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サクッとレビューその6「アバター:ジェームズ・キャメロン 3Dリマスター」


『「映像美で泣く」って、こゆことよね。』

 
【サクッとレビュー】




どーもどーも冷蔵庫に入ったベーコンが乾燥してカチカチになって「おっ、これビーフジャーキーやん!」と喜んで焼いて食べたら腹を下しましたラーチャえだまめです。早速ですが本日はコチラの映画を拝見させて頂きました



【アバター】!!!シバターではございませんついに来る12月に最新作「アバター:ウェイ・オブ・ウォーター」が公開されてしまうということで?明度と解像度がギャン上がりした「3D“リマスター”」版にパワーアップした「アバター」が現在2週間限定で劇場公開中。3D映画って最近全然みなくなりましたね。それまで遊園地のアトラクション系(元祖3D映画は「エルム街の悪夢」だっけ?)一部の“イベント的”存在でしかなかったものを、“1本の映画”として確固たる地位を獲得させた「3D映画の歴史を変えた」と言っても過言ではない、そんな「アバター」ももう“13年前”……年取ったなぁ〜(泣)2009年に公開された当時、私も家族と観に観ましたよ!あの“当時の感動”は今でも鮮明に覚えております。そう「あの頃」はね……そんな3D映画に革命をもたらした「一発屋」映画だってぇ?13年経った今、それが間違いなく「間違いだった」ことを今回劇場で思い知らされてしまいました













「歳をとればとるほど凄みが増す」系の映画だった





 




時は近未来。青い“ソレ”がいる惑星パンドラには豊かな資源があり人類はそこで資源の採掘に躍起になっていた。そんな最中パンドラに降り立った車椅子の元軍人ジェイクは、パンドラにいる先住民族“ナヴィ”と人間のDNAを組み合わせて作られたナヴィの体と神経をシンクロ、意識を転移させナヴィとして部族たちとコンタクトを取る「アバタープロジェクト」に参加する。そこで彼はナヴィの部族長の娘のネイティリと接するうちに自身の胸の中に宿る“戦士”としての本能を開花させ、そしてネイティリにも恋心を抱くようになり……



今観ても色褪せるどころか13年前の「あの感動」をまた体感することが出来てしまう!?いやースティーヴン・ラング隊長若っけえな〜……あいやー“映像”を売りにした映画って、普通は「当時は凄かったんだよ〜ウンウン」と父親が自己満足に浸る横で息子が白い目で見るのと同じく今見れば明らかに古臭く感じる映像に無理やり付加価値をつけて過大評価するか、あるいは“映像”ではなくシナリオやテーマ性“内容”で新作に負けず劣らずと評するか……大体この2つのうちどれかだと思うのですよ。“昔の映画”を評価するって言うのは



ただこの「アバター」は恐ろしいことにこの“両方”が「未だに“現役”バリバリである」のです!?13年前の映像とは思えぬ「古臭さ」を感じさせない2022年“新作”と言っても騙せる「映像美」。「今観ても泣かされる」____これって凄くありませんか?アメコミ映画やハリポタシリーズなんかでバンバン“フルCG”使いまくる映画って正直そんなに乗れないんですよね。僅かなCGの荒さでも世界観が途端に安っぽくなるというか。しかし本作もフルCGで作られた映画なのになんだろう、“自然の表現技術”があまりに凄すぎて、存在しない自然界なのに草木1本にしても全く違和感がないんですよねー。



そしてクライマックスは人類VS全ナヴィ軍団?否“大自然”?否否














人類VS“パンドラという星そのもの”






パンドラに住まう“全ての生態系”が人間に一斉に天誅を下す大乱闘!?大迫力な映像で臨場感も待ったなし!!




そして「異種族間の戦争」という普遍的なテーマ。今まさにどこかの国で起こっている紛争とまるで同じではないか?方や神聖な森がトラクターで伐採され今まさにネイティリの身に危機が迫るその一方で、呑気に朝食を取りながらいつもの朝を迎えているジェイク御一行というこの対比。嗚呼、「どこかの戦争」ってまさにこれだよなーという、我々“外部”が変わらぬ日常をおくりながら、ふとつけたTVで現在進行系の戦争を何の気なしに傍観するのと一緒。劇場で今作を観た観客は、無意識的にナヴィの紛争を傍観者側に立ち鑑賞する。そしてナヴィの想像を超える悲惨な状況に心を痛めるでしょう。



ジェイクもはじめは“自分には関係がない”と芽を瞑っていたが、ナヴィの一員として彼らと共に生活するうちに、それが他人事ではなく“自分事”に変化していく。そう、ジェイクたちがBOXの中に入りアバターとコネクトするのと同様に、我々は3Dメガネを装着し「アバター」の世界にコネクトする。そしてアバターとコネクトしたジェイクがナヴィ側に立ち物事を見るようになるのと同様、我々もまた3Dメガネで“リアル”を体験するうちに、存在しないはずの映画の世界、ナヴィの一部となり彼らと同じ目線で物事を見ることができるようになるのです!!だから我々観客もナヴィのように同族である人間側にヘドが出るほどの嫌悪感を抱くのですよ!!



つまり3Dメガネと本作は切っても切れない関係、観客と“作品”を結ぶなくてはならないツールなのです。3Dメガネで観なければもう本作の意味がない!!とまで言ってよいのではないだろうか?



そしてENDロール後に流れる最新作の「蔵だし映像」…‥
















「もう“ウォーターっ”てレベルじゃねえぞ」






水中の気泡?水面下から覗く頭上に差し掛かる光、水の中の小さなバクテリアまで見えんじゃねえかってくらいクリアな映像。エグいなコレマジでヤバいぞ!?この映像を作り出すのにそりゃ10年以上かかりますよねと妙に納得であります。正直ナヴィのクオリティは変わっていないのかも。というか今作でもう既に完成しているから。パワーアップしたのはやはり周りの背景、パンドラという星=「自然」の表現でしょうね!!新作でも必ずや我々に「前人未到の映像体験」を提供してくれるであろうその前に前作で“感動の予習”をするのも、私はアリだと思いましたね〜。

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