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ザ・ターニング(2020)


【原題】The Turning

【監督】フローリア・シジスモンディ

【出演】マッケンジー・デイヴィス フィン・ウォルフハード ブルックリン・プリンスほか

【あらすじ】

メイン州の田舎に建つ屋敷。ケイトは住み込みの家庭教師として雇われ、両親と死別した兄妹と一緒に暮らすことに。兄妹はどこか近寄りがたい雰囲気を漂わせていた。やがてケイトは屋敷内で不可解な現象に襲われるようになり、精神的に追い詰められていく。









 
【感想】

『オチが全然“ユニバーサル”デザインじゃない件』

 





どーもどーもトイレに入った後に話しかけられるのを極端に嫌いますらーちゃえだまめです。それでは本日もご唱和ください……早速ですがコチラの映画を拝見させて頂きました



【ザ・ターニング】…!!!毎度おなじみホラー映画でございます、いやーコチラも前からチェックしていた作品なんでございますが、1898年モダニズム文学小説の先駆者として知られるヘンリー・ジェイムズの執筆した中編小説「ねじの回転」をベースに“現代風”にアレンジされたという?この「ねじの回転」という作品、名作ホラー小説としてその界隈ではかなり有名な作品らしく1961年に映画化された後もこれまで幾度となく映像化され、それだけでは飽き足らずオペラバレエの演目の題材にもなっているらしい……



かのギレルモ・デル・トロさんの「クリムゾン・ピーク」もこの小説にかなりに影響を受けていた……つまりは「ゴシック・ホラーの元祖」とも言うべきなのでしょうか!?お恥ずかしながら全くゴータマ知らナンダールタ……まぁそんな古典名作ホラーを題材にした映画だから観た、というより



ある大豪邸に住む両親を事故で亡くした兄妹の“家庭教師”として雇われる「ブレラン2049」「ターミネーター“正3”」で今やすっかりお茶の間のサイボークと化しt、、、超大作映画の“顔”から多才な影技力に定評のあるマッケンジー・デイヴィスが?「イット」「ストレンジャーシングス」そして今年ようやく公開されそうな「ゴーストバスターズ」で主演を務める日本でも只今女子人気急上昇中のフィン・ヴォルフハルトと?2018年に日本でも公開された私が大好きな映画「フロリダ・プロジェクト」でグリーンゴブリンの悩みの種になりながらもその自然体すぎる演技で早くも“天才子役”の呼び声高いブルックリン・プライスの世話をする、、、このキャスティングに惹かれてしまいました。



いや本当にドキュメンタリーでも観てるのかと錯覚してしまうほど「フロリダ・プロジェクト」で魅せたプライスちゃんの演技力。今作では結構なセリフ量をまたしてもペロリと完食してしまっているといいますか、フィンくんの中性的な魅力もファンならばまたしても大いに拝見することが出来るかもしれない、そんなキャスト目当て見させて頂いたのですが























はぁ?全然意味わかんねえんだけどはぁ?






 

“訳アリ”な屋敷と“訳アリ”なク○ガキ…





霧がかった山の奥地にそびえる巨大な屋敷、そこに住む不気味な兄妹、そしてその世話係のこれまた不気味な使用人のババアのいる光景……定番すぎてナニコレ亭百景ですらない時代背景こそ現代風にアレンジされているとはいえ、映し出される映像はまさに絵に描いたような「ゴシックホラー」。好きな人には貯まりませんねぇー。兄妹が数日前両親を事故で亡くしたばかりだと知るやいなやマッケンジー・デイヴィス演じるケイトは「なんて可愛そうなガキンチョたちなの!?」と同じく幼い頃に親を亡くした過去をもつ自分とどこかしらのシンパシーを感じ自ら住み込みの専属家庭教師を志願します。



まずは老体化した使用人に挨拶しますがう〜んなんだかあまりファーストコンタクトとしては“好感触ではない”若干のすれ違いを感じるケイト。まぁ使用人から歓迎されないのはよくあること気を取り直してブルックリン・プライス演じる妹のフローラとご対面。あらあら随分とおませさんな可愛い子ちゃんだこと〜。これはなかなかいい雰囲気なんじゃないですかー?ケイトもまずはホッと一安心。続いて兄のフィン・ヴォルフハルト演じるマイルズ……あれーマイルズ?彼は一体どこにいるんですかねぇー

























このク◯ガキがぁああああああああああああ!!!!!!









