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ドラキュラ デメテル号最期の航海(2023)


【原題】The Last Voyage of the Demeter

【監督】アンドレ・ウーブレダル

【出演】コーリー・ホーキンズ アシュリン・フランシオーシ デビッド・ダストマルチャンほか

【あらすじ】

ルーマニアのカルパチア地方からイギリスのロンドンまで、謎めいた50個の無記名の木箱を運ぶためチャーターされた帆船デメテル号は、その航海の途上で毎夜、不可解な出来事に遭遇する。(映画.COMより)





 
【感想(ネタバレなし)】

『海の上では、あなたの悲鳴は誰にも聞こえない。』

 




どーもどーもラーチャえだまめです。本日より109シネマズプレミアム新宿にて開催される“「ダークナイト」トリロジー35mmフィルム上映”が開始されてしまう大事件の確信犯が?来る明日9/16の誰が呼んだか「バットマンの日」に大便乗した結果と言うことで??こうなりゃコッチも便乗してやろうと













違う違うそうじゃない






【ドラキュラ デメテル号最後の航海】!!!いやいやコウモリ男ってまさか“原液”たるブラム・ストーカーの古典怪奇小説「ドラキュラ」の映画だなんて……いやだって今劇場でやってるんですもん?そんなモノクロ時代から過去何十回とリヴートされてきた名作をまたやるんですかい……なんていう疑問がお有りな方もいるでしょう。話は少し変わってかつて天下人トム・クルーズをもってしても全くアッセンブル出来なかった幻のユニバースが存在したのをご存知でしょうか














興行的には赤く染まりました






ミイラ男、透明人間、狼男、フランケンシュタイン……ユニバーサルが生んだ超有名モンスターを超ハリウッドスターでマルチバースしちゃおうと目論むもその流行りに乗りたかっただけの安直な計画が裏目に出て1作目で興行的に大敗を経て計画が頓挫したあの企画を!?その後お釈迦になったかに思われたボツ企画を華麗に“リサイクル”という形で単発ものとして売り込んだリー・ワネル監督「透明人間」が予想を超えるヒットを叩き出したことで?ユニバーサルとしては任天堂を誘致させるよりずっと大事な自社製品のモンスター作品を“単発”で再び現代に蘇らせようと、まだ野望は消えてはいなかったのでありますッ!!そして「ドラキュラ」ですよ!!……てアナタ先程の「ダークユニバース」の企画に入ってましたっけ?












え、なんで蘇ったん?





 



タイトルの“デメテル号最後の航海”とは原作小説「ドラキュラ」の全27章あるうちの“第7章”で「原作イチ怖い」と定評がある回なんだとか。つまり映像化するには“まさに”持って来いどんとこい上田次郎と思いきや…?原作ではイギリスに漂流した無人の貨物船デメテル号の残骸から見つかった船長の航海日記に記される“衝撃的な内容”のみが語られる__といった具合で、非常に断片的かつ情報量が少ないものを?(それが返って読者の想像力を掛けたて恐怖乱舞したに違いないのだが)制作陣が脳内フル回転させて“その時船内で本当は何が起こったのか”を「オリジナル」で描いちゃおうと……「遊星からの物体X」の冒頭のイヌのシーンから何があったのかを空想して作った映画がありましたよね?そういうのなんて言ったっけ?「前日譚」っていうんですよね……てそこはオリジナルかよー!?



しかし「本当に怖い吸血鬼伝説」の謳い文句にあります通り、広大な青い海のど真ん中を突き進む船でドラキュラと同乗とかコッチは青い顔すぎるんですけどー!?すぎる最悪な展開。閉所恐怖症には溜まったもんじゃない限られた空間でドラキュラ伯爵……なんて紳士的なものは想像してはいけません“コウモリの姿をしたクリーチャー”と船員数名との生き残りをかけた死闘___似たような同じくホラー映画の代名詞たる作品が思い浮かびませんか?そうまさに本作は「海洋版エイリアン」をイメージして作られた作品なのです!!



噛まれたらドラキュラウイルスに感染、太陽の光に弱いなど古典的な設定は忠実に、個人的に「シェアハウス・ウィズ・ヴァンパイア」……否「死霊伝説」にクリソツなコチラも古典的な?明石家さんまを冷凍保存して解答したような出っ歯型白塗りスタイルのドラキュラの造形。翼があって空も飛べちゃいます。「そーそー、ドラキュラってこんなんだよな」感。しかもドラキュラの“中の人”が今ホラー映画に引っ張りだこのハビエル・ボテット、いやー今回も彼はやってくれましたよ。スラリと長い手足で暗闇からぬるっと現れるソレはなんとも不気味。



昼間は船員たちに見つからぬよう隠れて日が沈んでから一人、また一人と“生き血”をすすりに暗躍する……ずっとドラキュラ様のターン!!!ドラキュラ相手に為す術もない絶望感。でも船を捨てた一歩先もまた絶望……という逃げ場のない環境は、まさにパニックものとして充分機能していて、やっていることは「SFパニック」MOVIEのソレなところが今昔ハイブリッド型と言いますか、ユニバーサルの古参モンスターもまだまだ「伸びしろですねー。」



あと“バトル・オブ・ナイチンゲール”ことアシュリン・フランシオーシが“船に女性を乗せると呪われる”言いがかりに腹を立てライフルをぶっ放す勇姿に「アントマン」「スースク」の今キテルね俳優デヴィッド・ダストマルチャンが“ガテン系”航海士を演じるという??聞いただけでは全く想像出来ない珍しい役どころで登場しております。



監督はジェーンスウじゃない方の「ジェーン・ドウの解剖」子供向けホラー絵本をガチホラー映画化した「スケアストーリーズ」そしてみんな大好き「TROOOOOOOOLL!!!」のアンドレ・ウーブレダルが森の妖精から吸血鬼へシフトチェンジしたコチラ、欲を言うと若干船員たちが「わざわざキルされにいってる感」もっと抵抗しろよ反撃しろよ!!と思わず叫びたくなるくらいに皆さんいざドラキュラを前にして棒立ちしか出来ない“弱さ”。否見た目に反して「頭脳派」ドラキュラに翻弄されっぱなしだったのかな?めちゃくちゃデカい宇宙船とか基地ならまだしも、いやタイタニック号ならわかるよ?中規模の船の中で「なんで見つけられないの?」これはたぶん誰しもが思う疑問……否契約の関係上、積荷の中身は確認できないとかそういうやつ??仕事人かよッ!スガシカオがアップを始めましt…


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