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サムワン・インサイド(2021)


【原題】There's Someone Inside Your House

【監督】パトリック・ブライス

【出演】シドニー・パーク テオドール・ペルラン アスジャ・クーパーほか

【あらすじ】

オズボーン高校の生徒たちを襲い、犠牲者の暗い秘密を暴く仮面の殺人鬼が出現。マカニと仲間たちは犯人の正体を突き止め、その犯行を止めることができるのか。(ネットフリックス公式サイトより)









 
【感想】

『「お前ら……純粋に重い。」』

 





どーもどーもラーチャえだまめです。今年も早いものであと2ヶ月ほどになってしまいました、10月というと秋。秋と言えば読書の秋、スポーツの秋、、、、そして“ホラー”の秋、そうですよね?というわけで本日はコチラの映画を拝見させて頂きマンモス



【サムワン・インサイド】・・・!!!サモハンキンポーではございませんNetflixよりまたまたあの頃キミは〜若かったぁ〜♪“学園ホラー”が爆誕してしまいました。そうそう来年「スクリーム」の新作やるんですってね。まだまだ成熟手前のティーンフジオカ……には、はやり学園ホラーというのはどこか若々しいというか、フレッシュなスクリームが炸裂する、そこには甘酸っぱい恋愛模様なんてのもあったりして……



と思いきやSNS全盛期の昨今では、そんな夢いっぱいおっぱいいっぱいな学園ものでもドロドロっとした誰もが持つ裏の顔、人間の本性を炙り出すイヤーな展開が待っているかもしれません……アメリカ田舎町のとある街でクラスメートに知られたくないCan You Keep A Secret〜♪をSNSにバラされ鋭利な刃物で滅多刺しされる文字通りの“公開処刑”を得意とする連続殺人鬼が出没。しかもソイツは被害者の顔を3Dプリンターで加工したブキミーな“顔面マスク”を被っているという天下一品に行ったらほぼこってりラーメンを頼むくらいの殺人鬼=マスクの共通認識でお送りするコチラの映画、なんでも「ストレンジャー・シングス」のスタッフが製作に携わっているということで、現代ですが80年代ヒットソングでも流すのかな?一体どんな作品に仕上がっているのでしょうか…。






 




あはははははアキレス腱ってこんな出血するんだーとOPで早速誰もいないクローゼットの下から突如現れた殺人鬼によりお陀仏ジョーされてしまうアメフト青年。アメフトチームの主力選手でしょうか、甘いルックスでさぞ学園イチの人気者だったことでしょう……しかしそれは“オモテ”の顔に過ぎなかった??チーム内にいるゲイの生徒に数人で絡んでは殴る蹴るなどの暴行を加え楽しんでいたク◯みたいな“ウラ”の顔があったんですねー。この時点でもうこの青年に対する悲劇度が半分くらい薄まったかと存じます。しかし本当の悲劇はこのあと起こるのです。






















イジメ加害者が作った映画かな?







“人気者はイジメの加害者であっても許される腐った社会の縮図”をななんと開始数分で見せつけられてしまうという、これはなかなかドイヒーな作品でございますねー。いや百歩譲って「殺人を正当化」するわけではありません。しかしですよ、殺された青年の“悪行”がクラス中に知れ渡り、それでも彼はイイヤツだった、だからみんなで彼の死を哀しもう……まではまだいいんですよ(胸糞悪いが)彼にゲイだと虐められた“被害者”の青年が、その虐めの腹いせに彼を殺したんじゃないかとクラスメートからさらなる虐めを受けてしまうのです!!いやいやちょっと待てよ。お前ら正気か?虐められた方をなんで攻めるんだと。「虐めは“いじめ”であって、“犯罪”ではない。」という認識が?この学園内で既に根付いている証拠ではありませんか?虐めでしょ?殺人よりも軽くない?虐められたくらいで殺人するのってヤバくなーい?っていう雰囲気が学園内で立ち込めるのです。いやこれはのっけからビックリしましたね。マジでそんな認識で話が進んでいくんですもの。いやーマジで見ていて嫌な気分になります。



しかもそんな腐った認識が?さらにさらに悲劇に生んでしまうのです……。ネタバレは控えますが、とあるクラス内で“浮いた存在”である主人公の恋人の青年も、主人公とその仲良しグループから殺人鬼の疑いをかけられ、しかも結果彼が殺人鬼ではないとわかった途端、それまでのドイヒーな態度をとっていた仲良しグループのメンバーたちが彼に対する“一切の謝罪”もなしに「一緒に真犯人をとっ捕まえよう」的なノリで青年を仲間に加えるのです。

















お前マジでク◯ビッチだな







いやーこれはですねー、う〜んなんて言ったらいいのかなー。虐められた経験のある人なら、この“違和感”から無視できないんじゃないでしょうか?はっきり言ってもう殺人鬼の正体とかどーでもよくなります。しかも主人公も、クラスイチの“変人と付き合っている”というレッテルを貼られることを嫌っているので、仲良しグループの前では“彼を嫌っている”という人間を演じているんですね。コイツら登場人物たちの虐めに対する認識の甘さ、否一応主人公も、過去に虐められた経験があってそれがトラウマで……的な話はあるんですけども、なんでしょう、そんな虐めを一つのテーマとして扱っておきながら、この認識の甘さは。納得いかないなー。「虐めってこんなもんでしょ?」的なイメージ。なんか腹立ちますね。



あれ、さっきから全然話がそれちゃってますね。殺人鬼はなんで被害者の顔面マスクを被っているのか。それはきっと「お前の本当の“素顔”を知っているんだよ」という被害者に対するメッセージ、という意味でしょうか。その殺人鬼の動機……学園で八方美人の「偽善者」たちのマスクの下の「素顔」を暴きキルするという、イカれた世直し正義執行人なのかと思いきや、薬物依存症の生徒にも手にかけたりして、ただヒミツさえ隠し持ってれば殺しのターゲットにしているのか、そのへんの動機も弱い。



否、殺人鬼もまたちょっと悲しい過去があったりするんですけどね。まぁ要はそこでも“虐め”を絡めてくるんですよ。でも先程から言っている“認識の甘さ”がそれを台無しにしているというか、ただのサイコパス野郎だったのね、くらいしか見えないんですよね。



でも被害者たちはみーんな割と酷い殺され方をされます。お前らの悪行三昧許すべからず〜天誅〜!!なんてね。いやーでも本当に酷かったなー。「ストシン」のスタッフ〜に踊らされちゃいましたね。いやリアルはこんなもんじゃないって?本当は好きなのに周りの目が気になって校内で手を繋ぐことも週末近所でデートすることも出来ない女の子の苦悩……うんうん確かにリアルはそうかもね。校内に実はク◯みたいな性格したクラスメートがウジャウジャいるのもまた……何学園もので夢見てんだよと。現実の学園はもっとこうドロドロしてんだよ。だから虐めなんてなくならない。どーだ生徒に誰一人感情移入なんて出来ねえだろう〜!!あれこれもしかしてぇ____壮大な“皮肉”ですか?製作者に完全に“踊らされて”ます私?……ここまで心を掴まれた、ということは

















これは俗に言う“ハマった”ということでしょうか?



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