top of page

マリグナント 狂暴な悪夢(2021)


【原題】Malignant

【監督】ジェームズ・ワン

【出演】 アナベル・ウォーリス ジェイク・アベル ジョージ・ヤングほか

【あらすじ】

ある日を境に、目の前で恐ろしい殺人が繰り広げられるのを目撃するという悪夢に苛まれるようになったマディソン。彼女の夢の中で、謎めいた漆黒の殺人鬼が、予測不能な素早い動きと超人的な能力で次々と人を殺めていく。やがてマディソンが夢で見た殺人が、現実世界でも起こるようになる。殺人が起きるたび、マディソンはリアルな幻覚かのように殺人現場を疑似体験し、少しずつ自らの秘められた過去に導かれていく。そして邪悪な魔の手がマディソン自身に伸びてきたとき、悪夢の正体が明らかになる。(映画.COMより)


 
【感想(ネタバレなし)】

『いや近い近い近い近い近い近い近い近い…』

 




どーもどーも先日シャワーを浴びたあと浴槽を掃除していたら見知らぬ長い髪の毛を発見し後にそれが自分のケツ毛だと知り戦慄を覚えましたラーチャえだまめです。今宵はそんな尻毛…あ身の毛もよだつホラー映画を拝見させて頂きました



【マリグナント 狂暴な悪夢】!!!いやーついに見れました。友人から去年の2021年自己映画ランキングで上位だと激推しされていたのですがちょうどその頃引っ越しとか忙しくて見に行けなかったんですよねー。え、そんなに、、、?性格悪い私からすると少し懐疑的になっておりましたが、この名を聞いてなるほどザワールド手羽先も泣いて逃げ出すホラー界の風雲児「世界のワンさん」監督じゃあないですか。馴れ馴れしく呼んでスイマメーンワンちゃん、あワンさんことジェームズ・ワン。実は初代はグロくないから色んな人に勧めたいけどソウ信じて貰えない「ソウ」の大どんでん返しから「死霊館」でコメディ描写すらない実際にあったガッチガチの「ガチホラー」でMCU もクロスオーバーしたくない「死霊館ユニバース」を現在進行形で展開中……そんなアナベルvsチャッキーの前代未聞な最恐バトルの企画まで構想中のジェームズワンの最新作、となれば?もうベルマークより安心して見れますよね??



にしても私には一つ、気に食わないことがある。ワンさんが新境地としてホラーからアメコミ映画に殴り込みした「アクアマン」のTVCMでワンさんのことを「ワイスピの監督」と番宣していたことにだ
















先生ー!!それには語弊があると思いまーす!!!






そこは「死霊館」でしょ!?「ソウ」でしょ!?少なくともせめて代表作は「ホラー映画」でしょうよおおおおおおお!!!?……いやそうは言っても客層を見ろよと、DCが世界に誇るメガヒットアクションヒーローものの宣伝でホラー映画の監督……と言うより空飛ぶ車ってそれはよもや車ではないのでh…メガマックスアクションMOVIEがの監督と言った方が?足を運ぼうか迷う観客の気持ちをアクセル全開にすること間違いなしの……納得しました。そうかそうか。ではそれを踏まえたうえでお伺いしてもよろしいでしょうか
















じゃあこの映画は何て言うんですかあああああ!!?






 





いやーなんですかコレ















安っぽいB級ホラーかよ!!!





ひと昔前のB級ホラーMOVIEのVHSを再生したかの如くエラく「安っぽい」演出??天下のワンさんだからこれにはきっと「意図した」何かがあるんだろうけども……そんなA級ホラーからメガヒットアクションまで制覇したハリウッド、ドル箱監督一直線なジェームズ・ワンが何もアナタがやらなくてもいいのに大好きだからやりたくてしょうがなかったとしか思えない














「低予算インディーズホラー」っぽい映画を撮る!!






それが本作「マグリナント」なのです!!(この意味が後半になってジワジワジワるぜよ……)「アナベル」でもワンさんと組んだハムナプトラに行けず残念がっていたか定かではない「ザ・マミー」のアナベル・ウォーリス演じる妊婦のマディソンは、ある日DV夫の暴力で壁に頭を打ち大ケガを負います。そしてその夜夫が「黒い何か」に襲われて……開始数分で登場する黒いヤツ。ティザー映像でベッドに横たわるマディソンの背後からモロ貞子みたいなバケモノが壁からにゅうっと出てきて恐怖する、ホラーを極めたワンさんの「真髄」をまたしても垣間見れると興奮していたのですが、先に言った本作は意外や意外、全体的に「B級」感アリストテレスでコメディ描写もあったりする。しかし「怖いシーンはちゃんと怖い。」ジメッとした怖さではなくカラッとした怖さではありますが、この一見反比例しそうな両要素を見事に成立させている、流石としか言いようがない。



で本作はちょっと変わった展開、否主人公マディソンが襲われるヒロインを演じるのではない














自分ではない「誰かが襲われるのを見る」怖さ?






