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ブライトバーン/恐怖の拡散者(2019)

更新日:2020年7月19日


【原題】Brightburn

【監督】デヴィッド・ヤロヴェスキー

【出演】エリザベス・バンクス  デヴィッド・デンマン ジャクソン・A・ダンほか

【あらすじ】

子供を待ち望んでいたトリ(エリザベス・バンクス)と夫カイル(デヴィッド・デンマン)は、ある赤ちゃんを自分たちの子供として育てることにする。ブランドンと名付けられた男の子は夫妻にとってかけがえのない存在になるが、12歳になると普通の人にはない恐ろしい力を見せ始める。(Yahoo!映画より)







 
【感想(ネタバレなし)】

『子育ては大変(結論)』

 




どーもどーも思春期にムシャクシャして実家の壁を思いっきり蹴って開けた穴が未だに塞がっておりませんラーチャえだまめです。ちなみにその穴から風が吹いたら少ーしだけ寒いわだったのですが私だってそりゃニキビが鬱陶しかったお肌と共に“荒れていた時期”だってありましたよおおおお!!俗に言う「思春期」っていう成長する上でほぼ避けては通れないあるあるネタってヤツがねッ!!むしろ“全くない”方が楽チンだけれど親御さん的には心配かもしれません!!しかーし!!今宵ご紹介する少年の場合それは育ての親どころか人類が到底太刀打ちできない“ハルマゲドン的反抗期”だった_!?【ブライトバーン/恐怖の拡散者】!!!



いやー家族間の揉め事に巻き込まれるのはスターウォーズだけにして頂きたい!!とある農場に空から突然「親方ー!!空から赤ん坊が!!!」降ってきて夫婦は空から降ってきた“ソレ”を我が子のように育てる事を決意。それから10年後ソレはすくすくと成長しもうすぐ12歳の誕生日を迎えようとしていた……。



制作は「ガーディアンズ〜」でお馴染みジェームズ・ガン。Twitter問題でネズミーから“シリーズ降板”をくらい本作のコミコン発表時にも欠席。日本ではかなり前から劇場予告などで「ジェームズ・ガンプロジュース〜」と宣伝が打たれていましたね。まぁそんなマーベルから追放されて思春期の少年の如くムシャクシャしたのかは定かではありませんがその矛先がマーベルではなく何故だか次回作に「スーサイドスクワッド2」の撮影も控えているDCコミックに向けられてしまったと言っても過言ではない















“闇落ちしたクラーク・ケント”





もうこれ以上でもこれ以下でもない!!“もしもスーパーマンの育て方を間違えたら?”という公式の“IFストーリー”と言っても何ら不思議じゃない「スーパーマンinホラー」という全く新しい(?)ジャンル分け不明の怪作かもしれません!!もう“覚醒”する主役の男の子があまり可愛くないのが功を奏したのか(おいおい)ちょっと何考えてるかよくわからない不気味な少年ブランドン役を熱演。それでもOPで母親とかくれんぼするような可愛い一面だってあるんですよ!?



母親は「パワーレンジャー」のコスプレに目が行き過ぎて内容が全然入ってこない来年公開予定リヴート版「チャーリーズエンジェル」では主演と監督業もこなすマルチな女優エリザベス・バンクスでございます。子どもを作れなかったエリザベス演じるトーリにとってブランドンはまさに神が与えたもうた“天からの授かりもの”それはそれは大事に大事に育てて参りました、「たとえ息子に“何”が起ころうとも私達が必ず守る。」それは夫のデヴィッド・デンマン演じるカイルも同じ。しかしブランドンが12歳の誕生日の前日に突如納屋から聞こえる“謎のささやき”に苦しめられ始めるのをきっかけに、翌日芝刈り機を思いっきり引っ張ったら室伏広治も愕然のヒョーーーーーン!!!!と空高く飛んでいくわ回転する刃に手を突っ込んだら手ではなく刃の方がグチャグチャになるなどその後もエスカレートするブランドンのインフレ化に次第に手に負えなくなっていく____。



育て方を間違えたのか?いやいやそんな事はないこれ以上ない“愛”をこれまで注いできたきっと“ただの思春期”だから大丈夫、その内嵐のように過ぎ去っていくだろう、そうこれは立派に“成長している”証なのだ、隣の山田さん家の息子もそうだっt

















