サプライズ(2011)
- ラーチャえだまめ
- 2021年5月27日
- 読了時間: 5分

【原題】You're Next
【監督】アダム・ウィンガード
【出演】シャーニ・ヴィンソン ニコラス・トゥッチ ウェンディ・グレンほか
【あらすじ】
両親の結婚35周年をみんなで祝福するため、息子のクリスピアン(AJ・ボーウェン)と恋人エリン(シャーニ・ヴィンソン)をはじめ、久しぶりに家族が顔を合わせる。だが、彼らの一家団らんの時間は、ヒツジやキツネやトラのマスクをかぶった集団が押し入ったことにより突如終わりを告げることになる。いきなりの襲撃に誰もがパニック状態に陥るが……。(Yahoo!映画より)
【感想】

『足の速さ関係ないんですけど』
どーもどーもラーチャえだまめです。今月ついに日本でも公開する“はずだった世界で只今コロナ化で最大のヒットを飛ばしているという!?ネットでは早くも“サプライズ”登場を示唆するネタバレ画像まで出回っている”世紀の一戦「ゴジラVSコング」が新たに発表された新CMで?“公開予定”と願ってもない“いらぬサプライズ”をブチかまされまたしてもカイジュウの国ジパングだけが!?指を咥えて待つ羽目に……そんな悲しみに暮れていた矢先、そういえば見ていなかったなーという映画を本日は拝見させて頂きました。もうご存知ですね
【サプライズ】…!!!アダム・ウィンガードれでぃおさぁ〜♫こと「ゴジラVSコング」を無事大ヒットへと導いたらしいアダム・ウィンガード監督の“出世作”ということで……いや〜私大変ご無礼ながらあんまり好きな監督じゃないというか、正直「そこまで持ち上げるか?」ってちょっと疑問だった監督なんですよね。知ったのはちょっと昔に流行ったPOVホラーオムニバス「V/H/S シンドローム」でその短編の一つをウィンガード監督が担当しておりまして、続く「ネクストレベル」では自ら眼球の中にドライブレコーダー搭載して霊体を目視出来るようになる主人公を演じたかと思ったらただヒロインのおぱーいを拝みたいだけなのが判明そしてあの名作ホラーの正当続編と豪語され発表された「ブレアウィッチ」は残念ながら前作とは似て非なる別物映画と化し極めつけは

「なぜウィレム・デフォーをそのまま出演させなかった?」とまで言わしめた中村獅童に匹敵する配役だけは評価出来るものの夜神月を天才から凡人に格下げし何の証拠もなしに唐突に「アナタがキラです」と豪語する全く推理しないLを爆誕させたハリウッド版「デスノート」を撮った監督……うーん。そこまで凄腕の監督か〜?そんな彼がゴジラから始まる“モンスターバース”シリーズの大トリという大役を務めると知って正直かなり不安だったのですが……結果大ヒットし現在“4作目の監督のオファー”もされているという??そして次回作はあのジョン・ウー監督の大ヒット“某入れ替わり映画”のリメイクを任されたという!?やっぱり彼の才能は本当なのか…?それを今回彼のデビュー作、どうぶつの森みたいなマスクの殺人鬼の出る映画のハシリなのかは知りませんが“サプライズ”のダサいタイトル表記に存在は知っていたものの長らく見る気になれなかった本作を見てみようと、そう思いたったのであります……
OPからおっぱじめてる服から絶妙に見えないおぱーいのチラリズムの女が気づいた時には死んでいた…??その隣に建つ別荘にやってきた1組の老夫婦を筆頭に後を追うように続々と別荘に集結する若者たち。どうやら老夫婦の結婚35周年の記念に成人した子ども達が祝福しに来たようだ。こうして集められた総勢10名による晩餐会。そこへ突撃飛んできた1本の矢。突撃なんのこっちゃと騒ぎ立てる一同。外から動物のマスクをした3人の不審者がこっちに向かって攻撃してきたではないか!?

さあさあ寄ってらっしゃい見てらっしゃい理不尽なくらいホントいきなりなんですねー。何の因果か突如スタートする不気味なアニマル浜口たちによる「狩り」の餌食となる10人。一体!?誰が!?なんの目的で!?そりゃ富豪の家は狙われやすいとはいいますが……
殺し屋一家でもない非力すぎるゆえ一人また一人とアニマルの餌食となる地獄絵図。そこまで気になりませんでしたが非手ブレ補正による臨場感が、現場の緊迫した演出に馴染んでいましたね。ただみんな大好きタケモトピアノ線で首をスパーン……て切断まではされないんですね?「いかにも」な殺戮シーンを期待される方には少し物足りないかも??矢が刺さったりドライバーが刺さりまくったり痛々しい系はありますが部位破壊は意外とありませんでした。それどころか

背中に刺さったままフラフラすなよ
スタスタ階段を上り下り出来るくらいワーキャー騒ぎ立てる割には実はそこまで重症じゃないんじゃないか説まで感じてしまう、、、ただ一つありました。ありましたわ

「脳天ミキサー」の語呂のインパクト
イカれたアニマル相手になす全てはないのか!?そんな中デ……中太りの長男のガールフレンドだけはこんな状況下にも冷静に動いている……?それどころか果敢にも別荘内にある刃物でアニマルに応戦する勇気さえ兼ね備えているではないか…?よもやお主何者ぞ



デター!!!「サバイバル(殺し合い)キャンプ(戦場)」アガりの最強の切り札キター!!!アニマルさんこれは完全に「誤算」だったー!!?釘付きの板を窓の下に置いて……と見せかけてもう1枚その下に置くという文字通りの「一枚上手」な徹底っぷりに流石のアニマルも「がああああ〜!!もう一枚アッチョンプリゲェ〜!!」と悶え苦しむ打って変わって後半はガールフレンドの逆襲撃!?リベンジホラーが始まってしまうんですねー。計画通り進まずもうみるみる内に滑稽な殺し屋へと成り下がるアニマルたちにもはや恐怖のカケラも感じません。約90分間ほぼ室内だけで展開される非常に低予算ながら飽きの来ないシナリオと言っても過言ではない大袈裟かもしれませんが「どんでん返し」も用意されていますし?なかなか楽しめもしたねー。あと暗闇の中カメラのシャッターで見せる演出も良かったですね。マスクキラーの殺戮映画……表現だけをちょっとマイルドにしたような日高屋の中華そばみたいな(上手いこと言おうとしてさらに混沌に落ちる)意外とマイルドに楽しめるホラー映画でございます…。
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