【原題】Hotel Artemis
【監督】ドリュー・ピアース
【出演】ジョディ・フォスター スターリング・K・ブラウン ソフィア・ブテラほか
【あらすじ】
暴動が日常と化した近未来のロサンゼルス。高額な会費と引き換えに最新医療と身の安全が保障される会員制闇病院「ホテル・アルテミス」には、傷を負った犯罪者たちの訪問が後を絶たない。ある日、銀行強盗で致命傷を負った兄弟を受け入れたことから、ホテル・アルテミスは開業以来最悪の事態に見舞われる。
【感想】
『戦闘能力100%の医療従事者』
どーもどーもラーチャえだまめです。早速ではございますが本日もこんな映画を拝見させて頂きましたよー?
【ホテル・アルテミス 犯罪者専門闇病院】!!!……2018年にアメリカで劇場公開され日本では翌年DVDスルー、まーた全然知りませんでしたよ。もうDVDスルーなんてホントに気づかないと永遠スルーしちゃうじゃないですか!?
タイトルにホテルってあるのに病院なんですね。てチョイチョイチョ〜イ!!“犯罪者専門闇病院”って8文字の中に既に物騒過ぎるワードが2つもブチ込まれちゃあジョージ・クルーニー名医も出る幕なしの西暦2088年の近未来、街は暴徒で溢れかえり警察が武力行使する戦場と化したLAでひときわ輝くネオン看板を灯し続ける一棟の救命病院件ホテルがあった…。その名は「ホテル・アルテミス」。最大の特徴はジョンウィックも会員だとかないんだか一般人お断りの“犯罪者限定”で診療するという!?犯罪者御用達のそれはそれはクセの強い病院、だったわけなんでありますが
超豪華俳優陣
こーれーはまたしても「劇場未公開もったいない作品」として埋もれるには勿体ない??映画だったんですねー。
強盗中に警察と銃撃戦の末仲間のヘイブラザーが撃たれ重症を負っちゃったものだから慌てて「ホテル・アルテミス」にやってきたのは最近スクリーンで拝むことも多い「ザ・プレデター」でMrクチャラーを演じたスターリング・K・ブラウン。彼らを乗せたエレベーターが“鉄格子”で閉ざされた受付へやって参りました。到着を待つ一人の小柄なドクター。2013年の「エリジウム」から実に5年ぶりのスクリーン復帰となった名女優ジョディ・フォスターじゃないですかー。
てかめっちゃ老けてない?「タクシードライバー」のピッチピチの少女が知らぬ間にもうこんなおばあちゃんに!?これには流石に羊たちも沈黙です
と思ったら70代の役を演じてるだけかーい。(正式年齢はずっと若い)いやー特殊メイクとか使っているんだろうけどもまぁーどっからどー見てもおばあちゃんの“ドクターB”ですよ完全に。腰曲げながらスタスタスタ……おばあちゃんの必殺ワザ「歩く歩幅が短い」まで完コピです。そんなヨボヨボのおばあちゃんですが腕はいまだ現役バリピカの「私失敗しないので」全開の今から60年もしたら3Dプリンターで臓器を生成しちゃうんですねー最新医療器具も使いあれよあれよと手術を行うまさにチョモランマ名ドクター。
普通病院に来たらまずは受付で診察券を出しますよね?(救急ならそんな暇ないか)ところがどっこいこの「ホテル・アルテミス」は違います。この病院には数々の“ルール”が存在するのです。まずルールその1、事前に“会員”にならなければ診察はおろか病院内に入ることすら出来ません。「オイ金払うから入れてくれ!!」たとえ非会員のお仲間がグレたとて
はいありがとうございましたぁーーーーー
おいおいナースがデイヴ・バウティスタとか聞いてねえよ!!!どんなに死にかけタールだろうがバウティスタさんの太い腕の中の温もりを感じながら羽交い締めにされ追い出される画期的なシステム。でも彼だってちゃんとした“医療従事者”ですから?(生かすも殺すも彼次第)ドクターに付き添いながら病院を切り盛りしているんですねー
院内のホテルにはすでに数人の“犯罪者”が宿泊しております。でも心配ご無用ルールその2“重火器の持ち込み禁止”……ねぇ、だんだん親会社がコンチネンタルホテルっぽくなってきたでしょう?ホテルには「パシフィック・リム」で漫才を披露してくれたチャーリー・デイに呪われた砂漠から蘇ったソフィア・ブテラという“最強の刺客”の面々が。そこへホテルのオーナーで裏社会でもグランドマスターに君臨しているジェフ・ゴールドブラム演じる“ウルフ・キング”が担がれて来て。。。。
超豪華俳優陣によるシッチャカメッチャカな救命病棟24時、と言ったら嘘語弊がないかもしれない、ブラウン演じる“ワイキキ”にその弟の“ホノルル”、ゴールドブラムにさえ“ナイアガラ”とか患者に超テキトーなあだ名をつけるフォスター医師含むひとクセもふたクセもある個性豊かなキャラクターたちが戦場の中の唯一の“絶対的セーブポイント”であるホテルに半ば立て篭もり状態の中でそれぞれ暗躍する前半戦。そしてウルフ・キング/ナイアガラが担ぎ込まれてきて中に入れなかったその他下っ端たちが病院に突撃してくるバトルロワイヤルな後半戦、と非常に見どころ満載な映画なんでございますねー。
バウティスタは画面マッカッカで何やってんだかよく見えませんでしたが軟体ホモサピエンス代表ソフィア・ブテラの華麗なアクションシーンを拝むことが出来ます。地面に線引いて「私の線を超えるな!!」の厨ニ臭い決めゼリフまで言ってくれます
監督はこれが監督デビュー作のドリュー・ピアース。これまで「アイアンマン3」の脚本や「ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション」の原案などを担当、今作でも脚本を担当し脚本家としての才を遺憾なく発揮、ストーリーの運び方や“犯罪者専用ホテル”という独特な世界観を見事に構築しております。途中入院してくる警察官がドクターの過去を語るだけであまり活かされてなかったりラストの他の奴らの“動向”が描かれずどうなったのか気になるところも目に付きますが、まあ娯楽モノとして深く考えずに楽しめる1本ではあります。その一方で犯罪者とはいえ戦いで負傷した者たちを見捨てない医師としての誇り、戦場と化したLAで診療を続けるドクターの
“闘う医療従事者”の背中に痺れる
まぁ時期が時期なので……ENDロールに「ザ・ノンフィクション」のテーマソングが流れ出しても違和感ないかもしれない戦場の外でも生きるか死ぬかの“闘い”は繰り広げられているんだよと、“闘う医療従事者”のカッコよさみたいなものも描かれていると思いますねー。我々もくれぐれも軽々しくバウティスタ、あいや医療従事者のお世話にならぬよう、努めなければいけませんね…。
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