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プー あくまのくまさん(2023)


【原題】Winnie the Pooh: Blood and Honey

【監督】ライズ・フレイク=ウォーターフィールド

【出演】クレイグ・デヴィッド・ダウセット クリス・コーデル アンバー・ドイグ=ソーンほか

【あらすじ】

楽しい冒険に満ち溢れていた日々は終わりを迎え、青年になったクリストファー・ロビンは、大学進学のためプーとピグレットを森に残して旅立っていった。時が経ち、婚約者のメアリーとともに100エーカーの森に戻ってきたロビンは、そこで血に飢え野生化してしまったプーとピグレットの異様な姿を目の当たりにする。(映画.COMより)



 
【感想(ネタバレなし)】

『※ネタじゃなくてマジです』

 




どーもどーもラーチャえだまめです。現在「パイダーバース」が日本でも大ヒットスタート、と言うことで世間一般的に「マルチバース」というワードが認知され始めた昨今、羽生結弦も絶句するニワカに信じがたいとんでもクライシスな「マルチバース」の扉がココ、「100エイカーの森」にも出現してしまった…?と思って思ったら少しは「ダメージ」が少ない














「もしもプーが18禁エログロホラーだったら?」






【プー あくまのくまさん】!!!……じゃないんだよおおおお!?え、ウソみたいなホントの話!?プーってどこぞの国家主……「は、ハチミツが、た、食べたいんだなぁ〜」……それは山下清だったネズミーランドの愛されマスコット、正真正銘「くまのプーさん」が亜空間で品種改良されて実写化されてしまいました。キャッチコピーは「よい子は見ちゃダメ。」そして「こんなプーさん、見たくなかった」……鈴木敏夫に何言わせてんだよおおお!!!



いやしかしその可愛らしいルックスとマイペースで天然すぎるみんな大好きディズニーキャラクターとして確固たる地位を確立した「プー」も、元はA・A・ミルンの児童小説、つまり我々の知るデザインのプーはディズニーが後から作りあげたものゆえに?今回のプーはもしかしたら小説版を元にしたデザインかm














いや誰がどう見てもディズニー版!!!(泣)





著作権大丈夫なの?……誰もがまず第一に思い浮かべることでしょう、心配ご無用「ちょうど最近著作権が切れたばっか」故に本作は著作権が切れたことをいいことにまるでディズニーへ積年の恨みを爆発させるが如く好き放題色々ヤリにヤリまくりどーせくだらない野郎なら誰もが一度は妄想する「成長したプーが人類に逆上して血祭りにあげる」物語を他に真似される前に「急ピッチ」で作ってしまえ、と言う結果生まれた1本。いやーまさか日本で劇場公開されるとは思いませんでしたよ。ちなみに私がよく使わせて頂く川崎のチネチッタでは現在公開記念イベントがチッタ内各店舗にて開催中、今でしか味わえないコラボフードドリンクなどを展開……流石天下のチネチッタさん「気合いの入れ方がどこかおかしい」



そんな日本にもファンが多いプーへの反逆映画としてファンからバッシングされるかと思いきや、当日劇場を訪れると見るわ見るわ「R18」作品にも関わらず中高生の修学旅行かってくらいの団体を多数目撃。みんなディズニーランドのアトラクション好きでしょ!?プーさん好きでしょ……!?一体何を期待して観に来ているのだろうか。そして彼らの“期待”にこのプーは答えられたのだろうか。答えは














非常に“平凡”なホラー






だったのではないでしょうか…??





 



私てっきりプー好きの大柄の殺人鬼が被り物してんのかと思ったらホントに“成長したプー”なんですね……しかも“ピグレット”お前もなのか……??



見た目はどう見ても「大柄のオッサン」でしかも服も着てるからもうこれはどう見ても大柄のオッサンかビッグダディ……武器はナイフとハンマー、動きは非常に遅く小汚いチンピラに絡まれた際は何故か全員からタコ殴りにあった後に本性を剥き出しにするブラックパンサーのスーツみたいな謎能力。反対に相棒のピグレットはチェーン振り回すだけのザk…



物語は100エイカーの森で少年クリストファーが異型の生き物……プーをはじめとする“いつものメンツ”に出会い、そこで楽しく過ごしながら彼らに“餌付け”していたものの、クリストファーが成長して大学進学をきっかけに実家を離れたことで状況が一変、餌にありつけなくなったプーたちは徐々にやせ細りそして……それまで“人間の言葉”を使い争いを好まぬ“人間らしい”生活を送っていたプーたちは「生き残るために“野生化”」することを決意、次第に凶暴化していった___。それから数年後、“かつての友達”に会いに婚約者のメアリー・ロビンと共に森を訪れたクリストファー。しかし彼がそこで目にした光景とは___??



今作はプーの著作権が去年1月に切れた“パブリックドメイン”(権利所有者がなくなること)化される“タイミング”を見計らい、それからわずか1年というスパンで制作された……「だろうね。」と言わんばかりのはっきり言って全体的に“突貫工事”感は歪めない。監督はリース・フレイク=ウォーターフィールド。監督のほか制作・製作総指揮・脚本・編集と1人5役を掛け持ちしていることからもわかるとおり相当焦っていたのだろう、目の前で大事な人が殺されようとしているのに泣け叫ぶだけで何もしない、鎖に繋がれ助けを呼ぶババアに「“彼ら”は一体何者なの?」…いやそんなのあとででいいだろとりあえずまず救出しろよおおお!!!!登場人物たちの心情にも雑さも目立ちますが……



一応主人公?はクリストファーですがメインはわざわざプーたちの“今晩のディナー”になるべくしてやってきた数名の女子たち……というホラーの基本の「き」を忠実に再現。あとはもう「よくある流れ」で真新しさはなく。R18仕様のグロテクスなシーンも個人的には予算の都合上そこまでやれるだけの素材が足りなかったのかな?もし倍以上の予算が注ぎ込まれたら画的にもっと攻められた箇所があった所が惜しいですねー。



まさにシナリオ自体は「変化球のないよくあるホラー」、ただそこに「プー」というとんでもないトッピングが乗っかっただけ、と言ってしまえばそれまでですが、学校の話しのネタになるくらい“話題性”はバツグン過ぎるので、これはもう映画の出来がどうのこうのと言うよりは「やってくれただけ」で満足感は大きいかな?



今やTVCMや情報ニュースでも取り上げられ公開記念としてプーのフィギア(税込3万円)の抽選販売も開始されるということで、日本でもまだまだ話題が途切れることがなさそうですが今年は「熊」年でもないのに9月にはコカイン吸ったクマが大暴れするその名も「コカイン・ベア」なるこれまたやべー映画(しかも監督はあのエリザベスバンクス!?)やるし制作費10万ドル以下にもかかわらず既に全米では大ヒットしたから既に“続編”も決定済み、という事でまだまだ“クマ”ブームは終わりを見せぬどころか今後は「蒸気船ウィリー」や「バンビ」の実写ホラー化を狙っているとかで将来的に「悪魔のディズニーシリーズ」でもやる気なのか……

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