top of page

サバハ(2019)


【原題】娑婆訶

【監督】チャン・ジェヒョン

【出演】イ・ジョンジェ パク・ジョンミン 田中 泯ほか

【あらすじ】

新興宗教の取材を生業とする牧師が追い始めた新たな宗教団体。友人の僧侶の助けを借りてその実態に迫るうち、想像を超える深い闇と恐ろしい秘密が明らかになり…。










 
感想<ネタバレなし>



『仏教に思いっきりキリスト教ぶっ込んで来た。。。。。』






空気清浄機を買うぞ!!アーメン!!どーもどーもラーチャえだまめでございます。いやー季節はすっかり夏、暑い日々が続いていますねー、そんな日は1日どこへも行かずに家でのんびりするのもまたオツなものではありませんか……と言うワケで先日購入した私の大好きな“失恋映画”こと「500日のサマー」をごはん食べながら観たんですよ。恋愛ものって、何が一番合うと思いますか?………そうですよねやっぱり




















天丼ですよね








はい、と言うわけで今日紹介するのは、それとは全く関連性の微塵もないネトフリ映画なんでございますが……いやーこれまた、お隣オムニぃいいいいー!!!な韓国から“どエライ”ミステリー超大作がやってきてしまいました、その名も【サバハ】!!!……韓国語で“娑婆訶”という字を書くらしいですね。いつものように前情報なナシに、なんとなく韓国産の“B級ホラー”っぽい臭いがしたので暇つぶしにポチッと再生ボタンを押したんでございますがジャック・スパロウも驚愕の



















韓国版「ナインスゲート」ですか







ってぐらいなフタを開ければB級ホラー?仏教?キリスト??という二転三転しまくるという“どっぷり宗教”をテーマにした“とんでもなく難しい”映画、だったんでございますよ。



物語冒頭から、いきなり“悪鬼”と呼ばれる、「オーメン」のダミアンくんみたいな、まままま、“悪魔の子”が産まれちゃいましたよと。産まれる前から双子の妹の脚ムシャムシャ食っちゃうわ母親は産んだ後死んじゃうわ父親もその後自殺しちゃうわまぁとにかくカリスマ的悪魔の力を抜群に発揮しながら不自由な脚を持った妹と共に大切に(?)オリの中で育てられました……というか家の中で“封印”されていましたと。その後ソイツの周りにいる家畜もみんな全滅したりして、顔面血だらけで剣振り回す祈祷みたいな事やってもその“呪い”は解けず、家では祖母がアヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャ!!……って祈っちゃダメだろ!?あやそうとしても“蛇”召喚して噛まれたりと、、、、、お、これやっぱりB級ホラーか?



場面が変わりインチキ宗教を暴く“宗教研究会”所長で“牧師”の「何故ベストを尽くさないのか」ではなく「新興宗教はマルチ商法だッ!!」と決めつける男が現れます。彼はとある宗教団体のインチキを暴こうと団体に潜入している模様…。この一件2つのカンケーなさそうな“出来事”なんでございますが、“女子中学生の死体”が発見されてから、事件は我々の“想像の遥か彼方の銀河系”レベルにぶっ飛んだ話に次第に突入していくことに_。



韓国では今年2月に劇場公開された本作。なんとなーくミステリー好きな方には「実に、面白い。」とピンと来た方もいらっしゃるかと思いますが、まあーとにかく冒頭に書いたように“仏教に思いっきりキリストぶっ込んだ”みたいな、いや逆にキリストの物語を仏教風に“アレンジ”した?どんどん物語の“スケールがでっかく”なっていく「ダ・ヴィンチコード」のオカルト版、と言った所でしょうか、決して派手なシーンはないのだけれども、画面に1ドル2ドルクイコンドル状態で惹きつけられるよく練られた脚本。約2時間ちょっとの映画で、まぁよくココまで“詰め込んだ”よねっていうw観終わる頃にはまるで海外ミステリードラマを1シーズンぶっ通しで見たような達成感。つ、疲れたわ……笑



ストーリー自体はヒジョーに面白いです。ですが上田じ、、、牧師の相方の名前がワトソンならぬ“ヨセフ”って登場人物の名前からもわかるように、情報量もヒジョーに多い(主に宗教系)上に、1度や2度観ただけではカンペキに“理解するのは難しい”映画ですよコレ。宗教辞典でも片手に持ちながら観たほうがええんちゃう?(笑)最後の方にそれっぽい解説入りって、なんとなーく理解は出来ましたが、、、、、全てわかったのかと聞かれると「…うーん。で?どゆこと?(笑)」こーゆー映画を1発で理解出来るような私は貝になりt、いや人間になりたい。



