ゲヘナ(2016)
- ラーチャえだまめ
- 2019年1月5日
- 読了時間: 5分

【原題】Gehenna: Where Death Lives
【監督】片桐裕司
【出演】ダグ・ジョーンズ ランス・ヘンリクセン エバ・スワンほか
【あらすじ】
リゾートホテル建設の視察のためサイパン島を訪れた土地開発会社のポリーナとタイラーは、現地コーディネーターのアランとペペ、カメラマンのデイブらとともに候補地のジャングルへと足を踏み入れる。そこで洞穴を見つけ奥へ進んで行くと、突如として不気味な老人が彼らに襲いかかり、驚いたアランは老人を突き飛ばして殺してしまう。5人はその場所に秘められた太古からの呪いに翻弄され、恐ろしい運命へと導かれていく。
【感想】
『新年1発目から……ソンナゲヘナ(泣)』
新年明けましておめでとうございます。特に叩いても何も出てきませんラーチャえだまめでございます。今年もよろしくお願いします。新年早々カラダがダルいです。ここ3日ほど「そんなにパリピでもないのにソレっぽいこと憧れていざやったらメチャクチャ疲れる」というですね、もしかしてコレ「もらっちゃった」かな……そんな時は家でゴロゴロNetflixでも観ながら新大久保で買った私がハマっている韓国の袋麺でも食べるに限りますよね!!

死ぬほど辛いって何?
マジ可愛いパッケージにだ、騙された。。。。余計に体調が悪くなりそうであります。皆さまも体調管理にはご注意を……そんな訳で今年もやって参りました
未体験ゾーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!!!
…はいッ!!というわけで毎年恒例年始めの「運試し」!?これまで様々な理由(意味深)により劇場公開スルーされていた未公開映画(※通称:ゲテモノフィルム)を全世界よりかき集めて贈る映画(マニア)ファン必見の夢の祭典「ゲテとの遭遇」!?「未体験ゾーン2019」が1月4日より始動されましたー!!これまでもその中からとんでもクライシスな作品を引いていたえだまめでありますが、「大体5本に1本はアタリ」という謎理論の元、当然初日から渋谷のヒュートラさんに駆け込んだわけでありますが、今日紹介する映画は中でも1、2を誇る競争率、私がネット予約をした1月1日時点で既に「座席の半分が完売していた」という、新年早々お前らどんだけゲテモノに植えてんだよと自らツッコミたくもなった、「ポスターから危険臭が大迫ハンパないって」状態の超絶絶句のヤバメロホラーMOVIE「ゲヘナ」をご紹介
……したいのでありますが、新年1発目からこんなこと言うのはなんですが、本作を観終わった後思ったのは
コレは「引いた」私が悪かったんだなと

みくじがすべてを物語っていた
というですね、自分の「引きの悪さ」を思わず呪いたくなってしまった、「とんでもゲテモノ」だった訳なんですね。まず特筆すべきは本作を作ったのは、ハリウッドで活躍する造形クリエイター、片桐裕司さんの長編デビュー作ということで、その他撮影監督やスタッフも日本人が多い、「アメリカ映画なんだけど日本人の作った映画」と言って差し控えないのではないか、そして出演にあのアカデミー賞を受賞した「シェイプ・オブ・ウォーター」等「クリーチャーアクター」でお馴染みダグ・ジョーンズ氏(宇宙人ではない)が参戦!!さらにランス・ヘンリクセンという謎に大御所までカメオ出演している、いや凄いじゃあないですか!!しかもクラウドファンディングで資金を集めて1から作ったという、公式サイトもメチャクチャ気合が入っております。もう映画の内容うんぬんのレベルでは語られておりません。制作されるまでの長い道のり、片桐裕司さんの作品に対する熱い想い、『皆様には単に映画を楽しんでもらうだけでなく、その映画を公開するに至るまでの、一人の男の夢の結果として捉えてもらえると嬉しいです。』(引用:映画「ゲヘナ〜死の生ける場所〜」オフィシャルサイト)とまで書かれております。だが私は料理に例えて言いたい
「熱意」は伝わる。が「美味しくない」ものは「美味しくない」。
制作費が安いのはわかる。構成から何まで1本の映画を作るのに10年以上かかる苦労は果てしないであろう。努力は認める。日本人がハリウッドに挑戦した努力は。だがこれがなかなかどうして「不味い」。これはどうしても私は頂けなかった…。「不味い」ものを「美味しい」ですとは、私は言えません。何がまず「不味い」って、世界仰天ニュースの再現VTRでも観ているかのような大根より水っぽい「役者の演技」、それからチャチすぎる「演出」。もう一度言う作品の面白さに「予算が足りない」は正直関係ないと私は思っております。お金が無くても面白い映画は作れる。そんな映画カメラを止めなくてもわかる話です。つまり本作が「不味い」のは、制作陣の「技量」。本作は全体的に「見せ方が下手すぎる」。否作品の持つ「世界観」はサイコーなのです。不気味な洞窟に広がる「闇」。その中に転がるミイラ化した死体。そのミイラの造形等「メイクアップ」は非常に素晴らしかったです。でもそれを見事に駄目にしてしまっている。ダグ・ジョーンズの使い方も正直「えなんで出たの?」レベルに全く活躍しないし、カメラワーク、無駄なシーン、雰囲気ぶち壊しのBGM、そして一番観ていて辛かったのは
ずっと「同じ映像」で1時間以上展開される人間ドラマ
もう飽きる飽きる笑防空壕のような人工的に作られた洞窟内に「閉じ込められた」男女のドラマがむしろメインに描かれ、ホラー的要素は単なる「風味」でしかないのですが、同じ場所でチンタラチンタラ、しかもそのドラマも先に言った演技力により正直「見続けるのが大変億劫になる」劇場内ではOPから爆睡する(それはそれで論外w)人、徐々に首をかしげる前席の人、その空気たるいなや凄まじいものでした。これぞ「究極のゲテモノフィルム」の名にある意味ふさわしい、「コレこそが未体験の真髄」と呼べる作品なのかもしれませんねwラストの「オチ」の繋げ方は良かったです。まああそこまで見せる必要はありませんが…。いっその事キャストもオール日本人にして回想シーンに出て来る日本人兵の物語だけにしても良かったのでは?なんか下手に外国人起用して作った「サイレンNT」のゲームみたいな映画ですね笑
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