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タイラー・レイク -命の奪還-2(2023)


【原題】Extraction 2

【監督】サム・ハーグレイブ

【出演】クリス・ヘムズワース ゴルシフテ・ファラハニ トルニケ・ゴグリキアーニほか

【あらすじ】

傭兵(ようへい)タイラー・レイク(クリス・ヘムズワース)は、誘拐された犯罪組織のボスの息子を救出するミッションで生死のふちをさまようほどの傷を負ったものの、命を取り留める。そんな彼のもとに、監禁・虐待されているという家族を救出してほしいという依頼が届く。(Yahoo!映画より)







 
【感想(ネタバレなし)】

『ちゃっかりファンサービス』

 




左の鼻毛を抜くと右から鼻毛が出てきてまた右の鼻毛の抜くと左から鼻毛がでt……鼻毛のゲシュタルト崩壊でしょうかラーチャえだまめです。早速ですが本日はコチラの映画を拝見させて頂きました



【タイラー・レイク -命の奪還-2】!!!いやー出ましたオレ様カミ様クリス・ヘムズワース主演・製作×ジョー・ルッソ&アンソニー・ルッソの黄金比率でお送りした前作「タイラー・レイク 命の奪還」(2020)から3年ぶりの続編……だ、だとぉ…!?当時TVCMも大々的に打ち出され日本支部もかなりの気合の入れようでしたがそれもそのはずネットフリックスの全世界の1ヶ月における“歴代最高視聴世帯数記録を樹立”という快挙を成し遂げ……要は「ネトフリで最もヒットした映画」と言っても過言ではない??



まぁ当時は「エンド・ゲーム」熱がまだ冷めぬうちの売れっ子クリエイターの仲間入りを果たした“ルッソ兄弟が手掛けた”これだけでも日本でも話題性はピカイチでしたし(実際は脚本と製作のみ担当)最近自身の身体能力の限界に挑戦したドキュメンタリーを撮ったりネトフリとズブズブの関係のソーで見せた“愛すべきおしゃべり脳筋”(または「ゴーストバスターズ」のド近眼筋肉マン秘書)世界のクリヘムが、打って代わり非常に寡黙で裏社会で暗躍する凄腕の傭兵、というギャップにキュン死寸前のファンも多かったのではないでしょうか。しかし「アベンジャーズ」に懐疑的な私個人と致しましては、ルッソ兄弟だからって少々持ち上げられすぎでは?確かにド派手な“ゴイスー・アクション大作”として楽しめましたが、クリヘム演じるタイラー・レイクというキャラクターがせいぜい海中で坐禅組むのが特殊ってくらいで、あまりその他大勢のアクションヒーローのそれと差別化があまり感じられず結果“よくある映画”の一つとして、個人的にはあまり記憶に残るような映画ではありませんでした……



がしかし今回その“ゴイスー”映画が?“ゴイゴイスー”映画として?“アクション2倍増量”するどころか他を寄せ付けない正直パッとしなかった1作目から“2作目”にしてようやく「長回しアクションの代名詞」として?確固たる地位を築けたかもしれない…??え、でもタイラー前作で橋の上からダーイしなかったっけ??流石に首撃たれたら重症でsh…














首の太さと脳筋は比例するんだった。






 




物語は神々のチカラにより急死に一生を得て現世にカムバックした我らがタイラー・レイクでしたが、復活して過酷なリハビリと人知れず「隠居生活」を謳歌しようとしていた矢先、ある日自宅に“見知らぬ訪問者”かと思いきや















あ、結構です。





ヘイムダムならぬ突然のイドリス・エルバ訪問!?演じる「謎の依頼人」がタイラーに「ある依頼」を頼みにやって来てしまいました、という……MCU繋がりですか?旧友の頼みならば、、、しかもその依頼がタイラーにとってヴェルターズオリジナルよりも「特別」な依頼、それ即ち「別れた元嫁の妹家族を奪還せよ」という依頼で……



