【原題】The Gray Man
【監督】 アンソニー・ルッソ ジョー・ルッソほか
【出演】 ライアン・ゴズリング クリス・エヴァンス アナ・デ・アルマスほか
【あらすじ】
通称「グレイマン(見えない男)」と呼ばれる優秀なCIAの工作員コート・ジェントリーは、ある日、組織の超重要機密を知ってしまったことから、命を狙われるはめになる。非情な工作員のロイド・ハンセンはコートに賞金をかけ、あらゆる手段を使ってコートを仕留めようとするが……。(映画.COMより)
【感想】
『それなんて“ワイスピ”?』
どーもどーもライアン・ゴズリングを見た後はちょっと激しめの動きも無表情で乗り切れちゃいますよオーラを放ちたくなる皆さんコンニチワー、ラーチャえだまめです。早速ですが本日はコチラの映画を拝見させて頂きました
【グレイマン】……!!!いやー“ネトフリ”愛好家の皆さまにはご存じの通り、あまたうん千とあるオリジナル作品の中で?「史上最高額の製作費」を投じて作られた??でんじろう先生も度肝を抜く破壊神マイケル・ベイの「画期的な磁石の使用方法」映画「6アンダーグラウンド」で車は跳ねるわドンパチしまくってたアレよりも高額なの?いやお金だけが全てではないものの、それを可能にしたのは言うまでもない2025年の新生「アベンジャーズ 」2部作を「シャンチー」のデスティン・ダニエル・クレットン監督にバトンを託すもいつかENDクレジット後に「ルッソ兄弟は帰ってくる」のテロップを早くも期待してしまうアンソニー&ジョールッソ監督だから、というまあこの2人なら最近入信者、あいや新規ユーザー数が伸び悩むNetflixもどーぞどーぞ!と喜んで熱湯風呂、あいやサイフのヒモをゆるゆるのゆる……にしても致し方ないかもしれません??
その結果先日無事シリーズを完走した「ミズ・マーベル」のイマン・ヴェラーニがスマホでMCUを見ようとしてケヴィン・ファイギから「スマホで見んじゃねえ!!!」とブチギレられるきっかけとなったTV・スマホその他媒体による「サブスク」映画史上ド派手な映像&「サブスク」作品としてはあまりに勿体ないドル箱キャストの起用&世界中を飛び回り(ついでにドローンを飛ばしまくり)撮影された世界規模のロケを敢行……いやー金遣いが荒いとはまさにこのこと、気持ちいい程の“マネーのかかった”映画
Netflix史上最高級な映画が「TVより劇場向き」って本末転倒なのでは?
いやーなんか周りのレビュー観て「TVより劇場向き」とか「劇場で見なかったことを激しく後悔」なんぞ感想をみつけ、TVCMの映像でもなんか「ゴズリングがワイスピのドミニクに見える」くらいは判明したので今回わざわざ劇場に足を運び“映画館”で拝見させて頂いたのですが……自宅では見ていないので正確な比較は出来ません、ただこれだけは言えるかもしれない
「これは劇場で正解。」ってね!
まず映像。そりゃそうだよと。大きなスクリーンで、大サラウンドで、そりゃ迫力は“雲仙の差”でしょうよ!?OPのソアリンみたいな空撮で始まるバンコクでのシーンでもう個人的チケット代が報われましたよ!?「家でも観れる」…なんてケチケチしちゃあいかんよ!?劇場でば、倍バエぇ〜!!!
