『“モンハン”でも実はゲームしかしてこなかった説』
【サクッとレビュー(ネタバレなし)】
どーもどーもラーチャえだまめです。10月。食欲の秋。読書の秋。何かとイベント多いこの季節。秋の“スペシャル”なイベントと言えば?秋の犯罪撲滅スペシャルしか思いつかないよ室井さーん!!……否みんな大好きそう「ハロウィン」…!!「トリックオアトリート」!!なヤクザのシャブ、あいやお菓子配りだけでは済まされない“ハロウィン”と言えば仮装?いやいやもっと恐ろしいものがあるでしょう?マイケルマイヤーズしかり日本でももうすぐアマプラで“怪人”が変身に向けてアップをはじめたそうですがあの“夢の国”だってよくよく考えれば等身大のネズミが犬飼いながら人と喋る光景だけでも充分ホラーだったディズニープラスで今週月曜日から“スペシャル”なまさにホラーシーズンにうってつけの?コチラの作品が配信されてしまいました
【ウェアウルフ・バイ・ナイト】!!!みんな大好きマーベルですよマーベル!!しかし全編モノクロで大変レトロチックな映像×OPも“いつもの”始まり方とはひと味違う??もげる腕!飛び散る流血!!……と公開された予告編から既に「MCU“らしからぬ”」を全面に売り込んできたコチラの作品、一応“ユニバースに組み込まれた”作品なのでMCUファンとしては見逃し厳禁の作品であることは、言うまでもないのですが……
まだ脚本の段階でモメまくってるらしいモノクロよりも先行き目視できないアクションホラーになる予定のマハーシャラ・アリ主演「ブレイド」に向けての肩慣らし企画?いやいやDr.ストレンジ診療所2で既にサム・ライミ起用のバリバリホラーやってたやん!…は置いといて、今や“全年齢対象”のMCUが泣く子も黙る“15歳未満お断り”の“本格的なホラー”作品を作ったら……??ウェアウルフ=オオカミ男=“モンスター”……と言えばディズニーではなくむしろ“ユニバーサルスタジオ”のイメージが強いのですが……??そんな元祖モンスター製造スタジオことユニバーサルが「魔人ドラキュラ」「フランケンシュタイン」に続き41年に生み出した元祖「狼男」にMCUが絶大なる「敬意」を評して41年版と同じくモノクロで狼男、いやモンスター映画をMCUでやってやろうと、そういうわけなのですが……MCUがディズニーの舎弟となりてその課された“制限”を「配信」という“制限のない”媒体でどこまでぶち破れるか?己の殻を破れるのか期待していたのですが
怖いのはババアの顔芸だけだった件
う〜んこれはちょっとまず“ホラーではない”ですねー。ビックリするシーンも皆無。グロくもない。いや一応腕が斧で切断されたり血が飛び散る場面もありました。グログロな原作漫画を国民的アイドル主演で実写映画化した「GANTZ」だって、血を黒くしてアレでR12なんですよ?アレに比べても全然グロくないですよコレ。しかも後半はただのアクションものに。しかもラストまで結局また“コメディ”路線で着地する点では、確かに“安定のマーベル作品”として受け入れやすい代物にはなっている。
けど規制路線から脱線したかったんじゃないの?どっちなの?近年の“マンネリ化”が日に日に深刻化するMCUがこれまでどうりの、また似たような作品を作りたいようにはちょっと思えにくいと言うか、だからこそ発足させた企画だと思っていました。せっかく映像を暗いトーンにしてオドロオドロシイ雰囲気まで作ってるんだから、この際思いっきりハメを外す勢いでやっても良かったのでは??何我々視聴者に“遠慮と配慮”しまくってんのさ!?マーベルだってダークヒーローとかダークな作品いっぱいあるじゃん!!ちょっと大人路線でも「需要」はあると思うんだけどな……(スターウォーズが今そうしてるように)今回これを見て次の「ブレイド」がますます不安になりました。色々と配慮しまくった結果、流血とか工夫しつつ演出してたSONYの「モービウス」の方がまだマシ!なんてことにならないかと……(それはないか)
