ラブ&モンスターズ(2021)
- ラーチャえだまめ
- 2021年4月17日
- 読了時間: 5分

【原題】Love and Monsters
【監督】マイケル・マシューズ
【出演】ディラン・オブライエン マイケル・ルーカー アリアナ・グリーンブラットほか
【あらすじ】
モンスターと化した生物に世界が支配されてから7年。元恋人との再会を決意した頼りない青年ジョエルは、安全な地下での暮らしを捨て、危険な外の世界を突き進む。(ネットフリックス公式サイトより)
【感想】

『7年の月日は恐ろしい』
どーもどーも中村トオルとクリスペプラーはイケオヤジ過ぎると思いますラーチャえだまめです。早速ですが本日はこんな映画を拝見させて頂きましたー
【ラブ&モンスターズ】…!!!いくぞぉーー!!!ラブがあればなんでも出来る……たとえ人類が生態系カーストの最下位になろうt…ってバカヤロォーッ!!!…というワケで今宵はオレ様神さまも只今絶賛元カノとの復縁を目論み中「ラブ&サンダー」が待ち遠しい中またしても「愛」に翻弄されしメンズの活躍を描いてしまったのかもしれない?ある日宇宙から飛来したアガサクリスティもビックリのアガサ616という小惑星により「愛、地球博」のモリゾーとキッコロを凌駕する気色悪い巨大生命体が地上に次々と爆誕!?ゴジラとVSしてる場合ではない髑髏島の巨神の手も借りたい事態に発展……「モンスターバース」公開を今か今かと待ちわびる全国のモンスターファンの皆さま、ここでちょっくらフライングゲットしちゃいましょう!?

……とそこへ世界崩壊によって離れ離れになったある青年の淡い恋ゴコロが暴走して地上を支配するモンスターたちを退けながら愛しの恋人の元へ命がけで会いに行く要素をドッキングしてしまったという!?コメディ✕アドベンチャー✕モンスターの豪華ランチ定食のような映画が我らが高所得者向け有料チャンネル通称ネットフリックスより配信されてしまったわけなんでありますが、モンスターファンの皆さま、あいや蟹座の皆さま、いえいえまごうことなき

“イヌ至上主義”の皆さま
には大変オヌヌメできる!?映画だったんですねー。
■恋に“世界の破滅”なんてカンケーない??&キショグロ生命体祭り!?
主演は富士急の戦慄迷宮に放り込まれたら誰よりも早く脱出しそうな俳優No1かもしれない一時は撮影中に大ケガを追ったものの復帰後見事シリーズを完結に導いてくれた「メイズ・ランナー」シリーズでおなじみディラン・オブライエン。彼が演じるジョエルは7年前に「アンダーウォーター」「モンスターバース」と何かとモンスターと繋がりのあるジェシカ・ヘンウィック演じる彼女のエイミーとカーセッ……デート中に巻き込まれた世界崩壊により両親を失いエイミーも遠く離れたシェルターに避難した結果、今では無線でちょろっとだけ話せる遠距離な関係に……戦闘能力ゼロ得意技能は“スープ作り”とエイミーから貰った色鉛筆をすり減るくらい使い猛練習したかいあって上達した“絵描き”……一世風靡ディストピアの世界では少々トホホな青年かもしれないそんな彼がシェルターの中では自分以外全員カップル成立状態という徐々に募り始める“非リア”の孤独感、さらには戦闘能力ゼロの無力感とエイミーとの無線が途絶えたショックによりエイミーの身にもしものことがあったら!?自分の“居場所”はココじゃない!!彼女の元に急ごう!!と突然たった一人で巨大生物に支配された地上界に足を踏み入れるのですが……

まずトップバッターに巨大化した“黒くて大きくて硬くて光ってて臭くて奇妙な声をあげるせーぶつ”を登場させる辺り制作陣はかなりのモンスター愛好家と見た!?生理的に無理ゲーすぎる足の長い刺されたらカブレそうなヤツからモンハンのフルフルまたいな顔した……一応“地球上にいる”生物が巨大化した設定とかもはや度外視してもいいレベルの気色悪いバケモノが出るわ出るわのオンパレード!!こ・れ・はモンスターハンター、いやファンは是非とも手にとってほしい!?VFXでリアルに表現された質感ヨロシク見過ごすには勿体ないゲテモノかもしれません??
■悲しいだけが“別れ”じゃない?
ジョエルは旅の途中出会った中に人入ってんじゃねえかレベルにお利口すぎるイヌに“拾われ”たり何やら同じく旅を続けているマイケル・ルーカー御一行に助けられ“サバイバル術”を学んだりしながら次第にたくましく成長していく。。。カラダ中ヒルだらけになるのは某青春映画のインスパイアでしょうか(ただしその毒で瀕死になるずっと危険な世界ではあるけど)本作はモンスターコメディ映画として軽い気持ちで楽しめる作品でありながら、人間誰しもが一度は訪れる「別れ」というものをフィーチャーしている映画でもあるんですねー。

コロナ化でまだまだ人と会いづらい世の中、突然やってきた巨大生物により引き離されてしまうジョエルとエイミーはまさに現代の「別れ」を象徴しているかのような、そんな気さえしてしまう。「別れ」と言えば無論「死」もその一つ。ジョエルだけではないこの世界では皆誰しもが愛する者を失っています。突然の死はまさに残酷そのもの。大切な人に別れの言葉を贈るヒマさえなく一瞬にして目の前から消えてしまうことだってある。ただそんな「別れ」に対して、本作は決して悲観するワケではなく前向きに捉えている。「別れは必ずしも悲しむものだけじゃない」見方によっては希望に満ちたものにもなるんだよ、というポジティブシンキング的MOVIEとしての非常に勇気を貰えると思うんですよね。「別れ」があるからその人のありがたみや大切さがわかったり「別れ」があるから人は一段階成長する。。。。その過程をこの映画では丁寧に描いている。モンスターだけではなく「別れ」を通して成長していく人間ドラマとしても楽しめる、そんな映画でございます。
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