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シン・ウルトラマン(2022)


【原題】シン・ウルトラマン

【監督】樋口真嗣

【出演】斎藤工 長澤まさみ 有岡大貴ほか

【あらすじ】

「禍威獣(カイジュウ)」と呼ばれる謎の巨大生物が次々と現れ、その存在が日常になった日本。通常兵器が通じない禍威獣に対応するため、政府はスペシャリストを集めて「禍威獣特設対策室専従班」=通称「禍特対(カトクタイ)」を設立。班長の田村君男、作戦立案担当官の神永新二ら禍特対のメンバーが日々任務にあたっていた。そんなある時、大気圏外から銀色の巨人が突如出現。巨人対策のため禍特対には新たに分析官の浅見弘子が配属され、神永とバディを組むことになる。(映画.COMより)


 
【感想(ネタバレなし)】

『体臭が“庵野秀明臭過ぎるウルトラマン』

 




「その人が履いてるパンティの面積と自信の大きさは反比例する」私の好きな言葉です、お久ブリーフどーもどーもラーチャえだまめです。いやー今年の日本流行語大賞は間違いなく“あのセリフ”であることが確定してしまいました、皆さん1年越しの大変長らくおまんたせ致しましたとイワンコフばかりのキミが〜♪のぉ〜ぞむなら〜♪



【シン・ウルトラマン】!!!庵野バァーース!!!あ、MCUと勘違いしてしもぉーた……いやーついに来たぞ我らのカン太郎……いや誰が北風ボーイやねん!!……スミマセンたった今劇場から戻ってきたばかりでちょっとテンションがおかしいですが只今深夜0時を超えて体力的に黄色信号、あいやもうじきカラータイマーがピコンピコン鳴ってしまう(「3分間待ってやる…!」by???)もおおおお余計な脱線が過ぎるんじゃぁ〜!!てわけで今宵ご紹介するそんな我らの親愛なる巨人、いや宇宙一の親善大使ことウルトラマン!!…の我々の認知する“既定路線”から逸脱した?全く新しい?否でもやっぱり我らがウルトラマン??否否“シン”ウルトマン!?……この“シン”のタイトルの意味するものとは…!?脚本・総監修は“シン”エヴァ、“シン”ゴッジーラの庵野秀明



……いいですか皆さん脚本・総監修“は”庵野さんですよ!!ココ試験に出ないですよ〜!そう今回“監督ではない”庵野秀明。う〜んこればかりがずっとずーっと引っかかっておりました。今回の監督は樋口真嗣。いやーこの人はすごいですよ。現時点での日本特撮映画界の使徒的存在と言っても過言ではない「ガメラ3」の京都大決戦を見たあと実際の京都駅に行って天井を見上げて「あ、このサイズなら確かに2体入るな」と納得した私が言うんですよ!?(意味不明)“特撮監督”としてはこれ以上ない人物。いやこれが“監督”となるとですね……「日本沈没」「隠し砦の三悪人」「進撃の巨人」(「ローレライ」は!?「ローレライ」は良かったやん!?)失礼ながら途端に心細いと言うかちょっと心配になってしまう。だから今作も不安だったんですよねー。こんなにめちゃくちゃCMとかマクドとかとタイアップやっちゃって、大失敗とかしてない?そんな心配をしている方も多いのではないでしょうか。いやー初代はおろかそもそもウルトラマン見て育ったわけじゃないんで……なんていうウルトラ初心者の方も、もしアナタが人類を代表してそんな心配事を胸に秘めていたならば、私はアナタの肩にポンっと優しく手を置いてこう言いたい















観ても大丈夫なんだあああああー!!!





え、だって主題歌をあの国民的アーティスト米酢、あいや米津玄師が歌っているんですよ!?米津色に染まるウルトラマンなど誰が想像しただろう!?とりあえず「シン・ゴジラ」が楽しめた人は全くもってノープロブレム。熱狂的ウルトラファンならばもっとノープロブレム、いや特撮を愛する方なら断ることなくノープロブレム??否















「そんなに庵野さんの舎弟になりたかったのか、樋口監督。」





 

