top of page

ミラ: ガール・オン・ザ・トレイン(2021)


【原題】The Girl on the Train

【監督】リブー・ダスグプタ

【出演】パリニーティ・チョープラー アディティ・ラーオ・ハイダリー キールティ・クルハーリーほか

【あらすじ】

絶望から目を背けるように、車窓から見える完璧なカップルに執着していく女性。だがある日、衝撃の光景を目撃したことで、謎めいた殺人事件に巻き込まれていく。(ネットフリックス公式サイトより)









 
【感想】

『…見た景色が殺人現場でした』

 





どーもどーも今日買った洗顔剤とスキンケアを明日から試せるとワクワクしすぎて夜眠れなくなり今日肌がボロボロですラーチャえだまめです。早速ではありますが本日はこんな映画を拝見させて頂きました



【ミラ: ガール・オン・ザ・トレイン】!!?……うーん!?またなんかどっかで聞いたようなタイトル……てアレじゃないですか2016年にエミリー・ブラント主演で映画化されたヤツじゃん!!でそのエミリーが演じたレイチェルの役を「ミラ」にでも改名したってかぁー??そんなえーっとこれはどこ産なのでしょうか我らがNetflixオリジナルより配信された1本。どこかそのへんのヨーロッパで再映画化でもされたんですかねー、というわけで気になって拝見したのですが

























踊るマハラジャトレインってか?







 

イギリスの傑作ミステリー小説を“ボリウッド”スタイルで映画化!?





え、ぼ、ぼ、ぼ、ボイウッド映画かよぉー!!!?そういや音声選択でヒンディー語ってあったけでも…。いやーOPからおそらく全ッ然関係なさそうなホロッホー!なんて歌いながら早速インド映画っぽい踊りで始まってしまいました。私お恥ずかしながら本格的にボリウッド映画を見たのはおそらく初めてであります……最近日本でも韓国映画に並びボリウッド映画がドジドジ劇場で公開されるようになりましたよね、いや知り合いから面白いよ!って何作か紹介されたんだけどさー、いやぁねえ、こう言っちゃあ偏見みたいに聞こえが悪いかもしれないけどさー「なんかずっと踊ってるじゃん?」いやずっと見たいなーとは思ってたんですよ?別に踊りキライじゃないし、いやベリーダンスとかさ、サイコーッ!!!



……原作はイギリス人作家ポーラ・ホーキンズによって2015年に発売された同名小説、先ほども言及しましたが2016年にエミリー・ブランドにレベッカ・ファーガソン、ヘンリー・ベネットにルーク・エヴァンズという超豪華俳優陣によるハリウッド版が公開されました。まぁーそれと比べて?ストーリーの“大筋”はほぼ一緒であります。今作で初めて知ったという方にもご説明しますと、ある一人のアル中の女が石丸謙二郎がナレーションを勤める列車の車窓からいつも見える住宅街で暮らすとある若妻と男の夫婦を観察するのを趣味にしてしまったがために、ある日いつものように夫婦の私生活を車窓から覗き目しようとしたら若妻がいつもとは違う別の男と密会している瞬間を偶然にも見つけてしまい「アナタは私の理想なの!!そんなアナタが浮気だなんてわたしゃあ許せないわよおおおお!!!」と勝手にプライドをズタズタにされた女が若妻の自宅にその想いをぶつける為に単身乗り込む























ただただ迷惑なアル中の話









そこがもう無理アリストテレスと言うか……まぁそうじゃなかったらそもそも傑作ミステリーが誕生しないんですけどね?でもって女は酔いつぶれてその時の記憶がぶっ飛んでしまい、気がつくと若妻の殺人事件が発生していて?その場にいた+途中から記憶がないというダブルパンチにより警察から“容疑者”として疑われてしまうわけです。果たして自分が本当に酔った勢いで若妻をキルしてしまったのか_?という非常にミステリー要素の強いお話、となっているんですが



まぁー違いと言えば主人公ミラが過去に弁護士の仕事をしていたという設定(この設定が後に大変な事態を…)あとはボリウッド映画ですが一応舞台はイギリス、エマたち登場人物もイギリス在住の設定なんでありますが、途中まで英語で会話していたかと思ったら急にヒンディー語に変わるし?やっぱり公用語でスピークした方が無難だからなのでしょうかゴメンナサイ国際知識はまるでナシなのでこれ以上言えません……。あとは男性キャストはみんなキレーいに整えられた逞しいお髭を装備しているですね、エマを疑う女性刑事の人だけ頭に巻物してるのは??(きれいなブルー色でステキですッ!)