てかエルサ……あなたエルサ・ブラッドストーンって言うのー!?ついに実写化。最近では日本でも格ゲーとか無双ゲーとかに登場して徐々に知名度を上げているかもしれないブラッドジェムと呼ばれる赤い石を使って異次元で戦うモンスターハンターであります。
個人的に原作にある金髪で近未来的なウェットスーツにロングコート……のイメージがあったので今作の黒髪で40年風?モノクロだからよくわからなかったけど古めかしい格好なのが少し意外でしたね。で彼女はガッツリ主人公キャラなので必然的にもうひとりの主人公っぽい男は……演じるのは同じくディズニーの「アンドー」が好評配信中のディエゴ・ルナと仲が良いガエル・ガルシア・ベルナル。過去に100体以上のモンスターを退治したというモンスターハンターのジャックを演じております。
監督はこれまたちょっと変わった起用のマイケル・ジアッチーノ。これまでずっと映画作曲家として活躍していた人で(当然今作のスコアも自ら手掛けている)過去にスタートレックの1エピソードを監督したくらいじゃなかったかな?製作面では本作はかなり実験的な作品なだけに、肝心の内容が普通なのが余計に悔しい。ちなみに41年のオリジナル版を継承する形で狼男のシーンはほとんどが特殊メイクでCG等は使っていないらしいです。まぁあまりじっくり拝む機会はないので多少雑でもバレませんねこれ。最近ドラマ映画と幅広くユニバースを展開しスタジオの“予算不足”が懸念されておりましたが、今作はモノクロで誤魔化しが効くスタジオ的には“お財布に優しい”そして本編1時間という忙しい社会人にも非常に優しい、そんな手に取りやすい作品なのではないでしょうか??
【サクッとレビュー(ネタバレ)】
スワンプシング??あーあれはDCだった「マンシング」も今作でついに初登場です。ゾウさんみたいな長い鼻が3本、「元人間」という原作設定通りなのかは最後まで不明でしたが、ジャックやエルサの声が理解出来るということは何かしら人間の血を引いてそうですね。
ジャックはこれまで100体のモンスターを“ニンゲン”という名のモンスターから“救出”してきた、モンスター界の“スーパーヒーロー”なんでありまして、ここにマーベルスタジオが目をつけたわけですよね。しかも全く新しいキャラを作ってやるのではなく、あえて馴染みのあるユニバーサルが産んだ古典的モンスターを「ヒーロー」という新しいジャンルに落とし込む。古典モンスターにまた違ったイメージを吹き込みたい、そんな思惑があったのでしょうか。
本作に登場するモンスターハンターの方がどちらかと言うとヴィラン側だった、モンスターだからってむやみやたらに襲ってくるもんじゃない、良いやつだっているのに人間は問答無用で彼らに刃を向ける。「本当のモンスター=ヴィランとは_?」ヒーロー映画でありがちな“善悪の区別”、そこからさらに人間の残酷さ、なんていうテーマもこの1時間ちょっとの尺によく詰め込んだなーという。ただやっぱり短い。ジャックもエルサも“ちょっとした自己紹介”程度しか尺が限界だったわけで。まぁこれからブレイド、ムーンナイト……着々と“メンバー”の実写化が進められているアベンジャーズならぬ「ミッドナイト・サンズ」と呼ばれるチームの1人でもあるエルサだけに、今作だけで彼女が見納めなのはたぶんないでしょう。いやラストにエルサが石を手にした途端に画に色がついたのは監督のマイケル・ジアッチーノいわく石を手に入れエルサの物語が次のステージに進んだから、つまり今作はラストでしっかりと「“エルサ・ブラッドストーンは帰ってくる”」を告げているのです。ちなみにインフィニティストーンとは“別物”です。メチャクチャ似てるけど違うらしい。(正しくは宇宙から飛来した鉱物のカケラ)ジャックの方も……なんか横にいるマンシングがだんだんグルートに見えてくるこの愛らしさは一体なんだ…!?この2人のコンビも、もしかしたらまたどこかの作品で拝めるかもしれませんねえー。
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