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ブギーマン(2023)


【原題】The Boogeyman

【監督】ロブ・サヴェッジ

【出演】クリス・メッシーナ ヴィヴィアン・ライラ・ブレア ソフィー・サッチャーほか

【あらすじ】

母の死から立ち直れずにいる女子高生セイディと幼い妹ソーヤー。セラピストである父ウィルもまた、妻を亡くした悲しみにとらわれ娘たちと向きあえずにいた。そんなある日、ソーヤーが家の中で怪しい何かを目撃するが、セイディはまともに取りあおうとしない。一方、ウィルは謎の患者レスターから怪しげなメモを渡される。娘たちの異変に気づいたウィルは解決を図ろうとするが……。(映画.COMより)




 
【感想(ネタバレなし)】

『ビックリして水槽にスマホをポチャったら生米で乾燥させると良い』

 



どーもどーもラーチャえだまめです。早速ですが本日はコチラの映画を拝見させて頂きました



【ブギーマン】……!!!いや「ブギーマン何体いんだよ」問題ッ!?マイケルマイヤースもブギーマンでカウントして下さい!!もぉーまたセンスねえ量産型邦題つけやがってぇー!!なんて思ったら原題もしっかりと“The Boogeyman”でごわした……



早くも不安が過る1本。かくいう私もとある映画と“抱き合わせ”でチケットを購入した次第でありまして、まだ公開2日目にして観客はまばら、売店にもパンフレット等グッズ展開もなし、と言うことで「全然期待しないで」観たのですが___



これがなかなかのクリーンヒットと言いますか??まだまだクソ暑い常夏にピッタリの半目ならぬ「半開きホラー」が実は日本に凱旋していた__!?としたら?



原作は巨匠スティーヴン・キング……“ではもう心躍らされない”という方の為に公式もこう来たか!“「ストレンジャーシングス」の製作チーム”……ショーン・レヴィでしょ?どうせまたショーン・レヴィのことでしょうおおお!?……いやいやそう“名ばかり”の映画だと思うじゃないですか












しっかり“ストシン”じゃないですかコレ





 



OPの幼児の“首ポキ”から始まる物語は___精神科医の父を持つ娘のサディは交通事故で母を亡くしたショックから未だ立ち直れずにいた。ある日父の元に予約も無しに緊急外来で男が飛び込んで来る。彼は同じ愛する者を失った者同士わかり会えると信じてやってきたらしい。困惑しながらも早速カウンセリングを始める父であったが、どうにも彼の様子がおかしい。そして彼の口から語られる“にわかに信じがたい”悲劇の真相とは___?



皆さーん!!その怪しい男こそ「アントマン」の3バカトリオいや「スースク」のマーブルチョコじゃねえよポルカドットマンと言えば日本でもジワジワとファンを獲得中デヴィッド・ダストマルチャンその人でしたねぇー!!ちなみに彼は「原作小説では中心人物」のレスターという男。あれ、でもこれまだ序盤中のジョバンナだよな……て本作はSキングの短編集「深夜勤務」(あれこれ昔読んだ覚えが……)に収録された「子取り鬼」という作品の「その後のオリジナルストーリー」ということで…‥…道理で覚えてねえわけだ!!それほぼ原作関係ないじゃねえかああああ!!!……という有様なんでありますが、まぁ蓋を開ければ、やいわけもわからず電球が突然ショートするわ“ベッドの下”におばけがおる……なんて昭和かよ!!













“王道ホラー”





これが“新鮮味は一切ない”反面、変化球ラーメンばかり食べているとやっぱり最後は醤油ラーメンで舌を戻したくなる、といった具合の“一周回って王道がいい”感ってないですか?(無理やりじゃね?)「“ジャンプスケア”入門編」としてどんどこい上田次郎、あいや持って来いと言いますか、スキマスイッチも全力で逃げ出す部屋を真っ暗にして寝るでしょ?“扉の隙間から見える闇”をじぃ〜と見つめて下さい。この映画を見てからも出来ればの話、ですけどねぇええ〜!!!フォッフォッフォッ…!!!!



なんていう“日常に潜む”系のホラーという、これはなかなか日本人でもウケやすいんじゃないですかね?そういえばOPのファンファーレ久しぶりに聞いたな〜、20世紀スタジオも今やネズミー教の傘下……故にある意味“ディズニー映画”ですから?そんなワケワカメにグロかったり悪趣味なこともしませんのでご安心下さい。



そして実に時間をかけて物語を丁寧に描いている点、それは愛する者を失った悲しみや“家族のキヅナ”と言った“人間ドラマ”にも、ホラー映画としては最適な98分という“100分圏内”で、バランスを考えながらそこにも多くの時間を割くことで作品としての質を高めようと努力している点は好感が持てましたねー。それは主人公の娘サディを見ればわかります












ガッツリメインで印象に残る役だった





演じるのは昔カリコレで見た「プロスペクト」の子役がもうこんな大人に……最近ではSWドラマ「ボバ・フェット」に出演、今期待の超新星ソフィー・サッチャー。“目つき”がとっても印象的でしたね!うんもぉ〜家族想いのとっても優しい子なのにスクールでつるむ“グループがことごとくのゴミカ◯フ◯ッキン”過ぎて「そんな友人捨てちゃえば?」と何度悔やんだことでしょうか!?



そしてサディの妹ソウヤーを演じる子役が、またしても「オビ・ワン」で“幼少期のレイア姫”を演じた天才子役だったなんて!あの幼少期のレイア姫はドラマの中でも結構印象に残っていたものでビックリでした。ソウヤーがまずはじめに“家の異変”に気づき始めるのですが、そのことを父やサディに話しても「はいはいオバケね」くらいだと処理されて全く相手にされません。それをいいことに好き放題おっぱじめる日本ならば“ぼぎわん”…ですか?“ブギーマン”とは、古くからもののけや幽霊といったもの全般に呼称される存在ですが、コイツが出処不明のなかなか謎すぎるタイプでしてね、でも返ってブギーマンの“一切の背景が不明”という、あえて何も語らないことで恐怖を倍増させようとしている?妖怪なのか幽霊なのか研究所から逃げ出した実験体なのか……意外と面白かったのが












後半で“クリーチャー映画”としての素性も見せる





結構“殺り合う”んですよね!!クライマックスも結構見せ場をとっておいて。てかもう裏側の世界イッちゃってる??ここで“ストシン”要素をブチ込んで来るとは……そして














最後は何故か「サイン」的な感動が……





監督は新型コロナウィルスによりロックダウン中に作り上げた「ズーム/見えない参加者」で脚光を浴びた新人ロブ・サヴェッジ。その後続けざまに「DASHCAM ダッシュカム」そして本作と日本でも既に3本も劇場公開されている、妙だな、本作の下準備として前2作を公開したのか、前2作があっての本作なのか…?配給会社の思惑はわかりませんが、ほかにも脚本はトンデモ恐竜映画「65 シックスティ・ファイブ」のスコット・ベック×ブライアン・ウッズとコチラも今ノリに乗っている次世代クリエイター、そして製作は「デップー3」を控えるショーン・レヴィ。もともとアメリカのHuluで“配信用”として製作されていた所を試写の評価が良かったんで劇場公開に格上げされた“お墨付き”の映画でして?6月に公開された全米でランキング3位にまで登りつめた実力者でもあった1本。これは隠れた良作ホラーですよ!!

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