シン・仮面ライダー(2023)
- ラーチャえだまめ
- 2023年3月19日
- 読了時間: 8分

【原題】シン・仮面ライダー
【監督】庵野秀明
【出演】池松壮亮 浜辺美波 柄本佑ほか
【あらすじ】
1971年放送開始の特撮テレビドラマ「仮面ライダー」を、「シン・エヴァンゲリオン劇場版」「シン・ゴジラ」の庵野秀明が監督・脚本を手がけて新たに映画化。
【感想(ネタバレなし)】

『ギギバ・ゲンダガブ・ジンロシ・ボリグ・ギ!(いい加減“他作品”盛り込み過ぎ!)』
どーもどーも先日激安スーパーに卵を買いに行ったら既に売り切れでしたー「戦わなければ生き残れない!」…???と、いうことで今日はコチラの映画を拝見させて頂きましたー
A,B,C,D

イィーーーーーッ!!!!!
【シン・仮面ライダー】!!!!いやーついにこの日が来てしまいました「シン・ウルトラマン」公開日に劇場予告で「原作:石ノ森章太郎、監督:庵野秀明…」と文字が出た時「うわぁ〜ついに実現するのね」と胸を踊らせた庵野秀明監督による「“昭和特撮”補完計画」通称“シン計画”の3本目として監督がその“一生涯愛して止まない”という?我が国ジャポンが生んだ永遠不滅の特撮ヒーロー「仮面ライダー」をL.C.Lならぬ“庵野エキス”に、なにわ節も度肝を抜くたっぷり2度漬け以上漬けて完成させたという……
仮面ライダーなんて私はもう“オダギリジョー世代”ど真ん中ですし!?なんならそれよりちょっと前の“不遇の時代”だって雨宮慶太監督の「仮面ライダーZO」が、私が生まれてはじめて触れた「映画」、私の映画人生は「ZO」から生まれたと言っても過言ではn……
そんな各々のいーまーひとりひとりのむーねーの中ぁー♪に存在するであろうNHKも手出しできない国民的ヒーロー×「シンゴジ」「シンウル」と“大人のロマン”の実写化に成功させてきた庵野秀明監督とあらば?いやーそりゃ当然公開初日に行きましたよ。この日は丁度“日米ヒーロー首脳会談”が行われた日でありまして、迷った挙げ句に双方とも初日に拝見させて頂いたのですが……

序盤:おおおーすげぇー!!!!!
中盤:ふむふむ……え、そっち?
終盤:お、おお………あ、終わりですか?
今回もネタバレなし記事とネタバレありとで区分させて頂きます。まずはネタバレなしで書かせて申しますと……批判覚悟で言いたい

「シン・ウルトラマン」の方が面白いよー
うーんこれはちょっと……っていう!?(観た人わかるかな!?)まず“シン”シリーズとしての当たり前体操的に言えば「万人には薦められない」まずコレは当たってるでしょ!?まぁーぶっちゃけ「シン・ゴジラ」そして「シン・ウルトラマン」(庵野さんはあんま関わっていないが)が個人的に「大成功」だったと感じる身として、今作「シン・仮面ライダー」も期待値をアゲて観に行ってしまったわけです。フィルマークスでは既に公開から数分後には「賛否両論」のガチバトルが勃発したらしいですが、私は今回「賛否」の「否」の方に一票入れさせて頂きます……。
まずOP。これはマジで「痺れた」。庵野監督お得意の「開始5分で観客のATフィールドを破る」我々観客の心をグワッ!と掴み取る素晴らしい演出が今作も健全でありましたね。そしてお決まりのあの「テーマ曲」も令和版にアレンジが効いたソングを聴きながらジャンプ!アタック!!そしてまたジャーンプ!!!……お前はバッタか(当たり前や)