再び奪還作戦に身を興じるタイラー。いやーちょっとびっくり「え、こんなに面白かったっけ?」確実に前作のシリーズ一弾よりこの二弾、確実に「アクションのカロリーが上がってやがる。」もうちょっと休息したらタイラー?戦うことしか脳がないのか“生き返った理由”=弱き者を地獄から奪還させることだと勝手に解釈したタイラーは、元嫁の妹がどこぞのギャング組織のリーダーと婚約しちゃったもんだから子ども共々ムショにブチ込まれている情報を知り前作の“依頼人”も巻き込み乗り込むのですが……














“タイラー・ザ・ライド”開始(所要時間約20分)





イッツアスモールワールドより長えよ!!??こっから始まる“20分間ノーカットアクション”いやー前作でも市街地での奪還シーンに編集点と編集点をうまーくつなぎ合わせ、さもノーカットで撮影しているかのように見せるアルフォンソ・キュアロン監督等が得意な“疑似ワンカット”を今作でもやってくれたわけですが、前作の倍、否倍以上!?ムショに乗り込んでから救出するまでの約20分間、ずうーっとアクション??ひたすらにアクション!?それをノーカットでやってくれる……まさにUSJのスパイダーマンザ・ライドみたいな動きのある映像型アトラクションに乗っている気分に!?疑似体験しているかのような臨場感。いやー今回ホントに凄かったですね。一難去ってまた一難の連続でもうあれよあれよとドンバチドンパチ……“現実的に無理がありすぎる”ような気も若干致しましたが、そこは“フィクション”として純粋に楽しみましょう!



この長回しアクションがシリーズにおける“最大の特徴”として他のアクション映画と比べて確実に“頭一つ抜き出ている”要素に、ようやくなり得たと思いましたね!今まで一人称視点のアクション映画「ハードコア」みたいな映画はありましたが、三人称視点で、しかも「シビル・ウォー」から「エンド・ゲーム」までアクションスタント・コーディネイターを担当したサム・ハーグレイブが前作に引き続きメガホンを撮っているので、予め敵さんと打ち合わせしなきゃ合わせるの無理だろってレベルの、さながら「ジョン・ウィック」ばりの“滑らかすぎるアクション”を、ここまでワンカットで拝めるのは、これはちょっと他の映画ではあまり体験出来ないような、そんな気までしてしまいました。



で続編で“この路線で行きます”と高々に宣言しているように前作以上に筋肉筋はあれど「恐ろしく話の筋がない」もう完全に開き直ってるんですよね!!だって内容はホントにただ「奪還」するのみ、ですから!?(いや前作もそうだったっけ?)確か前回の記事でも“アクション以外の要素が「薄すぎる」”と書かせて頂きましたが、もうこの長回し1本でわたしゃやっていきまっせ!!と言われてしまえばもうお手上げというか、むしろ「脳筋」に全振りしてくれたおかげで前作より今作の方が「楽しみ方がわかっている」分そこまで気になりませんでした。途中「バカ息子」の存在により危機的状況に陥るとか何余計なことしてくれてんじゃボケがああー!!!となったりもしますがそこはご愛嬌。



そして前作でマイナスだった“人物描写”に関しては、前作より“濃く”ちゃんと描いている所は偉いと思いましたね。前作ではシークレットな部分が多かったゆえに主人公の味付けがイマイチに思えたタイラーでしたが、今作では彼の“知られざる過去”がフューチャーされ、それと自分がどう向き合っていくか、みたいな話が展開される。キャラクターとして肉付けがされたおかげで、タイラーの魅力が増したと言いますか。前作でタイラーと共に闘ったゴルシフテ・ファラハニ演じるニックも今回はずっとタイラーに引っ付いて共にドンパチを繰り広げて見せ場が大幅にアップして“相棒感”が強まりましたし














“YAZ”がずっと“ヤス”に聞こえて親近感しかない





「ヤス〜!ヤス〜!!」……安田さんですか?さらに別れた元嫁でオルガ・キュリレンコが登場したりと、先のイドリス・エルバと言い“脇を固めるキャスト”も今作からグレードアップしました。まさに2作目が“メイン”と言ってもいいかもしれません??どうせ次の3作目もやるようですし、劇中言及のあったイドリス・エルバのさらに上にいる“雇い主”を次回作で一体誰が演じるのか、なんて期待もしてしまいますね!まさに部屋にいながら乗り物酔い注意?な絶叫必須のアトラクション映画、いかがでしょうか。

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