“監督”より“総監修”の方がやっぱり影響力バグツンな件





え、なんですか西島秀俊から「昨日何食べた?」あー庵野秀明の丸焼き……てなくらい臭!草!!KUSA!!!くっさぁあああああああ!!!!な樋口監督から漂う「クドすぎる庵野秀明臭」クサあああああああー!!!???いやーちょっと想像以上でしたね。てっきり庵野さん「シン・仮面ライダー」の撮影で今作にはそこまで携わっていな、、、、“影響力”を与えていないと思っておりました。しかしいざ蓋を開けてみれば、あ今のは庵野さんやったな、あこのシーン庵野さん好きなヤツ、あこれ庵野さんお得意の……てワーイジャパニーズぴぃーぽぉー!?どんだけ庵野なんだよ!?庵野の二乗だよおおお!?専門用語の早口言葉オンパレードで何言ってんだか終始よくわからない会話は完全に「シンゴジ」のそれを模しているし(なんなら劇中BGMの流用してるし)“ウルトラマンになる男”インディードの人……斎藤工演じる神永「シンジ」くんは「僕はウルトラマンになりません…!!」なんてことも言わない聞き分けがいい好青年で長澤まさみはこれまた完全に「アンタバカァ〜?」なアスカ・ラングレイ過ぎるケツケツ星人だしオリジンから登場怪獣や“外星人”なる異星人は完全に“庵野さんが好きなヤツだけ出せればヨロシ”な趣味趣向で偏りが激しいし他にも庵野さんの過去作との類似点を挙げればキリがない迫りくる“シン”ワールド、いや“庵野秀明の世界”……いや日本有形文化遺産“特撮”の「庵野私物化計画」がスクリーンに広がっておりました…??



というか庵野さんと樋口さんの関係性は言わばゴリゴリの「上司と部下」なのは業界では有名な話(「シンゴジ」でも樋口さんは庵野さんから何度もパワ◯ラを受け泣かされていた模様…)で、今回監督の座を譲り受けた樋口監督でありますが、「総監修」って用は社長の上の会長みたいなもんでしょ?つまり何が言いたいかと言うと、この映画は紛れもなくマツジュンもひっくり返せない「99%庵野秀明の映画」なのです。そもそも「シン」のタイトルつけてる段階で「シン・エヴァ」「シン・ゴジラ」のファン=庵野ファンであって、だから「庵野秀明の映画」を欲しているわけじゃあないですか!?また言い方悪いけど「樋口監督」ではなくて「樋口特撮監督」の映画が観たいわけじゃん??「のぼうの城」で監督から一回「共作」っていう立場になってみて「嗚呼、やっぱりこっちの方がしっくりくるな」ってなったやん!?いや正直に言えよおおお!!!俺が悪者になってやるよ!!もう素直にそう言っちゃえよおおおー!!



……ハァハァ。つまり今作は言い換えれば「大成功」。えだって劇場で「ウルトラマンおとな2枚プリーズ」って平然とした口調でチケット買えるでしょう?カップルで「今日ウルトラマンの映画観よう!」ってデートに誘う口実にウルトラマンが一役買う時代が令和にやってくるだなんて一体誰が想像出来ただろうよ!?これも皆庵野さんの功績、“恥ずかしげもなく特撮映画を観に行ける”ようにした、この功績はトンデモナイことですよ!?つまり我々が見たい「空想特撮映画」って言うのは?イコール「庵野秀明の映画」ということで大丈夫ですかー??





 

“ハリウッド”とは違った日本固有の独自路線を目指した結果





予告で見た“当時円谷の制作上の都合から産まれた「やむを得ない産物」でしなかったカラータイマー”を今回そんな都合がない本作で排したノペっとしたウルトラマンどう?これまたCGっぽいシン・ネロンガとのウルトラファイトの行方は…??なんて心配はもうM87星雲にまで吹き飛ばして観てほしい、否それらハリウッド映画などと比べての「VFXのチャチさ」は確かに否定しようがない事実



しかしチョトマテチョトマテお兄さん〜?♪“ハリウッドと同じことをして果たして本作を生む必要性の是非”を問われれば??私はそれはNOー!だと思うのであります。ハリウッドよりも技術面では絶対に劣るのは見えすぎた事実、だからこそこの「シン・ウルトラマン」というSF映画は?限りなく日本映画の枠を超えた圧倒的なスケール感で、ハリウッド版「ゴッジーラ」日本特撮インスパイアの「パシリム」などのハリウッド映画に限りなく「ならない」ことを目指したんだと私は思うのです!!



最後の最後まで淡々と進みそしてラストの「え、これで終わり?」感。しかしそれは一方でクライマックスをド派手に爆発させて終わらせるハリウッド映画とは明らかに違う切り口、それこそが日本映画らしさ、独自に突き進むべき演出なのかもしれないと鑑賞後にじわじわと痛感させられてしまったと言うか、製作陣が「ハリウッドに似せてたまるか」これこそが日本が産んだ特撮の進化系、ハリウッドには真似できない唯一無二の「特撮映画」だと主張するかの如く!?



……まぁそれが“庵野節”、と言うことなのですが。確かにソレ意外にも気になる点はございます。今度庵野さんに黙って(かどうかは定かではないが)もう一つの“仮面ライダードラマ”の主演に抜擢された西島秀俊がその恨みからかセリフはあるがほぼ“置物”な美味しくない役どころ(代わりにジャニーズ枠とばかり思っていた有岡大貴が美味しい役)そもそも樋口監督作で現時点での一番の興行的な「当たり」作品が庵野さんのコピー……なのは如何なものか?