「予想以上にグロい。」PG12指定ですが(この表記もよくわからんのね…)ライダーがショッカーに顔面パンチ→血がぶしゃあああ!!!……あ、モロ“絵の具”です。正しくは赤い絵の具をカメラにぶしゃあああ!!!撒いてる感じ。ゆえに一言で“グロい”と言ってもそこまでイヤなグロさではないかもしれません。まぁーそこは“ロマン”を追求した演出、ということですか。
池松壮亮演じる本郷猛が、はじめ力の加減がわからなかったり仮面を被ると理性とか吹っ飛ばして「戦闘ロボット」化して暴力を抑えきれなくなる、「命を殺める恐ろしさ」に怯える姿が、とても「人間味」があって良かったなぁーと(逆に“人間味”ってそれくらいですが)

庵野秀明が結婚したい女性が緑川ルリ子なのは痛いほどわかりました(わからせられました)
もう髪型!!性格!!!セリフ!!!!これぞ庵野さんの「理想の女性の究極形態」それが浜辺美波演じる緑川ルリ子!!!だったんですねぇー。もうそれが「変態かよ!」ってくらい「クドすぎる。」もはや我々に対してではないのですよ。「庵野秀明が抱きたい女性」をひたすら観させられるワケ。庵野さんが「エエなぁ〜」って言いながら作られたキャラクターなのです。だからどことなく“アニメのキャラっぽさ”が際立つと言うか……いい意味でも悪い意味でもキャラ設定が「アニメっぽい。」ここでまず好みが別れそうですね。ちなみに私はアニメのヒロインは“アニメの世界”でしか好きになれません。めちゃどーでもいい質問なんだけどドラマやアニメでよくやる抱きつきもせず肩だけ借りて泣くヤツ、あれ癒されます?この胸に飛び込んで来なさいよさあ……!!
ほかにも秘密結社ショッカー構成員の“オーグ”と呼ばれる怪人たちも皆アニメっぽいんだよねー。皆“個性”が強くて。まぁそれはいいですよ。え、オーグは全部で何体出るんって?中の人は誰が演じてるって?そんなのココで言うわけないじゃないですかー。でも一人だけ既に“公表済み”のキャストで言うと

西野七瀬の演技メッチャ良い!!!!
“ハチオーグ”というまぁ、蜂女ですよね。このハチオーグを演じるのが乃木坂の元メンバー西野七瀬なんですけども(そんなことは知っとるよな(汗))ゴメンナサイこの人こと全然知らないけど「演技がメッチャ良かった。」棒読み演技じゃないし、てかメッチャいいキャラしてんだよな〜!!今作のヴィランで一番印象に残るオーグでしたねぇー。

森山未來の東京オリンピックの踊りは今作のリハーサルだったと
正直「キャストの存在感」にだいぶ救われてるなーと見てしまいました。逆に言えばそれを抜いてしまうと、、、、、いやーこれがなかなか素直に喜べない。
CGがなー「シン・ウルトラマン」と同じ白組制作なんだけど、やっぱりあれが外資に頼らず作れる日本映画の限界なのか?ついこの前観たNetflixの「今際の国のアリス」とレベチ過ぎて余計に見劣りしてしまった……。とある場面で「CG全フリ」のアクションシーンがあるのですが、CGの荒さを誤魔化すためにすんごい暗い場所でやるのよ。だから見えない見えない……かといって真っ昼間で闘うシーンもあるのですが“PS2のムービー”レベルのグラフィック……いやーなんでだろう。「シン・ウルトラマン」の時も真っ昼間でガッツリCG感あったのに……。アッチの方は動きに“きぐるみ”感があったんですよね。もっさり感というか、当時のアクションと寸分違わずにしたからヌルっとした質感でもまだギリギリ実写感があった。ただ今回はここでも“アニメっぽさ”が強いんですよ。もうアニメの動きなんですよ。だから全然リアルじゃないし、いやむしろそのアニメの動きにしたかった説までありますねこれは……。

