ジャスティス・リーグ: ザック・スナイダーカット(2021)−ネタバレなし−①
- ラーチャえだまめ
- 2021年6月6日
- 読了時間: 7分
更新日:2021年6月9日

【原題】Zack Snyder's Justice League
【監督】ザック・スナイダー
【出演】ベン・アフレック ヘンリー・カヴィル ガル・ガドットほか
【あらすじ】
スーパーマンの犠牲を無駄にしてはいけないと考えたブルース・ウェインはダイアナ・プリンスと組み、迫りくる脅威から世界を守るため超人たちのチームを作ることを決意。一筋縄ではいかない個性的なヒーローたちは、それぞれに過去を抱えながらも、チームとしてひとつにまとまっていくが……。
【感想】

『お前が言うなよ』
どーもどーも先日マイケル・ジャクソンのことをジャイケル・マクソンと呼ぶ人と出会いましたラーチャえだまめです。さあーて来る世界大運動会まで発令されそうな外出自粛中の皆さま。たいへんおまんたせ、、、おまんたせしたかもしれません

もう“アベンジャーズの二番煎じ”なんて言わせない
キミぃーにも 見えーる
“駄作”のにぃーもーじぃー
劇場からぁー きーたくごもぉー
失意でひーとーりぃー
監督叩きに使命をかけて
あーれーるれーびゅうも あーとわーずーかぁー
とーどろく叫びをみーみにして
かえぇーってきたぞぉ かえぇーってきたぞぉー
【ジャスティス・リーグ: ザック・スナイダーカット】!!!!ついに、ついにこの日がやってきたよおかえりザック・スナイダー!!!2017年“不完全”なカタチで劇場公開された今年6月六本木ヒルズで日本初となる特別展が開催予定というようやく日本でも某“赤いロゴ”並の知名度を確立したことが証明された「DC」が総力を結集して爆誕させた映画「ジャスティス・リーグ」……しかしその内容はあまりに期待とは“かけ離れた”ものだった……。
拳で語り合う前にバットマンがスーパーマンにスニッカーズを渡していればもっと早く仲直り出来たかもしれない「バットマンVSスーパーマン」のダークで重いトーン、せいぜいジェシー・アイゼンバーグがスキンヘッドになるくらいしか笑いのないコミカルさの欠如が世間の一部であまり好ましく思われなかっただと?ザックと配給元のワーナーは“ユニバーサルデザイン”を配慮して次回作は老若男女楽しめる「明るい」映画にする必要があると、なんとか試行錯誤を施し“軽いノリ”で地球の危機を救うスーパーヒーロー路線を目指した。しかしそれだけでは飽き足らずワーナーはより“お手軽感”を促すため「本編を2時間以内に収める」ことも要求。これには2時間超え「前提」のザックには寝耳にウォーターだったことは言うまでもなく??それでも試行錯誤するも結果的にこのままでは公開に踏み切れないと踏んだワーナーは「“アベンジャーズみたいな”映画だからとりあえずアベンジャーズの監督に任せればなんとなるっしょ」的な軽いノリで(そっちかよ!)それまでの“DCエクステンデッド・ユニバース”シリーズを牽引してきた総監督ザック・スナイダーから「アベンジャーズ」シリーズを手掛けたジョス・ウェドン監督に大胆不敵な「改築」を求めた。。。その後ザックは家庭の事情によりプロデューサーの妻デボラ・スナイダーと共についに裏舞台から完全に降板。クレジットこそ彼の名が残されたもののジョス・ウェドン版「ジャスティス・リーグ」は世に放たれることとなった____。

そして作品を鑑賞した我々は思った「あれ予告編にあった面白そうな映像は?」「えこれ劣化版アベンジャーズじゃね?」そりゃそうだよだって「アベンジャーズ」の監督が最終的に作ってんだもん“同じ感じ”になるのは至極当然ではあるまいか!?かくして原作では「アベンジャーズ 」より3年早く連載された「ジャスティスリーグ」の実写化が「アベンジャーズ みたいな」止まりのイメージしか世間で(少なくとも日本では)認知されたなかったとしたら……?
「違うだろう」と。少なくとも原作ファンではなく「ザック・スナイダーファン」の意見だと思って聞いて下さい「違うだろう」と!?我々が見たいのは「アベンジャーズもどき」の希望に満ちた「明るい」ヒーロー集結映画なのか?「違うだろう」と!!?我々が見たいもの、求めているのはザックが「マン・オブ〜」から構築してきた世界観、ダークで神話的で時に悲劇的で時に脚本のアラも劇画タッチでさも「それっぽく」見せることにバツグンに長けた「アダルト」向けヒーロー映画なんじゃないのか!!?「ザックの」映画が見たいんじゃないのか!!??劇場公開版はあまりにもその「ザックらしさ」が微塵もない別物と化していたではないか____

