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ヒトラーを殺し、その後ビッグフットを殺した男(2019)


【原題】The Man Who Killed Hitler and Then the Bigfoot

【監督】ロバート・D・クロサイコウスキー

【出演】サム・エリオット エイダン・ターナー ケイトリン・フィッツジェラルドほか

【あらすじ】

ナチスドイツを率いた独裁者アドルフ・ヒトラーを暗殺した伝説のナチハンターとして、その名をとどろかせた元兵士のカルヴィン(サム・エリオット)は、愛犬と一緒に平穏な老後を過ごしていた。ある日、彼のもとにFBI捜査官が現れ、人類の脅威となる病原菌を持った未確認生物ビッグフットの全滅を依頼してくる。すでに引退していたが、心のどこかでハンターとしての興奮を欲していた彼は依頼を引き受ける。(Yahoo!映画より)


 
【感想(ネタバレなし)】

『タイトルがク◯長い割にこれ以上ない的を得た説明がない件』

 




どーもどーもラーチャえだまめです「未体験ゾーン」!!……今宵紹介する未体験はー?



未体験ならぬ「未確認」生命体(通称:UMA)を老いぼれ爺さんがひと狩り行こうぜ!しちゃった!?……と聞いたらまさに未体験ゾーンに相応しい“B級モンスターパニック”……かと思いきやこの爺さんのプロフィールがFBIもビックリなとんでもクライシスなものだった…??【ヒトラーを殺し、その後ビッグフットを殺した男】!!復唱します若い頃にヒトラーを殺し(ほぉ〜)その後ビッグフットを殺した男


















なんでそーなるの?







いやーこれまたびっくらポンなゲテモノUMA、あいや映画が上陸してしまいました、“タイトルからして因果関係が意味不明”というなんとも説明しにくいしかしもはや“これ以上の説明が思い当たらない”という主演を務めるのは名作「明日に向かって撃て」から「アリー/ スター誕生」まで数多くの作品に出演してきた個人的には「ゴーストライダー」の初代ゴーストライダーのイメージが強い大御所俳優サム・エリオット!!



そして製作にはあの「2001年宇宙の旅」「未知との遭遇」「ブレードランナー」など伝説的SF映画のVFXに携わってきたダグラス・トランブル×「ピラニア」「ハウリング」などB級モンスター映画の脚本家としても名高いジョン・セイルズという、これまた因果関係が意味不明に無駄に豪華なキャスト、スタッフでお贈りする「ただの戦争映画ではなく、クリーチャー、アクションなどのジャンルが融合した〜」とパンフレットに記載されている内容以上に



















“背中(そして炎)で語れる”じいじのカッコよすぎる武勇伝







じいちゃんカッコいい〜ペケポンッ!!ならぬ“最優秀お爺ちゃん大賞”を贈呈したいレベルの主演サム・エリオット演じるカルヴィンじいじの“反則過ぎる”程のカッコよさよ!?御年75歳という年齢なんて関係ねえ!!否むしろ綺麗すぎる白髪姿を床屋でキープしつつ老眼鏡姿もカッコイイ!?“こんな年のとり方したい俳優No1”のまさに全国のお爺ちゃんファン必見の素晴らしき年の功!!しかも若い頃はあのナチの指導者アドルフ・ヒトラーを暗殺した国宝級の実績を持つ



しかーし!!そんな華麗なる実績とは裏腹過ぎる彼の人生____!!!愛する恋人とは戦争で引き離されその後死別、家族も作らず老後も一人で“安いバー”で飲んだくれ、帰り道には街のチンピラに絡まれる……本人曰く“人生を踏み間違えた結果”だと、国の英雄の“その後”の人生はあまりに孤独かつ貧相なものであった……!?



愛犬と一緒に暮らす一見平凡そうなカルヴィン氏、周りからは「老後は釣りでもしたらどうか?」などと“いかにも”な残りの人生を優雅に過ごせと助言される。しかし彼にはずっとずっと忘れられないターミ姉ちゃんことマッケンジー・デイヴィスと共演した「ブラック・ビューティー」や“自殺中継”が話題になった「スーサイド・ライブ」などに出演するケイトリン・フィッツジェラルド演じる今は亡き恋人との思い出、そしてヒトラー暗殺の任務についたあの日々、ヒトラーと言えど「一人の人間を殺めた」という「罪の意識」がアタマから離れなれず、どうにも“今生きている心地がしない”という完全に“過去に囚われた男”、だったワケなんですねー。



物語はその現在(と言っても80年台後半だが)と第二次対戦時の過去を行ったり来たりするスタンスで、カルヴィンがふっと見上げると過去に突然タイムスリップする、といった具合で進んでいきます。その過去のシーンのビジュアルがこれまた凝っていて当時の時代を忠実に再現&複数のエキストラも交えて見事に世界観を演出しているんですよね!!当時の町並みとかヒトラーのいる屋敷、恋人と一緒にダンスするシーンなど“昔懐かし”の雰囲気はバッチリ構築、ちなみに若い頃のカルヴィンを演じるのは「ホビット」シリーズのエイダン・ターナーが“違和感なく”演じております。ねぇ?もうここまでくればお分かりいただけたのではないでしょうか


















ビッグフットなんて“おまけ以下”です。






恋人とのほんの一時だけれどもとても幸福に満ちた日々、そして今も近くの床屋で働く弟との時が経っても変わらぬ“兄弟の絆”、もう無駄に壮大なオーケストラ調のBGMと共に展開される“熱い武勇伝”を語られちゃあんなカナダ政府とアメリカ政府も手に負えねえ病原体撒き散らすビックフッドとかもうどーでもいいのです!!あの世界的UMAを持ってしても、カルヴィンの“人生録という名の年輪”と比べてしまえば存在価値など“ク◯ショボく感じてしまう”この凄さ!?(そして見た目もホントにショボい!!笑)“「ビッグフットを殺してほしい」と言われて「俺はやらねぇ」と真顔で返して違和感のない奇跡の映画(笑)”として、これはなかなかなんともジャンル分けすら難しい、そんな映画だと思います。



そしてヒトラーとビッグフット、一見すると何の繋がりもなさそうな二つの存在ですが、ヒトラーとビッグフット、共に過去と現在その時代に存在していた“脅威”、モンスターとして考えると時代を象徴する言わば「悪」をカルヴィンじいじは“2度も”成敗する……人類を2度も救うとかもはや国民栄誉級のヒーローじゃねえか…!?







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