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ベネシアフレニア(2021)


【原題】Veneciafrenia

【監督】アレックス・デ・ラ・イグレシア

【出演】シルビア・アロンソ イングリッド・ガルシア・ヨンソン ブランコ・ゴイズほか

【あらすじ】

結婚を間近に控えたスペイン人のイサは、独身最後の期間を友人たちと満喫するべく、カーニバルで賑わうイタリア・ベネチアへやって来る。しかし近年のベネチアでは、観光客の増加による環境悪化が社会問題となっていた。イサたちがボートに乗り込むと、カーニバルの衣装を着た道化師が同乗してくる。その不気味な雰囲気さえも楽しもうとするイサたちだったが、その道化師の正体は観光客を狙う恐ろしい殺人鬼だった。(映画.COMより)

 
【感想(ネタバレなし)】

『クソ野郎ども(観光客)はルールは守れ!?』

 




どーもどーも劇場に併設されたカフェで公開初日の「スーパーマリオブラザーズ」のネタバレを声高々にしゃべくりまくるカップルを惨殺してもいいですか?(はっはっはウソですよ)ラーチャえだまめです。えーっともういつからGWですか?月・火と休みをとって9連休の方もいるでしょう。そんなに休みが多いとなると?やはり皆さんお目当ては長期旅行、“海外旅行”なんて人もいるわけですよねー。そんな皆が浮かれるおバカンス期間に“あえて”この映画を壮大にブチ込んでくる凶器!?配給会社のステマですか?海外遠征でアタマん中絶賛花畑牧場の皆さんに













心の底からファッ◯ユーを贈りたい





本日はこちらの映画を拝見させて頂きました【ベネシアフレニア】!!!お前らベネツィアベネツィア言うけどホントは「ベネシア」だバカ野郎!!……と早くも現地民がお怒りかどうかは定かではないキングスメンも極論すぎて絶句する「“マナー”の悪い観光客には“死”を」……なんて単細胞な思考回路なんだ…!?しかしツッコミどころをちょっと横に度外視しただけで?「頭をバカにして見るとめちゃくちゃ面白い」手を叩いて楽しめてしまったら陰キャ末期ガッテム!?





 



水の都イタリアは「ヴェネツィア」。一度は訪れてみたいと思うものの色々考えて「ディズニーシーでいいや」……年間観光客のべ2500万人!?まさに世界に誇る“ベストオブ観光地”。しかしその輝かしい都市の裏で“水害”や“地盤沈下”といった環境問題に直面、また観光客もシーズンで短期に過集中し巨大クルーズ船などが起こす強い波が旧市街の基本基盤を傷め、水域の生態系を損なうなど観光事業が引き金となり街を破壊しているというのです??そんなヴェネツィアが現在進行系で抱える社会問題をテーマに?破壊活動はそれだけではありません世界中からやってくる観光客の中には当然マナーのマの字もなっていない輩だっているわけでしょう!?













たとえば“コレ”とか





私てっきりイタリア産かと思っておりました「スペイン語って2倍速に聞こえる」スペインから観光でヴェネツィアにやってきた5人組の若い衆。早くも現地につくなりモフモフの被り物してディズニーランドと履き違えた行動を取る5人は早速水上タクシーに乗り込るも一人船に上手く乗り込めずそのまま海にドボン……スマホを落としたとかギャーギャー騒ぎ立てながらびしょ濡れのままタクシーに乗船。まさか開始5分で自然破壊を目の当たりにするとは……そこへ“道化師”のコスプレした不審者が一緒に乗り込んできて5人に“ウザ絡み”して来ました。……まぁそんな野郎は流石に営業妨害なのでタクシーの運チャンにつまみ出されちゃいました。格式あるホテルに到着後も部屋の番号が違う?はぁ!?コッチはちゃんとトリバゴで予約してんじゃゴラぁー!!!と受付にイチャモンつけるわベッドの上でそ、側転!?床に響くだろがあああ!!夜は仮面舞踏会のコスプレして高級レストランで大声出してワーワー騒ぐわ二次会のバーのお会計すっぽかして、おいおいお前らどこ行くんだy……いやもうただの犯罪だわ!!!誰か止めてくれぇー!!!!