主演は次回作で大人気玩具を映画化した「バービー」でイケメン人形“ケン”を演じるらしいライアン・ゴズリング。「ドライブ」では手を血に染め「ラ・ラ・ランド」では繊細な手で美しい音色を奏で、そして人々は言う「何故いつも平然とした表情でそつなくこなしてしまうのか?」は今回も健全。しかも今回はCIAの雇われ暗殺者コート・ジェントリーまたの名を“セブン”はもう使えないので“シックス”パックだフォおおおおおおお!!!!とレイザーラモンも嫉妬する“サービスショット(肉体美)”をも披露しながら「1にスマート2にスマート3.4爆発の5にスマート」なキレッキレのアクションを披露。高層ビルから大ジャンプしても死なない、市街地でベンチに手錠かけられたまま蜂の巣になっても死なない、横転するモノレールの上から大ダッシュして飛び降りても死なない
そしてこの顔である。
汗水一つ垂らさずに涼しい顔で人間離れしたアクションを“平然”とやってのける、うーんこれはもうゴズリングっていう“キャラ”だから出来る芸当だよね…。今作はセカイをまたにかける“スパイ”ものです。当然“◯◯ガール”的な相棒が登場しますよね?だからって某スパイ映画に出た人をそのまま起用……あの伝説的ブロンド女優と激似と早くも話題沸騰中キューバの神様ありがとうございますアナ・デ・アルマスがまたしても“エロ可愛くて強いスパイガール”という最高のキャラクターを演じて下さいます。キューティーすぎるよアナ・デ・アルマス……なのに走りながらロケットランチャーぶっ放すんだぜ?俺のロケットランチャーもぶっ放してもらいt
あ、間違えました
キャプテン・ボヘミアン・サイコパスです。
ルッソ兄弟とは「ウィンター・ソルジャー」からのタッグ。お互い顔見知り以上の関係「エンドゲーム」でご隠居後は「ナイブスアウト」でク◯ッタレな大富豪の一人を演じて“キャラ変”に勤しみましたが今回さらに“ク◯ッタレ度”が上昇しているドッキリ大好き芸人クリス・エヴァンス。しかもちょびヒゲ。シャツがぱっつんぱっつんになるくらいムキムキ。そしてちょびヒゲ。フレディーマーキュリーかストファーのキャラに見える。痛々しい拷問が大好きなサイコパスを見事に演じているといいますか、名前なんだっけ?あーロイド・ハンセンだった。殴り合いでは劣勢ながら小型ナイフを持った瞬間覚醒するあたりが実にイッちゃってるキャラしてまっせ。
もともとCIAに雇われてたけどそのあまりの残虐非道な対処にさすがのCIAもお手上げで解雇されフリーの暗殺者となったというイキサツですが、今回ゴズリング演じる“シックス”がCIAが組織存続すら危ぶまれるオモテには絶対に出せない“ヤバい情報”を握ったことでなんとしてもその情報のリークを避ける=シックスの抹殺、のためロイドを渋々また雇っちゃったが最期
CIAがただの“”暴徒”に成り下がりました
ロイド指揮のもと市街地で民間人・警察官・その他お構いなしに巻き込む「これホントに作戦してる?」CIA映画史上、最高に無茶苦茶なことしてるんですよね。いやただの殺し屋集団じゃねえか!!そこらへんがちょっと「芸術は火薬だ」のマイケル・ベイならいいんですけどね。いやいいんですけどね……。
やたらとドローン(しかも超高速&超低飛行)撮影にハマったらしいルッソ兄弟。ブンブンカメラ飛ばしますやん&早ぇ早ぇ切り替わるよすごいすごーい。ただアクションの一部シーンが暗がりでTVだと暗くてよく見えないよ、なんて感想も聞きました。だからこそ改めて本作が“劇場向き”の作品であることは間違いないのですが、“劇場向き”でも“劇場用”に撮られた映画ではない……ここがミソ醤油味の素なんでございまして。
何が言いたいかというと“映像のアラ”が結構見られたということ。VFXのアラってことね。あと“IMAXで撮れば”凄まじい映像体験が出来たのにな〜という勿体無さ。それは特に劇場で見て感じてしまったよ。結局映像の解像度が「TV映画のソレ」だから、劇場で見ても「劇場公開映画を見ている」じゃなくて「サブスク映画をフルスクリーンに広げて見てる」って感覚になってしまうの。だんだん何言いたいのかわからなくなってきたけど、要は「劇場公開する価値があるのに、わざわざ質を下げてる」ように見えるってこと。これが非常に勿体無いことしてんなーって。まぁしかし、ルッソ兄弟だとしてもここまで好き勝手撮れて俳優も起用してお金も出資してくれる会社が他にあったのか?親が「ネトフリだから」こそ生まれた作品……と言うのも事実だと思うの。だからさー……ひたすらに今作は「色々と勿体無いが永遠と続く」そんなある意味で不具?いや優遇?ちなみに過去大御所監督らの「サブスク映画はク◯だ。」発言ですが、ルッソ兄弟はむしろサブスク映画に関しては前向きな姿勢で、「今は総視聴数がチケット枚数に匹敵する」と認識、今後も積極的にサブスク業界にも手を伸ばすかもしれません。
アクションが凄い反面ストーリーは至ってシンプルで、最後もCIAのマル秘情報<誘拐された上司の娘にいつの間にか切り替わりアメコミチックな単純な“ヒーロー”ものっぽく、スパイスリラーとしての要素が薄れてしまって点も気になりました。ルッソ兄弟は過去プロデュースを務めた「タイラーレイク」「21ブリッジ」、あとは「ウィンター・ソルジャー」もそう言えばその気質があった「クライムサスペンス」を得意とする監督なんかな〜とは思っていたのですが、ここへ来てスパイものという陰謀論者が大好きな「THE陰謀映画」のソレでMCU感が抜けきれず?返って引っ張られちゃった感は歪めませんね。
もともとシリーズ化を目指して作ったのはわかりませんが、全世界配信後に早くも“続編”のGOサインを出したらしい。次はもっと制作費を釣り上げて記録更新しちゃおうぜネトフリ!!
次出たら絶対主人公と共闘するヤツじゃん
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