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スケアリーストーリーズ 怖い本(2019)


【原題】Scary Stories to Tell in the Dark

【監督】アンドレ・ウーヴレダル

【出演】ゾーイ・マーガレット・コレッティ オースティン・ザユル マイケル・ガルサほか

【あらすじ】

ハロウィンの夜。町外れの幽霊屋敷に入った高校生たちが見つけた本には、数々の怖い話がつづられていた。翌日から本を見つけた仲間が一人ずつ姿を消し、さらに本には毎夜新たな物語が書き加えられていった。主人公は消息不明の高校生たちで、そこには彼らが最も怖いものに襲われる物語が書かれていた。(Yahoo!映画より)





 
【感想(ネタバレなし)】

『ぼぉやぁ〜♪良い子はねんね、、、、出来るわけねぇーだろ問題』

 



どーもどーもまんが日本昔ばなしで一番好きな話は「牛方と山んば」ですラーチャえだまめです!!今日はコチラの映画を拝見させて頂いたのですが“全米のキッズが泣いた!?”81年から出版され児童文学なのに子どもたちに読み聞かせさせる気すらない挿絵があまりに怖すぎて全米の図書館に置くことが禁止された火星を人類の居住区にするのに放ったゴキブリに人類が脅かされるテラフォーマーズ並の本末転倒しちまった絵本をベースにした映画【スケアリーストーリーズ 怖い本】!!!



いやーそんな絵本があったんですかって話なのですがアメリカの都市伝説的な物語が多数収録されている“短編”集のような絵本で何冊か出版されているらしい……私の世代だと昔小学校の時に流行った「学校の怪談」の文庫本みたいな?またまた泣く子も黙る“日本昔ばなしLevel100”と言ったところでしょうかまあとにかくいくら怖いって言っても所詮は児童文学なのでたかが知れてる















ポケモンセンター通う大きなオトモダチでもビビるわ







描いた人絶対子ども嫌いだろ!!(笑)そんな大のアダルティンティンもブルッとしてしまう恐怖の絵本を世界の“ギレルモKAIJU”ことギレルモ・デル・トロプロデュースで実写映画化

。しかも作中に登場するおどろおどろしい姿カタチのバケモノたちをスクリーンで“バエ”させる為デルトロさん自らデザインしたという_!?…ということはほぼCGではない“特殊メイク”がこれまた拝めちゃうという_!?…これはポケットだけじゃ収まりきれないモンスターファンとしても是非とも気になる所ではございますが_____



時はベトナム戦争やらケネディ暗殺事件やら何かと暗いニュースが多い中タカラが初めて「人生ゲーム」を発売した年でもある1968年のハロウィンの夜、典型的なメガネっ娘が主人公の映画って久しブリケツかも?ステラおばさんじゃねえよ!!?小説を書くのが趣味のステラ、年上女好きのオーギー、なんか「セロリ」歌ってそうなチャックのズッコケ三人組がいじめっ子たちと死闘を繰り広げる最中に丘で拾った浮浪者のレイモンまで巻き込みチマタで有名な幽霊屋敷にお遊び感覚で侵入したらその昔に屋敷に住んでいたある一家に酷い虐待を受けたサラ・ベローズという少女が監禁されていた部屋を発見、そこで生前サラが自らの“血”で書いたとされる不気味な“怖い本”を棚からぼたもちする前に取り出してしまう……



物語はあまりに悲惨な死を遂げた“サラ・ベローズの書いた小説の呪い”という映画独自のストーリーで、そのサラが書いたいくつもの“怖い話”が原作の短編になっているんですね。一度呪われた本を手にとってしまったが為に屋敷にいたステラおば……たち全員のみならずその周りの人間まで呪いにかかってしまい、白紙のページにひとりでに赤い血でサラたちが“主人公”の怖い話が継ぎ足され彼らの運命はその小説の通りになってしまう……当の本人たちにはただの地獄でしかありませんが我々視聴者からすると「ジュマンジ(初期)」と「デスノート」を足して二で割ったような毎回毎回違った怖い話が展開されるオムニバス的なワクワク度、書かれた運命の通りに突き動かされるキャラクター達が不謹慎にも面白い。死体の足指入りシチューって……「クッサアー!!!」って普通気づかねえ?カカシの話が一番ドイヒーな殺られ方っていうか、、、、、んな口からゲホゲホ草吐き出さんでも草。