全ッッッッッッ然!!!可愛く!!!……ない!!??まさかフィンくんにそのような悪しきワードを使ってしまうとは自分でもクワバラクワバラ……いやーとにかく初対面からメチャクチャ嫌われまくるケイト。ううーん…私何か気を逆なでするようなことしたかしら〜?ただの思春期ボーイなのかしら〜?なんとかマイルズとも打ち解けたいケイトですがこれが全然上手く行かない。てかメチャクチャ「下に見てくる」やん君……オトナ舐めてる?食べた食器は片付けないわ壁にボール壁打ちすんなって言っているのに言うこと聞かないわいきなりキスしてくるわで観る者にはイケメンだけれど女性もののマネキンの胸にピンをめっちゃぶっ刺すようなまぁまぁな“悪態”に端正な顔立ちのフィンくんの美顔を持ってしても避けられぬ“嫌悪感”を抱いてしまうかもしれません!!しかしなぜマイルズはケイトをこうも嫌うのでしょうか??それがわからぬ内に今度は屋敷から不気味な“声”が聞こえてくるように……





 

“女性軽視”な差別的映画?





まぁ一言で言ってしまえば「女差別」の映画なんですよねコレ。マイルズがなぜケイトを嫌うのか?それは「女」だから。……そうとは知らずにケイトさん、そりゃいつまで経っても自分が嫌われる理由なんてわかりませんよ。だって「女」だから嫌われるってんだもん……じゃ、じゃああたしゃあどうすりゃいいんだってばよ!?



と思ったらこれ19世紀に作られたお話じゃ〜んアハハハ!!……と貴方は笑えるだろうか…?



19世紀なんてまさに男女差別が当たり前の時代、ゆえにこのような「女性軽視」とも見れる社会を「ホラー」の題材に使われるのはわかる。しかし今や時は21世紀の令和ですよ?「女性が声を上げる時代」と囁かれる時代、いつまでも「女より男が権力が上」だという考え方はもはや「ボーダフォン?なにそれ?」レベルの“古い思想”と言ってもいい。しかし歴史の影でいまだひっそりとこびりつくカビの如く、日本でもオリンピック問題で男女差別だとか言われてるじゃないですか?19世紀に作られたホラー小説が、今こうして現代版にアレンジされ再びリリースされる……これ自体に並々ならぬ「恐怖」を感じませんか?



監督はマリリン・マンソンのPVなども担当した髪型が魔女すぎるフローリア・シジスモンディという女性監督。本作はケイトという“女性の視点”から描かれたホラー映画であり、ケイトが卑劣で男尊女卑な“主従関係”を強要される恐怖を描いているんですねー。さらになかなかその全貌が見えてこない“屋敷の謎”。時より見える黒い人影、その昔悪態をつく男の使用人が屋敷の中で死したという……その魂が今も屋敷内にさまよっているとでもいうのかー??そしてその“何か”と時に戯れそして時に恐れる兄妹たち。無垢なキッズたちには害はないのか??いやいや恐れるべきはむしろそのキッズたちなのか……。これは一体どういうオチに向かっているのか…??























はぁ?全然意味わかんねえんだけどはぁ?






 

突然終わるラスト&スピルバーグの罠…





いやービックリですよね「こんなに意味がわからないラスト」映画も久しブリケツですよ!?いや〜非常に“苛立ち”を覚えましたねユニバーサル映画なのに全然ユニバーサルデザインじゃないんだものぉー!?「結末は視聴者に委ねます」系の映画なんですけど、視聴した側からすれば“委ねられた”というより上司から何の説明もなく書類を「いきなり渡された」感覚に近いかもしれない!?あのオチを唐突に突きつけられても「え?なんですかコレ?」とほとんどの視聴者はキョトーンでしょう…。



原作を知っているのなら理解できるのか、とも思ったのですがどうやら原作とだいぶ変わっている部分もあるらしく、原作ファンだから理解できるオチ、というわけでも無さそうなのです…。ちょっとあまりにも説明不足、あれでは完全に製作者のオ◯ニー映画の域を超えていないと思います。



しかし本作の企画の発起人はあの「セカイ、サイコーヲ、オットトトゲマ〜ス。」のCMでおなじみ世界のスティーヴン・スピルバーグ……からの製作はホラー映画とは最近無縁のドリームワークス&アンブリン・エンターテインメントという“ファミリー層”がウリの映画会社なのですが……



まぁ企画が爆誕したのが2016年、その後何度か脚本が書き直され一時オリジナルとあまりに内容がかけ離れたためスピルバーグが「こんなの映画化できるか!!」と製作をストップさせたりと、紆余曲折ありながら完成したらしい。「必ずしも“語り部”が正しいとは限らない」という、「ユージュアル・サスペクツ」が好きならハマるかもしれません。ちなみに私はあの映画も……キライです(きっぱり)






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