ザ・ファーム 恐怖の食物連鎖(2018)

【原題】The Farm

【監督】ハンス・シュテルンスヴェルト

【出演】ノラ・イェサヤン　アレック・ゲイロード　ケン・ボロックほか

【あらすじ】

ノラとアレックは、自然を満喫するために田舎道をドライブしていた。とあるダイナーでミルクとハンバーガーを進められ美味しくむさぼっていたが、そんな2人をじっと見つめる男がいた。不安を募らせるノアに、「ヨソ者が珍しいのだろう」と気にしないアレック。2人は旅の疲れもあり、地元民に聞いた安宿で一晩過ごすことに…。しかし、目覚めるとノアは狭い檻の中に閉じ込められていた。何が起こったのか理解できない彼女の前に、豚やウサギなど家畜動物のマスクを被った者たちが現れる。恐怖に慄く彼女を気にせず、マスクを被った者たちは、人間を家畜動物のように吊るしていく―彼女がいる場所は、人間を家畜として食材用に処理する人間農場だった!!

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【感想】

『いきなり過ぎて理解が追いつかないのでとりあえずビックマック(パテは人肉)を食べた』

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どーもどーも指先からつま先までネアンデルタール人ですウソですラーチャえだまめです。早速ではございますが本日はコチラの映画を拝見させて頂きました

【ザ・ファーム 恐怖の食物連鎖】！！！……お前を食物連鎖の最下層にしてやろうかグハハハハハハハハ！！！いかにも断末Ⅱ魔が聞こえてきそうな、しかしながらファームと言ったらモンスターか牧場物語くらいしか馴染みがないのですがそのぉー、これってつまりは“人肉加工食品メーカー”略にしてブラムハウｓ……かと思ったら全然違ったみんな大好き三時のおやつは人肉堂〜♪でお馴染み「カニバリズム」映画、ということでお間違いないですかな？

だとしたら私大好物でございます(それではお聴き下さい、UNICORNで大迷…)しかもGEOのレジ前まで来て気づいちゃったワァーオこれ泣く子も唸る“18禁”映画じゃあないですか。人肉映画で18禁……なにやらとてつもない嗅いだことのないような焦げた肉のニオイがクンカクンカしてしまいそうになり早速借りてしまったわけなんでありますが確かにそのー

食物連鎖の大渋滞っていうか……

一体全体海外の田舎にはどんだけ人肉を崇拝する集落が存在するのか？？とあるカップルがドライブ旅行の道中立ち寄った森の中のコテージ。不気味なオーナーに何かを察したのかここはやめてすぐに立ち去ろうと焦るオンナに対して長旅の運転でクタクタ〜と弱音吐きまくりんこなオトコ。結果オンナも渋々コテージに泊まることに……

翌日オンナがふと目を覚ますとそこは見慣れない屋外、そして昨夜オトコとSMプレイした最中だったのだろうか覚えのない小さなケージの中に閉じ込められている……。一体誰が？なんの為に？オンナの不安は見事に的中してしまう数人のマスクを被った気色悪いニンゲンたちがオンナに襲いかかってきた！？

…と話すと非常にテンポが良さそうに聞こえますがまぁそこまでに至るまでに長ーい道のりだったんでございますよ〜。なあああにいいいい！！！やっちまっｔ…カップルが迷い込んだのはカニバリズムを崇拝する集団……というより教団？ムッシュ村村？？そこそこ規模の大きい軍団のいる田舎、だったんですねー。彼らは外から来たよそ者たちをホモサピエンスではなく“家畜”として巧妙(？)に捕らえては檻の中に閉じ込めてスティーヴンラングも興奮しちゃうオンナさんを強制妊娠させたあとイモータンジョーもビックリ檻の中で乳牛の如く母乳を永遠採取されオトコさんはカナヅチで気絶させ“精肉所”で適量に“カット”され出荷される

世はまさに“大挽き肉”時代！！！

いやー最高ですよね(ただのサイコパス)変態村にも引けを取らない不条理大歓迎＆倫理無用の鬼畜is鬼畜！！これぞホラー映画！！って感じの世界観！！あまりの刺激の強さに正気を失うレベルの恐怖を突如強制的に体験させられてしまうカップル！！彼らに見ている我々は素直に同情心しかかけることくらいしか出来ないかもしれません？？

しかし先ほども言いましたとにかく無駄なシーンが多くて長い。ただやりたかっただけのように思える長回しに途中から捕らえられたカップルそっちのけで展開される世界人肉劇場などなど「ただ人肉を愛でたかった」ただそれだけで映画的な内容があまりに乏しかったから横に引き伸ばしただけ、のように見えてしまいましたねー。

しかも見ているとワリとみんなノロノロ動いているのでスキが多そうな現場なのにオンナはまるで抵抗しないわオトコは猿ぐつわを外そうともしないでその辺の緊張感もあまり伝わってこない。18禁と謳っているわりにはそこまでエログロ要素も乏しい、まぁ生まれたばかりの赤子を地面に思いっきり叩きつけるとかその程度でしょうか……ん？

劇中流れるBGMはなかなか良かったんですけどねー。あとベッドの下からコニチワーするシーンとか結構ゾッとするような演出もあったのですが……ヒロインのオンナもなかなかドイヒーな性格というか途中負傷したオトコを捨てて逃げる“自分だけ助かりゃいい”ってどこかで思ってる節があってですね、こう長年ホラー映画ばっかり見ていますと、ちょっと常人と感覚が麻痺してくるというか「ヒロインはこのまま逃げ延びてほしくない」と思うようになってくるんですよねサイテーですよねでもこれわりと本音ですハイ

で最後はこんがり焼かれて食卓へ

一つ気になったのは動物のマスクです。ブタにウシにシマウマのウサギヤギ……みんな草食動物なんですよね。これって何か意味があるのかな？と思っていたら旅行中のカップルが道中道で立ち往生した婆さんを助けるシーンが出てくるんですね。そこでオトコは親切に助けようとしますがまあとにかく婆さんの態度が酷いのなんの「ワタシ別に助けてなんて一言も言ってないんですけど」って言うんですよ。はあああああああ！！！舐めとんのかワｒ……でも確かにその通りで、オトコは婆さんがどこか困っているんじゃないか、“田舎だし不便そうだから困ってるんじゃないか”という善意ながらも偽善者気取りだったのかもしれません。そしてオンナもどこか“田舎者は変わり者が多い”などと偏見を持っていたのです。そんな都会っ子＝自分たちの存在を脅かす肉食動物、と捉えているから？これは田舎者＝狙われるもの＝草食動物たちの逆襲？と捉えることも出来るわけで、まぁそれくらいでほかに深いメッセージ性の高い作品なのかと言うと、それもまた違うと思うんですけども……