怖い話には当然“怖いもの”が登場します。原作の絵を忠実に再現しつつ現実世界に蘇らせるにはやはり“実物”が一番!!…と思ったかは定かではありませんが出るわ出でわ安心安全のデルトロ印の怪物たちが出るわ出るわ……千と千尋の生首も良かったな〜、一体何で出来た顔面なのかカカシパイセンもイイナ〜でもやっぱりそこは


















白塗りのマツコデラッ






「赤い部屋」だっけ?(※「青白い女」です)徹子の部屋の方が100倍マシに思える見て下さいこのふてぶてしいお腹周り!!あいや造形美!?「ナイトメア〜」のブギー?「トリハダ」の電話BOXに出てくる女並みに目離れてんじゃん!!これはなかなかホラー苦手な人を殺せるレベルの怖さですよ!?これぞCGでは表現出来ない“実物の怖さ!!”しかもさ、遠くの方からコイツがゆっくりぃ〜♫ゆっくりぃ〜♫歩いていくぅ〜♫だけなのですが、まそれが一番怖いワケで……あの時下敷きになったシャーリーズセロンがいたらきっと「横に逃げなさい」と言っていたことでしょう



下手に効果音でビビらせずただゆっくりと歩いてくるだけの「イットフォローズ」を彷彿とさせる「動作のない怖さ」っていうの?お国柄の違いかもしれませんがホラーってジャパンホラーが典型例だけど動作が無い(もしくはゆっくり)方が断然怖いよね!?もしかしたらそんな「ジャポニック的ホラー」も研究したのかもしれない??監督は埼玉県飯能市から苦情がくるかもしれないムーミン谷のムーミンをク◯不細工にしてしまった「トロールハンター」が脚光を浴びその後解剖しても生活は踊らない「ジェーンドゥの解剖」を監督したノルウェー人のアンドレ・ウーヴレダル。その「ジェーンドゥ〜」で見せたアメリカンなビックリハウス的脅かし方ではなくて日本の“心霊”的怖さの「ジャポニック的ホラー」演出を今作でも披露しているんですね。この監督は「出るぞ出るぞ出るぞぉ……!!」からのフェイントの掛け方が実に上手い。ハリウッド式ホラー演出も目立ちはしますが急に無音になってから……この恐怖は劇場で味わって頂きたい!!



ただ恐怖と言ってもグロいシーンはあまりないのでご安心を。その他ステラたち少女少年たちが呪いを解く為に大人のチカラを借りずに自分たちでどうにかしようと奮闘する、今流行の“80年台ジュブナイルもの”の血もしっかり通った「ストシン」「イット」系が好きならばこれまた楽しめるかもしれませんねッ!!






 
【感想(ネタバレ&解説)】





最終的に自分の誤解を解いて“ユア・ストーリー”を小説にしてほしいっていうサラの願望を叶える事でひとまず呪いから開放されたステラとレイモン。未だ行方不明のオーギーとチャックを探す旅はまだ終わってない??エンドロールに最後うっすら「イット」みたいに“Chapter1”って出てくんじゃねえかと一瞬ヒヤッとしてしまいましたが全米で興行的には成功したらしいので一応続編も視野に入れた?他にもまだまだ“怖い話”はあるみたいですし、個人的にももっと色んな話が観てみたいな〜



ただお話のどれもが大体同じパターンっていうか?“朗読”も途中までしか読んでくれないので原作の短編を知っていないとただバケモノが出てきて襲われるだけの少し単調な画に見えてしまいました。原作を知っていたら「ああ〜あの展開はそう見せるか!」みたいな楽しみが出来ると思うのですが……トイレの花子さんをアメリカでやってウケるのか、って話ですよねw



何度も選挙運動のニュースが流れるのはその当時の新しい時代の変革に対する不安や恐怖を表しているんじゃないですかね。そういった不安や恐怖が“怖い本”を生み出したと言ってもいい、レイモンを追い詰める怪物は戦争でバラバラになって帰ってきた兄と出兵の恐怖を連想させる、いわばレイモンの抱える“トラウマが実体化”したものなのは明白ですが、オカルト話やホラーはその時代の抱える不安や恐怖を象徴したものが多いですよね。本作が60年台を舞台にしているのはそういった意味からだと思います。ただオカルトやホラー=悪、としているわけではありません、広場の野外映画館に沢山の人が群がる光景は、オカルトやホラーは人々を夢中にさせ現実世界の不安や問題から一時の間だけ開放される“娯楽”でもある、ということを象徴させるシーンで良かったですね〜。





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