 
【感想(ネタバレ)】






まさか「元はカラーなかったんかいウルトラマン」のシーンは深海魚だったシンゴジを彷彿とさせる我々ガイナックス星人には「常識認知」は通用しませんよアピールですか?ほらバルタン星人とかレッドキングとかゴモラとかよりも先にネロンガ、ガボラ、ザラブ星人にメフィラス……もうこれ完全に作者の好みやん?てか「シャワッチ!!」さえ言わせないそれもまた好みですよね?















長澤まさみを巨大化したらスカートの中を覗けるとお思いで?





いやーこれはハリウッドでは出来ない世界を代表するHENTAI大国我が国ジャポンの芸当ですよ!?SNSで「ウルトラマン 長澤まさみ」と出てきて「おんやぁ?」となっていたらまさか「進撃の巨人」が長澤まさみ巨人化への壮大な伏線だったとt……しかも長澤まさみの汗まみれの体臭をウルトラマンにクンカクンカさせる始末……つまりウルトラマンは長澤まさみの臭いにハマって人類を好きになった「空想と浪漫」じゃなくて「性癖の浪漫」の間違いなんj…そんなやりたい放題のウルトラマン、いや庵野さん
















「シンゴジ」と「同じ世界線」だと公式宣言?





うわーなんだよこのトンデモクロスオーバーわあああああ!!庵野さん意外とMCUとか最近の流行りに乗りたい人だった??(そーゆーのから一番遠い存在だと思ってた…)否!!一応彼の名は「役所の人間」っていう「シンゴジ」で竹野内豊演じた赤坂総理大臣補佐とは明確に断言してはいないものの?いやーあれは絶対同一人物でしょ…?否メフィラスがひっきりなしにマルチバース連呼してたからその可能性もありますが。つまり本作は「シンゴジ」の後の世界……いやそれならば映画冒頭の「シン・ウルトラQ」の第一禍威獣がセレーナゴメスもビックリな“シン・ゴメス”なわけ……あれ中にまた野村萬斎入ってね?



いきなり地球に降り立ってきて割とすぐに人間を愛するウルトラマン。そして割とすぐに正体も割れるウルトラマン……まあ別にヒミツにするまでもないのかもしれませんだって明らかに「お前がウルトラマンやろ」ってタイミングで職場放棄する後輩いたらそりゃもう誰でもわかるわけで、それをTV画面の向こう側の隊員たちは誰一人気づこうとしない姿に逆に苛立ちを覚えるならば?はじめから顔バレする方がむしろ自然とも言える。いやしかし見た目が完全に第何使徒?ってレベルに神々しい破壊兵器ゼットンを呼び出したのがなんとゾフィー……ではなくゾーフィ(中の人:加持リョウジ)これって当時の雑誌掲載でまだ設定が右往左往してたってネタ?オリジンではゼットンに倒されたウルトラマンを復活させましたが今回は人類の敵……否テカり具合が抜群にCGくさいメフィラスが人類をウルトラマンみたいにみんな巨人化させて宇宙兵器に応用しようとした企みを知ったゾーフィが「宇宙にとって人類が脅威」になり得るから、それを阻止する為に人類を地球ごと消滅したろかって話ですよね。非常に合理的判断。間違っちゃいないのかもしれません。「宇宙平和」の為に活動するウルトラ警備隊……それは我々人類の味方には必ずしもなり得ない。。。。。いやーダークだなぁ〜。まぁだからウルトラマン(中の人:高橋一生)が異常なまでに長澤まさ……人間を好きになったことに対してゾーフィから「そんなに人間が好きになったのか、ウルトラマン。」と若干引き気味で言われるのも無理ありませんよねぇ。



欲を言うとそのキャッチコピーにもなっている“友情”、ウルトラマンと人間の友情が……詰めに詰め込んだ内容でそこまで描く時間がなかったのは百も承知だけどもちょっと弱いかなー。もう少しウルトラマンが“バディ”こと人間を好きになる過程を丁寧に見せて欲しかった。そうすればクライマックスでもっと人間のために犠牲になる感動的なシーンになったのかなと。ちなみにそのウルトラマンがゼットン戦で別次元?に突っ込むシーンで出てくる墨汁を垂らしたような白黒の映像は初代ウルトラマンのイラストを手掛けた成田亨の油彩の作品をそのまま流用したらしい。とまあここまで旧ウルトラマンでは叶わなかった成田亨の描いた“本当のウルトラマン”を“忠実”に再現することにこだわり抜かれた……でもそれも結局の所庵野さんの独り相撲的な、それ自体に正解も間違いもない庵野さんが白と言えば白、黒と言えば黒のような……まぁとりあえず小ネタを知らなくても割と万人向けに作られた、否「シンゴジ」より軽い足取りで劇場に入れる“ほう”なのではないk……さっきからシンゴジシンゴジって「ラ」くらい言えるだろうg……次回作「シン・仮面ライダー」は逆に「シン・エヴァ」の鬱シーンだけをくり抜いたような壮絶鬱ヒーローにならないことだけを祈りたいっす。。。。。


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