【原題】The Frankenstein Theory
【監督】アンドリュー・ワイナー
【出演】クリス・レムキー ヘザー・スティーブンス エリック・ザッカーマンほか
【あらすじ】
オックスフォード大学でヨーロッパ史の修士号を取得したジョナサンは、メアリー・シェリー作の小説「フランケンシュタイン」に登場する怪物が実在するのではないかと文献調査を進め、ドキュメンタリー映画制作のクルー4人と、現地ガイドのカールと共にカナダの北西地域へと向かった。一面が閉ざされた銀世界で、毎晩のように不気味な呻き声を耳にし、古びた小屋の近くに人骨を発見。不安に駆られる一行だったが、単独行動に出たカールが何者かに殺され事態は急変する。その後、撮影クルーが次々に姿を消していき、彼らの帰りを待つ残された者たちは、想像を遥かに超える状況に直面する・・・。
【感想(ネタバレなし)】
『コワすぎ!?世界のマル秘Xテープ⑰「伝説の怪物編」』
どーもどーもラーチャえだまめですコワすぎ!?……そろそろネタが尽きて参りました所で製作会社も同じ問題にブチ当たったとしか思えぬ「あのフランケンシュタインは実在した!?」……そんなワケあるかーい
【フランケンシュタイン・リポート】…!!!おそらく世界一どーでもいいリポートかもしれないメアリー・シュリーの古典的小説「フランケンシュタイン」
…は実話だよ?と当時10歳の時に叔父に吹き込まれ自らを「フランケンシュタインの末裔」だと疑わない「人生を狂わされた劇レアさん」が登場してしまう身内コワすぎ!?……あそういう話じゃないですか?
一丁前にオックスフォード大学なんか出たって「フランケンシュタインの研究」なんてされた日にゃ親泣かせがすぎるジョナサンは独自に研究を重ね「うんうんたぶん殺人がよく起きるカナダの北のここら辺にいるだろ」とだいたいの目星をつけその「生きる屍」との涙無しには出来ない感動の「再会」の瞬間を収めるためドキュメンタリー映画の製作スタッフを呼びつけた。当然半信半疑の撮影スタッフたち。「フランケン?いるわけないだろギャハハ!!!」うんうんそうだよ!いるわけないんだよ探すだけ無駄
呼んだ?
間違えましたフランケンシュタイン「は」。ココが味噌醤油味の素!!?私も壮大に騙されたいやーそんな抜け道があっただなんて皆口を揃えて言っているのは「フランケンシュタインの実在」であって「フランケンシュタインの怪物の実在」とは誰も言っていないのである!?フランケンシュタインとは怪物を作り出した生みの親の名前であって、我々が想像する脳みそにボトルブッ刺さった無口の大男はその産物に過ぎない、つまり?今作のタイトル「フランケンシュタイン・リポート」とは、怪物の存在の有無など実は関係がないその末裔であるジョナサンの「ただのビデオレター」の何物でもなかったという…!?ここまで伏線が張られた映画だとは思ってもみなかったでしょ皆さん!?(……え今自分で系垂らしただろって?)
だからもう画面にジョナサンだけとりあえず映っておけばよろしいのです!!カナダの北の国から山小屋で映画スタッフ現地のハンターと共に酒を交わしながら「体感時間2時間弱」の雑談に華を咲かせても文句は言えないし夜中にクマみたいな唸り声がしても「気にせず寝ろ。」と世紀の大スクープ撮るより睡眠の大切さを優先したっていい翌日ハンターが様子を見に森の中に行き行方をくらましたからといって雪山に血だらけで倒れ込むハンターを見つけて「近寄らずにその場から撤退」したっていい。大切なのは「絶対いるんだ!!怪物は絶対にいるんだああああ!!」とカナダに向かう途中愛想尽かした彼女から別れを告げられようが死人が出ようが子どものように目を輝かせるジョナサンただ一人だけなのだから……!!!
アーメン
一番恐ろしいのは怪物に生涯取り憑かれ「人生を狂わされた劇レアさん」……いやそれよりもっと恐ろしいのは序盤でスタッフが車で追突しかけてブチきれて殴りかかってくる黒人と怪物を見たと豪語するシャブ中男という素晴らしきオチ。アーメン……。
Comments