サイレンすら鳴ってないのに突然自宅にいるはずのマディソンの周りが360度変化して他人の部屋になったかと思ったら、自分の目の前で見知らぬ人が黒い影に襲われる、その「光景」を?マジマジと見させられるマディソン??マディソンが襲われるのではなく殺人の「傍観者」としてまるでスクリーンで今か今かと殺されるのを待つ被害者の最期をただ見届けることしか出来ない我々視聴者サイドと同じ立場で、被害者に叫ぼうが逃げ惑うにも金縛りでカラダは動けず身動きが取れない!?そんな新しいヒロイン像に今回挑戦しているのかもしれませんねー。



で正直言っていいですか?「もうこれ以上は言えない。」「新感覚ホラー」と言ったらいいのか??ネタバレ厳禁過ぎる後半の怒涛の展開!!これはもうこれまで積み上げてきた「ワンさんの集大成」映画として??ターニングポイントとなる作品と断言してもいいでしょう!?数々のホラー映画を爆誕してきたワンさんだからこそ、フィルムメイカーが最も恐れる「マンネリ化」をどう打開しようとしたのか!?もう一度言いますこれはある意味「ワンさんだからこそ撮れた」そんな映画、なのではないでしょうか……??









 
【感想(ネタバレ)】














前半「うわーなんか怖いヤツ来たよー」後半「ガンカタのない「リベリオン」かよ!!」←なぜなのか





まさか後半の怒涛のMEGAMAXアクションに恐怖乱舞どころか手を叩いて楽しんごしてしまいました。なんだよただの面白いアクション映画じゃん!!無駄に広い警察署の謎は解けましたわ!要はあの場所が「血みどろのステージ」だったのね!!黒のロングコートに長髪で最強とかもうセフィロスじゃんかよ!!












てかまず設定に無理アリスギぃぃぃぃ!!!





実は死んだ弟が体内にくっついて共に成長していました、まではまだ良かったけどその弟が完全にバケモノでアタマだけ脳内に埋め込んで隠していたけど打撲の反動で深い眠りから目覚めてアタマの後ろから顔だけニョキって復活するとかどんなB級だよ!!しかもアタマが後ろにあるからマイケルジャクソンのムーンウォークなんて目じゃない全部“反対”のまま動くんですね!!



いやそうなんですよもう「完全なるB級映画をA級キャストとA級監督が楽しく作りましたよ」感が凄い!!「ゴーストバスターズ」のマッケンジー・グレイスちゃんの後ろにあんな恐ろしいバケモノが爆誕していたとは……牢屋で不良女子たちを完膚なきまでにフルボッコするのも「悪役だから別にいいでしょ」とイワンコフばかりに「ただ殺りたかっただけ」感も伺えてしまうし、早くもホラーアイコン待ったなしの「ガブリエル」の強烈な存在感は、ホラーマニアの間でまだまだ人気に火がチャッカマンそうな予感??今作だけで終わらせてしまうのは非常に勿体ない(次回もアナベルが演じてくれるかどうかはわからんが…)いいキャラしてますねー。














あ、そこは普通に前からなんですね






今まで血縁関係でしか“家族”を認めていなかった……けどその唯一の家族は片方は無責任マザーとシリアルキラーブラザーじゃあもう血縁なんて関係ねぇー!!という“本当の家族に血もク◯もない”というシンプルながら最後はまとまったENDなのもGOOD!「死霊館」で培ったホラー描写×「アクアマン」で見せた360度グ〜ルグルアクション×そしてデビュー作「ソウ」でやった大胆不敵な展開。これまでワンさんが積み上げてきた全ての作品のある意味「集大成」であり、ホラー映画として「斬新なNEWワールド」の大きな一歩を、ある意味踏み出したと言っていい自身のターニングポイント的革新的1本、なのではないでしょうか……??



0件のコメント

関連記事

すべて表示

Comments


bottom of page