本作を観るまで実は当時劇場まで見に行ったはずなのにハリウッド版の記憶が全然なくって……言ったってもう5年前になりますからね、そりゃ私の脳みそ1メガバイトしかないんでね、しかしそれでもなんで記憶に残らなかったんだろうか、確か当時“衝撃の◯◯オチ”という「どんでん返し」映画というタレコミに惹かれ見に行ってその名の通りラストは衝撃的だった、それだけは覚えていたのですが肝心のお話の記憶だけがまるで飲みすぎたかのようにスッポリ抜けている、、、、で今作“ボリウッド版”を見てだんだんとハリウッド版の記憶が蘇ってきたのです。そして何故記憶に残らなかったのか、その答えが完全にわかりました





 

“ボリウッドミステリー”映画の見方が変わる??親切設計

















コッチの方が“断然わかりやすい”








いやーこれはこれは!!ちょっとOPのマハラジャダンスにだけ衝撃を受けましたがそれ以降は“真っ当なミステリー”ものとして!?実にハイクオリティでよく出来るんですよね!!いやこれへたすりゃハリウッド版より面白いかもしれないぞぉー!?というかですねハリウッド版の方も確かに面白かったのは思い出したんですよ。“硬派なミステリー”ものとしてそして“立ち上がれガールズ”的な?社会的メッセージ性も含んだ作品でありました。しかし時系列が結構トビマストビマス♫だったんですよね。物語が前後よく動く展開だったのでなんだかイマイチはっきりしないままストーリーが進んでいって物語が把握しずらかったというか、それが衝撃的なオチにも繋がってくるから結果オチの記憶まで薄まってしまったのかなーと



しかし今作は違います。まず前後の時系列はそれほど動きません。動いてもちゃんと「事件の数日前__」みたいなテロップが表記されますので物語を掴みやすい。また何度も繰り返し“復唱”してくれたり、登場人物の“マインドの声”も収録されているので非常にわかりやすいミステリーになったなぁー、という印象を受けました。ただわかりやすくなったと言っても作品の世界観、“硬派なミステリー”という色は変わらず、サスペンスものとして物語としては暗いトーンに仕上がっている。



でもってボリウッド映画ってアレなんですかね、教育TVでもないのに途中必ず“歌の時間”を何個か設けなければならないとか聞いたことあるのですが、、、、確かに劇中「え、ここで軽快な音楽!?」と歌が唐突にスッと入ります。けどギリギリ世界観を“壊す”までは行っていないんですよ。サスペンスという暗いトーンの物語に軽快な音楽、一見全く相反する者同時に思えますがこれが見事に“許せるレベル”で調節されているといいますか、世界観を壊さずに成立させている_!?これって実はものすごく高等テクニックなんじゃないか……??





 

■オリジナルに“もう一オチ”スパイスを加えちゃった2回転ジャンプの着地は!?





いやーソンゲバソナすぎる強引なラスト。まさかオールスター天丼にさらに海老天1本追加してプリン体マシマシにするなんてぇ!?オリジナルのオチにさらに“もう一オチ”乗せてしまったどんでん返しの季重なりってか!?まぁー無理くりではありますが、確かにそれだったら一応“伏線全回収”されてスッキリはするんですけどね。ヒントは“弁護士は何かと敵を作る”という……。しかしあれですね、いくら主人公が弁護士になったとしても警察の捜査以上に勝手に自己流捜査をズカズカとやってのけてしまうのはいかがなものかと……(自分の潔白を証明したいのはわかるけど)護身用としは言え知り合いからピストル調達できたり警察の内部に侵入?して捜査員の一人にワイロ渡して自分が映った監視カメラ映像を入手できたり

























アンタ別の容疑で捕まるわ









Comments


bottom of page