この映画に「下手な明るさ」は必要ない。
それが見たけりゃMCUに行けばいい……。これを世間では「差別化」と言います。そんなファンの声がついにお蔵入りした“幻”のフィルムを再び現世に降臨させたのです。「ジャスティス・リーグ: ザック・スナイダーカット」。“シン:ジャスティス・リーグ”と呼びたい今作はあくまで劇場公開版が“正史”という位置づけであり今作は「正史ではない」もう一つの物語とザックは明言しましたがその劇場公開版でウェドン監督が撮影した映像を今作では「1フレームも」使っていないということからもうウェドン版完全否定しちゃってるわけで……ゲームでもありますよね正規エンドより「もう一つのシナリオ」の方がやたら出来が良いヤツ……本作はまさにソレ

全然違いすぎて涙出た
これぞ果汁120%スナイダー印!?あの劇場公開版とは一体何だったのか!?未公開カットの大幅増加&演出から何から何まであまりにも違いすぎる完全に「新作」としてお楽しみ頂けるかもしれない!?これが“正史”であると認めてくれよザック・スナイダー!?今作でザックはコロナ化ということもありアメリカほか全世界で“配信”というカタチをとった&その正史ではないというある意味特権を逆に有効活用した?「かなり好き勝手やっている」のが見てとれるもう無理やり2時間以内に収める必要だってない!!好きなだけ見せておくれよこの眼球にいいいいい!!

1日で見れねえ涙出た
■パート1「諦めきれない「300〈スリーハンドレッド〉」」
……いや長いというのは事前に聞いていた。「6つのエピソード」に分けて配信される、というのも知っていた。。。。「チャプター選択がねぇ。」否!?ドラマみたいに各エピソードごとに再生できるんじゃないの!?いやいやフツーに4時間26分ぶっ通しで流れるのかよぉー!?いやーのっけからザック愛を“試される”といいますか、ちなみに各エピソード毎に画面が暗転してタイトルが表示される“区切り”としては機能しているのですが……途中休憩を挟んだものの日曜日の特権をフル活用して一応1日で完走しました。しかしおかげでちょっと座りすぎて痔になったっぽ……とそんな長丁場耐えられるのか?とビビりましたよね。しかし、しかしですよ皆さんこれが「全然飽きない。」OPが始まってすぐに劇場版を見たアナタならその劇場版とは“明らかに異なる作品”であることが伺えるかもしれない、今回は劇場版を既に鑑賞済みであるということを前提として書かせて頂きますが、前作ではいきなり“マザーボックス”と呼ばれる四次元ボックス的な?おそらく宇宙を征服するのに使いたいのだろうよくわからん人型石造っぽいヴィランがワンダーウーマンの故郷に隠されていたそのマザーボックスを強奪するためいきなり空からワープしてくる……なんて話だったじゃないですか?それが今作では話の大筋自体に変更はないものの“配信”という強みを活かし時間の制約を取っ払ったことでそこに至るまでの“緊迫感”、どうせこの後どうなるのかわかっているのに最強のヴィラン(ステッペンウルフ)率いる悪の軍団が地球に飛来してくる……う〜ん長い!!長過ぎる!!正直この辺は今後また劇場公開される予定ならばカットされる所でしょう。しかし貯めに貯めまくったあとに繰り広げられる

超“劇画”タッチなアクション
え、てかこれがステッペンウルフ??全然粘土細工じゃねえじゃねえかー!?まず今回1つ目の追加要素、大幅にアップデートがされたこのステッペンウルフ。よりゴツくより細かいディテールで再現され

だめだもう手羽先にしか見えん
今作でやっと“ボスの風貌”を持つことに成功したんじゃないか…?否迫力を増したのは風貌だけではないアマゾン族とマザーボックスを掛けた大戦争……いや強い。強さも段違いにレベルアップしているといいましょうか、アマゾン族を壊滅させるだけの“圧倒的強者感”……これよ、これがまず前作でなかった所よ!!(コイツの背景についてはまた後で)いやもう映像の質が全然違うといいますか、アマゾン族がスパルタ兵みたいな甲冑被っちゃってるもんだからもうスローモーなんて駆使したアクション見せられたら完全にザックの出世作「300〈スリーハンドレッド〉」を彷彿とさせる…!?暗い、アクションも暗い!!しかしウラを返せば「300〈スリーハンドレッド〉」で見せた重厚感のあるアクションをザックは「ジャスティス・リーグ」でもやりたかった…?ちなみ画面比率が縦長に設定されているのは後にIMAX上映を見据えてのようで……劇場版では画面が暗転して合唱入ったらトイレ休憩行っていいんですよね?
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