【原題】Day Shift
【監督】J・J・ペリー
【出演】ジェイミー・フォックス デイヴ・フランコ スヌープ・ドッグほか
【あらすじ】
プール清掃員のバドには、別居中の妻子も知らないバンパイアハンターという裏の顔があった。妻は隠し事が多く収入も不安定な彼を見限り、1週間以内に子どもの学費と歯列矯正費用を払えなければ遠く離れた実家へ引っ越すと宣言。バドは期限までに金を工面するため、かつて規則破りを繰り返して追放されたバンパイアハンター組合を頼ることに。大物ハンターであるビッグ・ジョンの口添えでどうにか復帰を認められたものの、規則に詳しい現場未経験の事務員セスが監視役として同行することになってしまう。(映画.COMより)
【感想】
『10：0でヨーグルトワールド説』
どーもどーも月給が安すぎて今すぐにでも副業したいラーチャえだまめです。早速ですが本日はコチラのネトフリ映画を拝見させて頂きました
【デイ・シフト】！！！一攫千金？高収入シフト？？“ナイトシフト”な“夜勤”はちょっと辛い、でも“日勤”！！日勤ならば尚よし……！！！と思った方もおるやもしれませんしかしそんな我々がイメージするような“ただの日勤”ではなくてですね、表向きはプールの清掃員として働きながら裏では“ヴァンパイアハンター”として日中働いてもらいますってかぁ？？
それ日勤じゃなくて“副業”じゃあああああああ！！！(え、そっち？)
てか日勤でヴァンパイア狩りなのか……愛する家族の“生活の為”カネになるヴァンパイア狩りに勤しむ男こそMr電気ウナギことジェイミー・フォックスその人であります。日本では珍しくコミックスの方に定評がある次回作「スポーン(リヴート)」で2代目スポーンを演じることでも話題のジェイミー演じるバド・ヤブロンスキは家族に内緒で一体どこのハロワで拾ったのかヴァンパイアをハントして牙を“抜歯”してそれを売りつける、牙！これが売れるらしいんですよ〜、な“仕事”をしているわけですが、相手(ヴァンパイア)の反感を買えば命の保証がない危険な仕事ゆえ迷惑をかめまいと家族とは只今別居中、にも関わらず牙にも“レート”っていうものが何故かあって必ずしも安定収入とは言い難く、おかげで愛する一人娘の学費すら払えず妻との関係もすっかり冷え切っており……ある日見かねた妻が今いる家を売って娘と共に妻の実家に帰ると言い出したからさあ大変ですバドは今すぐにでも“高収入案件”が欲しいと“ヴァンパイアハンター組合”へ赴きそこで儲けやすい“ナイト・シフト”への転属を希望するのですが……
しかしそのナイト・シフトで過去に何度か問題を起こしたことのある問題児だったバド。組合は彼に仕事を依頼するどころか“消えてほしい”退職に追い込みたいとの意向を示し……そこで組合員の一人をバドの“監視役”として同行させ、バドがちょっとでも問題を起こしたらすぐに上に報告するよう仕向けます。
その監視役に選ばれた現場経験ゼロ“THE事務人間”ひ弱な男セスを演じるのが先日「MCU加入に興味ある？」と質問され入るなら次はトム・ホランドの親友兼宿敵に仕立て上げたい俳優No1デイヴ・フランコ。彼の内勤メインのヘナチョコ監視員役がなかなか様になっていて面白い。ジェイミー・フォックスといい相棒感を醸し出してましたねー。ちなみに彼の渾身のものまね
BB弾に撃たれたリス(昇天)
ヴァンパイア(「MIB」＋「ジョン・ウィック」)
もうこれなんですよねー。アクションはカンフー？いや“ガン”フー？OPから人間離れした動きを見せるヴァンヴァイア婆さん相手にするのは非常に骨が折れ……アクロバティックすぎる戦闘シーンはゴア描写もたっぷり入れながら(ヴァンパイアだからそこまでグロくないよ！)なかなか見応えアリストテレス。ほかにも市街地でのド派手なカーチェイスなんてのもアリてんこ盛り盛り。本作は“アクションがメイン”の映画となり監督は格闘家、俳優、スタントマンとして活躍するJ・J・ペリー。故にまさに筋金入りのアクションシーンを脳汁出るほど堪能(……脳だけにねッ！！)出来ると言っても過言ではない。
でも迂回失敗し過ぎぃ！！！！
そして何故か日本語で書かれた看板のコインランドリー店を隠れ蓑としているハンター試験に合格してなくても入れそうなヴァンパイアハンター組合。地下に巨大な施設を築き全世界の同業者とコネクトしながらヴァンパイアを監視する裏組織にセスとバドの凸凹迷コンビは某黒服コンビを彷彿とさせ……否先日まさかの続編製作が決まった「ゴースト・エージェント/R.I.P.D.」ですか？この2人のコンビもなかなか画になっている。
ほかにも最近何の因果かデップーといいとこどっこいな料理本出したりYouTubeで子ども向け教育動画を配信してるHIPHOP界の大御所スヌープ・ドッグが伝説のハンターとして登場。えーっと黒いカウボーイハットを被った時代に似合わぬコスプレマンでガトリング砲をぶっ放す「ガングレイブ」のビヨンド・ザ・グレイヴですか？てかガトリング砲といいカーチェイスシーンの場所といい「T2」のオマージュ多くね……？
今作の舞台はセレブの街ロサンゼルス。しかしLAってセレブ御用達のキラキラしたイメージあるかと思いますがそれはビバリーヒルズとかほんのごく一部の話。実際は砂漠みたいなカラッと日上がった土臭い街っていうか、ハリウッドのチャイニーズシアターもちょっと先行ったらもう道路はひび割れて舗装されてないし壁はラクガキだらけで(私はそこでCD売りの少女……いや黒人に絡まれました)本作の舞台はそんなキラキライメージじゃない“リアルLA”が舞台。そりゃプールにスカンクの死骸だって沈んでますよ？ちなみに映画の撮影地にLAが多く使われるのは単純に映画スタジオがLAに密集していてロケ費用ケチる為だって知ってました？
後半から急に「え、そうなるの？」っていう展開。いきなり仲間になる女性ヴァンパイアがクライマックスの数合わせのために無理やり加勢させた感があってちょっと雑。てゆーかせっかくバドとセスのコンビが観たかったのに〜！！途中からコンビ色が薄れちゃうのが……というかバドとセスのバディMOVIEをもっと前面に押し出してほしかった気も。ストーリーはあまり期待しない方が◯かもしれません。単純にアクションを楽しむ“観る映画”として楽しんで頂ければと思います…。