これはもう流石に全員「処刑」でいいんじゃないっすか?(極論)





と口が裂けても言えない……しかし面白いのがこの5人組が誰一人欠けることなく「全員クズ」ってところよね。もう悲劇のヒロインなんかじゃない「なるようにしてなっただけ」と因果報応だバカ野郎ー!?…とは股が裂けても言えな



そこへ彼らにヴェネツィアの海の底に沈む地獄を味わせるが如く仮面舞踏会のコスプレした謎の集団が襲いかかる。スゴいですよ散々串刺しにした挙げ句に首チョンパ、痛めつけて殺した後の“死体遊び”……ゴア描写はそこまでではないものの“やることが鬼畜すぎてやべぇ”これがR指定のなせるワザか……けど何故だろう「ものすごく清々しい」!?ヤッてくれたぜ!!道徳心なんてクソ喰らえでガンガン思うがままに殺戮をする殺人鬼「側」に立って観てしまう恐怖!?(まぁ全然関係ない観光客も手当り次第にヤってるんですけど)観光客を無差別に襲う彼らの目的とは_?



また「美術」が素晴らしいのなんの。どこまでがセットでどこまでが実際の建造物なのかわかりませんがヴェネツィアの現地で撮影された町並みの美しさは当然のことながら出てくる建物ひとつひとつの“アンティーク”感が凄すぎる!?そしてコスプレ集団の衣装も、前述した道化師からペストの象徴?リーダー核の黒カラスみたいな仮面被ったヤツとか厨二心をくすぐられるしどれもどこかで見たことがある伝統的な衣装なのに、それが結果的に“マスク姿の殺人鬼”のイメージにピッタリハマっているっていう偶然か否か……



私も劇場であんまりにもマナー悪い人には注意します。隣にいたらですけどね。肩ポンポンってして……そうするとみなさんやめてくれるんですよね。やっぱりどこか「善良」な心があるからなんですかねー。マナー悪い人はそうやって撲滅していくのが吉だと(私の主観ですが)勝手に自警団みたいなことをしすぎるのも劇場に迷惑かけてしまいますが。けどこの映画はそんな猶予すら与えません。もう「観光客=悪!!殺せ殺せ!!」の一点張り。情け容赦などない。そのへんのツッコミどころをアタマをバカにして楽しめるか否か、だと思います。



あと忘れちゃいけないのが「観光地は観光客によって潤っている」という事実。この映画では一応そこにも触れていて少し安心。だからあくまで「マナーの悪い」に限定した話なのです。お行儀の良い方には関係ありません。



この映画では「観光客」にテーマを絞ってはおりますが、そこからちょっと飛躍して、私は「マナーの悪い」人間全般に是非とも眼球に焼き付けさせた、そんな映画でもありました(そんな人がこの映画を観るかどうかはわかりませんが)この手の作品とかもっと増えて欲しいなーたとえば回転寿司店の悪ガキの首をレーンで回すとか?(…ん?)今度は映画館を舞台にしてさ、マナーの悪い客を滅多刺しにする映画を……(「デモンズ」という映画があって…」)もうマナーの悪い客を椅子に縛りつけてですね、「時計仕掛けのオレンジ」並みに目をカッと見開いて「ドライアイに苦しめながら見せてやりt…








 
【感想(ネタバレ)】





拉致されたカップルが最後に酷い殺され方されずに助かって終わるところだけが非常に腑に落ちないというか……彼らにも怒りの鉄槌を!!を期待しておりましたが、その後の実行犯夫婦の「自殺」が、警察から捕まるのを拒む「やり逃げ」の手段して使われていたことがわかった途端、「死」なんてそんなのはまだ甘っちょろい、この映画における「至高の地獄」とは、“一生もののトラウマを植え付けて「生かす」”生地獄の方が効果的かー、ああなるほどなー、監督めちゃくちゃ酷いことしてるじゃーん。と妙に納得。確かに妹を殺された姉も見事に婚約者と破局して途中から恋仲になろうと必死すぎる水上タクシーの運ちゃんとも呆気なく関係終了……という“最悪な結末”で幕を閉じることからも「ゴ◯は徹底的に潰す」とイワンコフばかりの、いやーそう考えるとめっちゃ残酷に殺されたあとの2人とか、その辺にたまたまいただけで殺された観光客とか、なんか実は「そこまで恨まれてなかった」説まであるよな……



それであの酷さ?やっぱり恐ろしいよこの監督、とアレックス・デ・ラ・イグレシア監督は今作でお初でしたが、ちょっとアリ・アスター監督と“同じニオイ”がしますね…。


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