出演陣はごめんなさい韓国俳優は只今勉強中(ってことにする笑)全然わからなかったのですが、後半出てくるチベット聖人(ナメック星人みたいに言うな!!)が田中泯っていう日本映画でよく見る舞踊家の方だったんですね!!(でもセリフは全て英語!!w)



そのくせ結構「コメディ要素」もあるから、若干見易いかも?韓国映画って、「コクソン」観た時も感じたけど、結構“暗め”の内容で、最終的にはそこで世界観統一させるんだけど、途中途中でいきなりコミカルな展開ぶっ込んできたり急に“笑い”取りにくるじゃん?(笑)張り詰めた空気を自ら一度リセットするみたいな、、、、、それが“味”ってヤツなのか。。。。。






 
感想<ネタバレあり>







どーやら本作は劇中のセリフにも登場した、新約聖書の一つ“マタイの複音書”の中に書かれたヘロデ王による“幼児虐殺”のエピソードになぞられた物語だった

















ふーん……で?






マタイの新約聖書?調べたら30日で学ぶ〜とか動画がヒットしましたが個人的に30日使うならキングダムハーツ3したいので“幼児虐殺”の話だけ大雑把にまとめると



阿部寛が転生したローマ帝国初期にユダヤ王国の王様“ヘロデ大王”が自分の王としての立場を脅かす存在として“キリスト”(そりゃ“復活”すりゃビビるわな)をあげ、彼の生まれた故郷“ベツレヘム”で2歳以下のチャイルド達を“虐殺”させた、というお話があるらしい。町中が浮かれムードのクリスマスの夜「クリスマスは“悲惨”な事を思い出す」と牧師が言うのは、クリスマスの日はキリストの“生誕祭”であると同時に、幼児虐殺がされた日でもあるから、と説明がありましたよね。で、本作でいう“ヘロデ大王”とは、“キム・ジェソク”という手の指が6本あるバケモノ兼“不老不死”(最後バーニングされて死んだから“不老”だけかw)の男。キムは過去チベットの大先生(名前変わり過ぎw)が来韓した際に予言で「自分を“殺しにくる”少女が現れますよ〜」その少女は1999年生まれのどこどこ(場所は忘れたw)出身ですよ〜、と聞いちゃったんですね。その予言を恐れたキムはその“可能性”のある少女をなんてこったパンナコッタ“全員処刑”する事にしたのです。その数なななんと81人。ちなみにその少女こそ“キリスト”であり、ゆえに“悪鬼”と恐れられていた少女は実は“いいヤツ”……と言っても蛇召喚するからアレなんやけどwまあとにかく“悪魔ではなかった”という事が判明します。



でキムは自分の“下僕”として4人の“四天王”なる子供の受刑者たちを育て上げ、彼らに少女たちの暗殺を命じていたのです。何十年もかけて。ときに海外出張までさせて…。



その少女たちは行方不明者、または死体として発見されて……ですが、まさかその少女たちが皆、99年生まれ、出身地も同じ、とは流石にポリ公も想像していなかった事でしょう。そこまでの流れを“経典”という仏教の釈迦の教えを記録した書物に書かれているのを牧師が発見します。ちなみにキムがそれを書き始めたのが予言を聞いた後、チベット大先生が来韓した後“行方不明”になっていたのはその為だったのです。



また劇中“少女の霊”に悩まされていたトラックの運ちゃん。最後は首を吊って死んでしまいますが、「あなたは死ななければなりません」と四天王最後の生き残り、“広目天”の兄ちゃんに言われますが、あれは警察にバレたら自害しろという命が下っていたから?なんか天に召されて母ちゃんを抱きしめたいとかどうのこうの言って自害しますが、神のために死をもって使命を全うする…そんな所ですかね。ただその“神”だと思っていた男は、ただ永遠の命を欲するだけのキチガイ野郎だったと。こーれは可哀想な話だぁ……キムにはディズニーシーのインディジョーンズでも乗ってこい!と言いたくなりますね



…あとなんか不明点とかあります?(笑)なんか劇中“日本の仏教と出会って不老不死になった”的な事を言うシーンがあるのですがそれは一体…?自分でも合ってんのかどうかわかりませんけども


















とにかく壮大な話過ぎワロタ(笑)







★良かったらポチッとお願いします★


Comments


bottom of page