しかったというか、基礎能力でもシンクロ率でもヴェノムを上回るカーネイジを「どうやって倒すのか」ここを楽しみたかったな〜。そのへんの“攻略”に捻りが効いていたらヴェノムが逆転した時「おぉー!!」と盛り上がれたと思うんですよね……



そのへんの“大味”感?ほかにもエディの恋人アンの設定とかコミカル度は増したけどその分前作の各キャラクターもより大味度が増したような、ゾンビ繋がりで出たのは不明ですが「28日後」のナオミ・ハリス演じるクレタスの恋人でナゼダカ超ハスキーボイス特異保持者の“シュリーク”というもうひとりのヴィランも、OPで一番はじめに登場したわりにはただクレタスの付き人みたいな役でしかなくって、彼女自身の役の掘り出しがもう少し欲しかったかなー。この2人の関係も「ナチュラル・ボーン〜」のバカップルを意識しているんですかねー。



アクションは健全。というか全部アニメーションなので。カラダから無数の触手を伸ばすのよし、アメーバになってゲルググるもよし、クラッシュも嫉妬するスピンアタックで竜巻を起こすもよし……途中ラクガキ風のアニメも出てくるのですが、そういった「アニメ」へのこだわりがアンディ監督は強いのかな?「モーグリ」で見せたCGアニメーションを評価されての本作だとは思いますから「見せ方」は良かったと思います。



そして皆さんが一番気になっているのであろう、お待ちかねの「ENDロール後も席を立たないで下さい」……何を言ってもネタバレになるので。……まぁ、、、、、そーゆーことです



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