サクッとレビューその5「地獄の変異」
- ラーチャえだまめ
- 2022年6月5日
- 読了時間: 4分

『タイトルで絶対“損”してる。』
【サクッとレビュー】
パリピの美容師との距離感がわかりませんどーもどーもラーチャえだまめです。最近また更新をサボりがちになってブログの距離感もわからなくなって参りましたが、早速ですが本日はコチラのドB級映画を拝見させていただきました

【地獄の変異】!!!い゛や゛ぁ゛売る気あるのかないのかわからないヤケク◯タイトルう゛う゛う゛う゛う゛!!!!(By東京ホテイソン)いやー懐かしいなぁー大学近くのゲオで借りて「ドイヒーなタイトルの割にメチャクチャ“真っ当な”B級クリーチャー映画」というギャップにやられ周りの人に全力で奨めたのに誰にも相手にしてくれなかった悲しき記憶……ネットフリックスで見つけて懐かしさのあまり数年ぶりの再生です。原題は“The Cave”。まさにド直球な“洞窟”というタイトルからも作品の“真っ当さ”がおわかり頂けるであろう、それをなぜ「地獄の変異」とかいう「いかにもつまんないから思いっきり遊んじゃいましたby配給会社」タイトルにしちまったんだぁー!!!え、“洞窟クリーチャー”ものはもうニール・マーシャルの「ディセント」っていうその年の本当に見にくいのはヒトノコだ賞に輝いた秀才映画があるじゃないかって?いやいや本作も決して引けを取らないことをここに宣言したい
ルーマニアに眠る人類未開拓の幻の地底湖を探検すべく集められた凄腕で“処女”好きのダイバー御一行が?外界との接点を一切持たない地底で独自に成長を遂げた未確認生命体の“餌食”になるという??あいかわらずヨダレが出るほど最高の設定です。ダイバーと共に同行する生物科学者役で若かれし頃の「ゲーム・オブ・スローンズ」のレナ・ヘディが出演。ほかにも「Hawaii Five-0」「ヘルボーイ」のダニエル・デイ・キムなどが出ていたとはつゆ知らず
いやもう洞窟シーンがまず凄いんですよね。山口県の秋芳洞で撮影しました?(んなわけ)たぶんセットとかも使っているんだろうけど、あまりに大きな洞窟シーンとかは実際の洞窟で撮影してんじゃないかなー。地底湖のダイビングシーンも“ガチ”映像だから、安っぽくない。半分ドキュメンタリーみたいですぞ。意外と金かかってんじゃん?“ちゃんと撮ってんじゃん”っていう安心感。B級だけれども1.5A級みたいな?配給会社もちゃんとした会社だからどうか安心して見てほしい。なんでそこまでして言うかって?この作品がもっと色んな人の視界に入って欲しいかr…

そんでもって今作で登場するクリーチャーですよ。何?コウモリ?一応言っときますがコイツ“元ニンゲン”です。えもう一度確認ですけど“ヒト”なんですかコレ?ドウェイン・ジョンソンじゃなきゃそんな二の腕太く進化しないよ。この地底は独自に進化した生命体の宝庫、ほかにも巨大モグラや巨大ウーパールーパー巨大ウナギみたいなヤツが出てきます。皆地上に生息する生物の“祖先”が地底に馴染むために独自ルートでメガシンカしたらしい。だからどこか我々の知る生物の“面影”が残っているんですよね。

“面影”ゼロじゃん
どっからどー見てもエイリアンだよね?前に「ピッチブラック」って映画でヴィン・ディーゼルさんと共演してましたよね?いやまだ「ザ・フィースト」の怪物のほうが「元ヒトです」って言われてまだしっくりくるんですけど……

なんで翼生やしたん?
ここ洞窟だよ?DNAミスったねこれ。ダーウィンも度肝を抜くあまりにトンチンカンな進化論でも強行突破して作られたこそ、この禍々しくも神々しいほどのフォルム。VFXだけにこだわらず特殊メイク、「特撮」にも愛が感じられる。スバラシイ。もうリアリティなんて必要ない。「“おらさ、大空羽ばたくだ”と早とちりしたDNAの暴走」と受け止めればどうということはない。目が退化した代わりに超音波を出して物体の距離や獲物を狙う。難点をいえば暗がりの洞窟ゆえ全体像(特に奇襲された時のカメラワークの悪さ)がわかりずらい部分もありますが、コイツのディテールを拝めるだけでも本作を見る価値は大いにアリストテレス
そしてコイツに襲われたダイバー隊のリーダーが「感染」して彼らと同じ能力を得るが……

でもいい人だから安心して
ほぼずっと洞窟が続くけどダイビングにクライミングに状況に応じて多彩な動きを見せてくれて飽きがこない。ツッコミどころは勿論ある(研究対象である生物の残骸を感染リスクありまくる素手で掴むetc)そこはB級論で楽しんごして貰えれば…(“B級”ってホント使い勝手いいよなぁ…)
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