【原題】Banshee Chapter
【監督】ブレア・エリクソン
【出演】テッド・レヴィン マイケル・マクミリアン カティア・ウィンターほか
【あらすじ】
失踪した友人の行方を捜していたジャーナリストのアンは、CIAが極秘に行っていた生体実験の存在を知る。調査を続け、アンは遂に遺棄された実験施設を発見するが…。(「キネマ旬報社」データベースより)
【感想(ネタバレなし)】
『コワすぎ!?世界のマル秘Xテープ⑨「政府の陰謀編PART3」』
どーもどーもコワすぎ!?のお時間がやって来てしまいましたぁー。先日から何の因果かスタートさせてしまったこの企画、今日はその第1回目
1回目から“POV”じゃないとか聞いてない
いやータマゲタ。序盤はどこぞの荒い録画映像から始まるのに徐々に「あれ、これ“POV風”に撮ったタダの映画じゃね?」フツーの三人称映画じゃんかよおおお!!!しかもなんだよ“パラノーマル”ってカシラにつけてアクティブにも程があるよー!?原題は“Banshee Chapter”というこれまた全然本家とは関係のないことからも乗っけから不満フグ田タラタラ夫なのですが観ていると「これが“意外と”イケる」という??……ホラ、皆さんだって珍味とか好きでしょう?いかの塩辛も珍味なんですよ
「MKウルトラ計画」をご存知ですか?
アメリカ史上、「最もタブー」視されている「禁断の都市伝説」___だとぉ?(おやおや気になって参りましたよ)1950〜1960年頃まで“実際に行われていた”とされるCIAの“マインドコントロール実験”「MKウルトラ計画」。当時の大学や研究所、製薬会社などが実験に参加、被験者にドラッグなどを使用し人の精神状態を文字通りコントロールすることが出来るか、という恐ろしい実験をしていたというのだ…?何も知らされず実験に参加し被害にあった被験者たちの記録・証言など物的証拠も存在していたものの1973年にCIAにより処分され真相は闇の中に葬られたという……。さらに実験が打ち切られた1960年代以降もどこか別の場所で「秘密裏に実験が継続されているのではないか」という噂も飛び交っている??なかなかリアリティのある話(いやホントにあった話なの?)でサブイボが浮き出てしまいました、でも日本ではあまり聞いたことないよねー
と思ったらジェシー・アイゼンバーグが全知万能の神レベルにレベルアップする「エージェント・ウルトラ」、日本でも大ヒット中の海外ドラマ「ストレンジャー・シングス」の劇中でLも参加したホーキンス研究所の人体実験名が“MKウルトラ”だったの知ってました?……という今現在でも我々の知らぬ間で広がっているという不気味さ!?つまりこの映画「“題材”はメチャクチャ良い」んですよね。OPで当時実験に加担していた?科学者や大臣の証言VTR映像に米国の前プレジデントの証言映像まで流用し“信憑性”がかなり高くないか…!?と私はOPでガッチリとマインドコントロールされてしまいました(誰が上手い棒を咥えろと)
所変わって急に大学のノリみたいな感じで男がカメラの前で「じゃ今から薬飲みまーす」と“あからさまに青”すぎる謎の液体をクイッと飲み込みしばらく経過観察していると……
映像はここで終わっていた…!!!という薬を飲んだあと謎の失踪を遂げた男と親交のあったジャーナリストの女が彼の身に「一体何が起きたのか」真相を探る為に彼に青い液体を渡した人物とされる「コロラドの友」とかいう胡散臭い友を探す……というお話。この「コロラドの友」の正体が小説家という設定が先にあげた1960年以降にも実験が行われていたという噂の中でケネディ大統領を暗殺したオズワルド、レーガン大統領の暗殺を企てたジョン・ヒンクリー、ジョン・レノンを暗殺したマーク・チャップマンと言った凶悪犯罪者が実は皆「MKウルトラ計画」の被験者で、彼らはマインドコントロールされて事件を起こした、そして彼ら全員が事件を起こした当日「ライ麦畑でつかまえて」という小説を携帯していた、つまりその作者J・D・サリンジャーがCIAと繋がり「MKウルトラ計画」の一環としてその小説をCIAの指示で書かされていたのではないかとするソンゲバソナな陰謀論になぞられているくらいリサーチもよくされていますねー。
チラ見せ程度でその姿もハッキリとは映らない「異形の存在」……心霊でも異星人でもない所がオタク心をくすぐられると言うかなんだかわからない物体X…ただホントに最後までなんだかわからないZーッ!!ちょいちょいギャグを挟んでくるのが逆にマイナスだったかなー。いや別にここでそんなおもしろオジサンとかいらないんだからぁ…!!!!脅かし方もありきたりで芸がない所もマイナス。まぁでもなんかキライになれない、ドイヒーなタイトルにしては「掘り出し物」……かも!?結果上々なスタートですね!!
【感想(ネタバレ)】
結局ジャーナリストの女性は男からクスリを盛られていた?そこまで考察出来るほど情報に乏しい映画ではありましたが、一応考察すると
ジャーナリストの恋人→クスリを飲み別次元の存在に肉体を乗り移られ変異。その後は恋人にただ近づこうとした?(あるいは恋人も同じくクスリを飲んでいたので別次元で共に暮らそう的な?)実はあまり敵意はなかったんじゃないか?
小説家の男→数十年前まで行われていた実験の被害者。大学生であったが実験の弊害で記憶消失、ホームレスになりその後小説家デビュー。実験の参加者だが記憶を失ったことで別次元の存在とリンクされなかった?その後ジャーナリストと共に自分もクスリを飲み別次元とのリンクにより変異中に人としての尊厳が残るうちに自ら命を断つ。
恋人失踪後に失踪したカメラマン→???同じく別次元行き?それともCIAに暗殺された?彼がもしクスリを飲んでいないのなら別次元から襲われることはないハズですが……
そもそもクスリって?→人間の海馬体から摂取された液体?それを服用するとテレパシー的な能力を授かり別次元とリンクする作用がある??
クスリを飲まなければ当然別次元から襲われることはない=実は“脳の幻覚”だった??しかしそうするとカメラに別次元の存在が“映り込む”なんて絶対ないわけで……まぁ実はそれらも服用者による幻覚でした、と解釈することもできなくはないですがうーん……わからん!!
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