ライダーキックはシンプルながらめちゃくちゃカッコよかった。思わず「ドカァーッ!!!」って効果音の文字入れたくなります。そして実写でのアクションもとてもアクロバティックかつ「カメラワーク」何カットしてんだってくらい“繋がったアクション”じゃなくて、アクションの一瞬一瞬をまるで漫画の一コマを切り取るかの如くカメラをパンしてまたパンして……まぁそれも“誤魔化し”の手法ではあるのだけれども。
にしてもアメコミヒーローのような胸板アツい容姿ではなく首から下は非常にヒョロいライダー。それで本当に怪力出せるの?と疑いたくなる「日本人体型」こそが日本のヒーローの姿、「味」なのかもしれませんねぇ。
エンディング曲は絶対アレじゃないでしょ〜。今作では米津玄師は歌いません(当たり前や)特にこれといったタイアップソングもなく……あのエンディングのダサさで最後に急に安っぽい印象を受けてしまいました。
一応劇場に行く前にYouTubeで現在無料配信されているオリジナル第1話を見てから鑑賞しましたが、正直オリジナル版未見でもそこまでストーリー追いつけないとかわけわからんことはないと思います。代わりに今作の新要素「プラーグ」という単語が出てきて(一応劇中サラッと説明されますが詳しくは語られないので)コチラは鑑賞前に一度ネットで検索かけて理解しておいて損はないと思います!!準備体操はそれぐらいかな……。
【感想(ネタバレ)】

エブリシング
エブリウェア
オールアット
竹野内豊
いやまたマルチバース竹野内豊ぁぁぁー!?いい加減「関係ない他作品」を流用しまくるスタンスは流石に飽きてくるというか辞めて欲しかったなー。クモオーグの「決め台詞」連呼もメフィラス意識してる?竹野内豊と斎藤工のウルトラコンビはちょっと「モロ意識」させようとしてる感が見え見えでわざとらし過ぎて寒い。竹野内豊に至っては「シンゴジ」→「シンウル」からの流れだけど、「シンウル」の時はまだ「ゲスト枠」だったからまだ許せた。けど今作では斎藤工とガッツリ物語に絡む主要キャラなのが許せなかったですねー。
なぜそこまで嫌うかって?だって関係ないじゃん?我々は「仮面ライダー」を観にきたのに何故関係ない「ウルトラマン」を意識しながら観なきゃならんのよという……。マジで最終的にライダーが巨大化してウルトラマンと共に戦うんじゃないかとヒヤヒヤしちゃったよ!!(庵野秀明ならやりかねないし!?)この露骨すぎるキャスティングに庵野さん自身も「無理に意識し過ぎ」じゃないの?

て見ていたらラストで「立花」と「滝」って……いやいやどう見てもキャスティングありきの後付け設定にされた全国の立花と滝ファンの皆さまよ!?一文字戦で本郷の脚が折れて一文字が2代目ライダー襲名ってオリジナル版で藤岡弘、が事故で脚折って欠番した裏話のオマージュやるくらいコアなライダーオタク謳っている男が、あろうことか原作キャラのこの2人の扱いにはテキトー……はちょっと矛盾してて首を傾げてしまいました。
マスクの中に死んだルリ子や本郷の魂が宿るのはエヴァ初号機だし、なんかゼーレの板チョコあったよね?あとKって何?もしかして「キカイダー」いやいや「ロボット刑事K」のKとか?(顔がどことなく似てる)だとしたらホントにもう……松坂桃李ええがげんにせえよ!!…案件です。あとSNSで話題になっております「安田顕」と「中村トオル」どこにいた?件。公式パンフにも2人だけ役名に記載がなく鑑賞済みの人がみんな「え、どこにいたん?」とネットをざわつかせているようで……私も確信はないですがたぶんですよ?仲村トオルは本郷の殺された父親役、ヤスケンはその犯人役だったんじゃないかな〜?(それ意外なくない??)長澤まさみのサソリオーグも最初は気づきませんでした。水樹奈々?とか(笑)本郷奏多のカメレオンオーグ(?)本郷繋がり?アイツ透明スーツないと超ザコじゃん……(泣)
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