ちなみに“被害数”はコチラが多い模様







 
【感想(ネタバレ)】





先程も言いましたが「スーパーマンinホラー」……確かにスーパーマンをホラー化する新鮮さはありましたが物語の意外性はほぼ皆無でその下敷きは実に“どこにでもあるホラー映画”といいますか実に先の読める捻りのないストーリーという印象を受けてしまいました。ウエイターのおばはんが出てきた瞬間「あ、この後絶対目にガラス刺さった後に死ぬやつや」と予告編でちょっと見せすぎた感もありますよね。



全体的にキャラクターの描き方が薄いんですよね。例えば何故ブランドンがあのような赤いマスクとマントを着るのか、例えば昔からヒーローに憧れていたとかクラスでイジメにあっていた時何か“正義の味方”的なものに精神的に助けられて今度は自分がそれになろうとか、はたまた脳内で勝手に生成された処刑人のシンボルだったとか、何かそれがわかる場面が欲しかったですね。対比する為に“覚醒”する前の彼の姿ももう少し見てみたかった。ほかにもブランドンに銃口を向けるまでの親父の葛藤が短かったり母親も息子を止める=殺すという考えにあっさり走ってしまう















「ノットマイサン!!!!!」





親の口から“一番聞きたくない”セリフですよ。仮にも息子ですよ?そう簡単に見捨てられますか?ブランドンもブランドンで初恋相手の子の母親ならまだしもいくら反抗期といえそして今まで嘘をつかれていた事が判明したとしてもですよ“里親”という認識があるから“本当の両親ではない”ことに対しての怒りじゃあないですよね、さらにあそこまで愛情を注がれていたのに親戚や両親に“殺そう”までの感情が果たして沸き起こるだろうか?つまりこれは“思春期が原因ではない”ってことですよね。残念ながら彼は人間ではありません。人間ではない以上、人間のように育つ事はありません。だから“親殺し”も平気で出来てしまうのです。もっとも謎の声に誘導されるようなカタチではありますけど。ブランドンを拾った時からその“責任”は既に存在していました。それは“人”としてではなく“ブランドン”として育てなければいけなかったということ。その点小さい頃から「大いなるチカラには大いなる責任が伴う」事をしっかりと学習させたケビン・コスナーは凄かったんだな〜……ってナニナニなんか違うって?



そして親は親で「ウチの息子は思春期なんです」と勝手に思い込みたいだけなんじゃないか?息子の本当の姿に目を向けようとしない、そして手に負えなくなったら結局殺すしかない“子殺し”ある意味親も“残酷な生き物”であることを言いたいんじゃないか。ラストもブランドンがやられようがトーリがやられようがどっちにしろバッドエンドかな〜と思ってはいたのですが「アナタの中にはきっと良心が生きてるわ」最後までそう信じ続けたトーリの願いも虚しく結局最後までブランドンの気持ちが変わることなくやりたいことをやりまくって終わる……ジェームズ・ガンさんこの頃相当ストレス貯めてたん?(笑)そんな彼を癒やすのはやはりジェームズ・ガンの付き人マイケル・ルーカーさんしかおりません(笑)今作でもエンドロールにちょびっとだけ出演してましたね。てか綱を持った魔女?半魚人??……インジャスティス2でもやる気なの?(笑)次回作の案は既にあるそうですが果たして……









2件のコメント

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2件のコメント


ラーチャえだまめ
ラーチャえだまめ
2021年1月28日

智広さん マーベルのパニッシャーやゴーストライダーとはまた違った「ただのアンチ」な超人ですね笑 この映画を見るといかにクラークケントが教育的に恵まれていたのかわかりますww 応援ありがとうございます😊

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加藤智広
加藤智広
2021年1月27日

ランチャえだまめさん、お久しぶりです。

私はこの映画はまだ見てませんが、まさに”ブラックスパイダーマン”ならぬ”ブラックスーパーマン”のような印象ですね。

ブラックなアメコミというよりは、ホラーのような感じがします。

スーパーマンの失敗例というたとえは、とても分かりやすいです笑

まさに思春期でこじれて、悪の道に落ちちゃったスーパーマンですね。


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