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ストレイ 悲しみの化身(2019)


【原題】TVAR

【監督】オルガ・ゴロジェツカヤ

【出演】エレナ・リャドワ ヴラディミール・ヴドヴィチェンコフ セバスチャン・ブガーエフほか

【あらすじ】

愛する息子ヴァーニャが失踪したイゴール夫妻は、数年後、養子を迎え入れることを決める。妻は児童養護施設でいじめられていた子供が気になって家に連れて帰り、行方不明の息子の名前で彼を呼ぶ。ヴァーニャは、一緒に過ごすうちに息子に似てくる。あるとき妻が妊娠し、喜ぶ夫妻だったが、ヴァーニャが母親を見る目が変わる。(Yahoo!映画より)






 
【感想(ネタバレなし)】

『コーナリングからの……今ベッド下へGOOOOOOOL!!!』

 



どーもどーも朝起き上がると産まれたての小鹿になりますラーチャえだまめです「未体験ゾーン」!!……今宵ご紹介する未体験はー??



あの“怖カワ”ベイビーが70年代を席巻した「悪魔の赤ちゃん」をロシアがさらに“おそロシア”過ぎるリメイクをしてしまったようです文豪とはなんら関係ありません【ストレイ 悲しみの化身】!!いやーそろそろ映画界での“引き取った養子が只者ではない確率”の統計を出して頂きたいこれまでも「666」のダミアンくんはじめエスター嬢など様々な“訳アリ”なキッズたちが登場して参りましたが2019年今度は成田から片道2時間40分で行ける意外と近い国ロシアで数年前に愛する息子が行方をくらまし意気消沈していた夫婦の元に養護施設で出会った“大変気性の荒い”身元名前年齢不詳のとあるキッズがやって来てしまうのであります。しかもその子は他の子とは“明らかに”違っていた
















これは育てるのが大変そうだぞ(他人事)





引き取ったある日を堺に…ではない“はじめから人殺しをする”オオカミに育てられた少年のように野生が爆弾過ぎる荒らしくてデンジャラス、非常に凶暴な性格ゆえ並大抵の人間では近づくことさえ出来ない!?いやーこれはなかなか名演技だよキッズ!!初登場した時のインパクトたるやスキンヘッドでメイクをしているとは言えこれがなかなかどーして“おそロシア”なモンスターキッズを熱演しているんですよねー。



そんなキッズを“唯一懐かせる”ことに成功してしまった妻。妻は夫に養子として育てたいと願い出る。医者の夫は養子として育てることに反対したが妻は言う「今日からアナタの名前は“ヴァーニャ”よ。」つ、妻よ、アンタまさか……!?妻の名付けた名前、それは未だ行方不明の息子の名前だったのだ___。



“ヴァーニャ”と共に始まる新たな生活。妻はすっかりヴァーニャを失った息子と“投影”させヴァーニャ自身もまるでそれに応えるようにみるみるうちにヴァーニャはヴァーニャそっくりに成長した。だがしかし息子と全く“同じ絵”を描き息子と全く同じ“好き嫌い”をし息子と全く“同じケガ”をするようになってから事態は急変する。「もしかしてこの子は行方不明だったヴァーニャ本人なのではないか?」



なかなかヴァーニャの正体がわからぬままヴァーニャの不気味さがどんどん増していくミステリアスな展開。ヴァーニャは一体何者なのか?真相を追求し始める夫と並行して描かれるのは結局のところ古今東西いついかなる時も
















「勝手に引き取って勝手に捨てる」ク◯親はいつでもどこにでもいる事実





可哀想だ、この子を救ってあげたい、私たちでこの子を幸せにさせたい……そう言って優しく手を差し伸べたかと思えば自分たちの手に負えなくなったら“捨てる”……そんな時人はこういう「もうちょっと責任持てよ。」と……それがたとえ“バケモノ”だったとしても___。なんだか終盤夫の方がなんとかしようと奮闘する展開がまんま「悪魔の赤ちゃん」でかといって妻が別に悪いとかそーゆー意味ではないとは思うし、ヴァーニャも“親の愛に付け込んだ”確信犯的キッズであることは間違いないのでありますが“子どもを引き取る”という行為を安直に行った結果が……という、映画的にはお決まりでも時代は変わっても考えさせられるテーマは同じ……これはある意味人類普遍のテーマなのかもしれません。親が子を想う気持ちは大切ですがそれには“それ相応の責任”を必ず強いられるんだよ、と……え、何真面目に語っちゃってるのボク?



クライマックスが“締まりがない”といいますか色々放り投げて終わるラスト。そこはせめて何かしらの答えが欲しかったかなー。ただこれは個人的見解ですがここ最近のロシア映画のクオリティがすこぶる上がってきている、それこそ去年日本でも公開され話題になった“戦車エー”こと「T−34」がこれまで映像表現だけはピカイチだけど他はトホホ……なイメージを払拭させる“万国共通で楽しめる”映画だったのがまさにそうであるように、本作も中盤まではわりと“フツー”に楽しめるホラー映画……という意味では良いのかもしれません??








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