オールド・ガード(2020)
- ラーチャえだまめ
- 2020年7月12日
- 読了時間: 6分
更新日:2020年7月19日

【原題】The Old Guard
【監督】ジーナ・プリンス=バイスウッド
【出演】シャーリーズ・セロン キキ・レイン マティアス・スーナールツほか
【あらすじ】
永遠の命を持つ傭兵(ようへい)たちで構成された謎の特殊部隊は、大昔からひそかに人類を守り続けてきた。ある日緊急任務のために召集された彼らは、自分たちが不死身の存在であることを何者かによって暴かれ、その能力を複製して兵器に悪用しようとたくらむ謎の組織から狙われてしまう。部隊を率いる女性兵士・アンディ(シャーリーズ・セロン)は、人類の命運をかけた戦いに挑んでいく。(Yahoo!映画より)
【感想(ネタバレなし)】

『拙者シャイなもんで』
どーもどーも歌手の瑛人はドルチェ&ガッパーナに家族でも殺されたのでしょうかラーチャえだまめです。早速ではありますが本日はコチラの作品を拝見させて頂きましたよ〜
【オールド・ガード】!!!ライフガードではありませんいやーネットフリックスで先週金曜日から配信されましたコチラの映画、主演はこの方ハリウッドの“THEアネゴ肌”ことシャーリーズ・セロン姉さんであります。御年44歳とは到底思えぬ美しさと愛しさと切なさと力強さを永遠保持し続けると言っても過言ではな……永遠?今永遠って言った?
そうなのですこれまで数々の映画に出演しその全く衰えることを知らずな“美貌”の秘密が?ついに明かされてしまったかもしれない??題して「シャーリーズ・セロン、ついに不老不死になる___」

うん知ってた。
ドモホルンリンクルも泣いて逃げ出す人の体液を吸収して美をせすけぇぇーづぅぅーしていた事実は「白雪姫」で既に暴露されたと思っていたんですけどぉーあれぇ〜おかっしいなぁ〜?そんなワケでセロン姉が不老不死でも“大してそんなに驚かない”映画、「オールド・ガード」。ナニナニ話は紀元前からさかのぼるってマ…?

原作はアメリカンコミックの同名作品。何の因果かある日突然“不老不死”になってしまった歴戦の戦士たち。何千年にも渡り歴史の影でラブ&ピースの為に暗躍する彼らの名は“オールド・ガード”。彼らには国籍や住民名簿などございません。世界から一切の存在を抹消し続けているまさに影の秘密結社。街なかで観光客に偶然写真を撮られるものなら「アンタ自撮り下手ね私が撮ってあげる」などと親切心をふりまきながらカメラを受け取ると自分の写った写真を削除……今度から真似しよ
そのリーダーで最年長セロン姉演じるアンドロマケは今日も世界平和の為に武装組織撲滅運動を開始。しかし思わぬ“ワナ”にハマりサミュエル・L・ジャクソンも言わせて貰えなかったけど流石にネトフリなら言わせてくれるだろうと油断していたらまさかのそれよりも短い「マザf……」のfの当たりで敵の集中砲火を浴びご臨終……からのハイテンションで敵は難なく倒せたものの、“壮大な陰謀”にチームが巻き込まれていた事実を知る……。
アンドロマケ以外のそのほかの不死身メンツとしては「レッド・スパロー」でプーチン大統領と見分けがつかなかったマティアス・スーナールツ、日本のアニメがイタリアに逆輸入された「皆はこう呼んだ、鋼鉄ジーグ」のルカ・マリネッリ、そしてみんな大好き実写版「アラジン」であんまり似ていないと評判のジャファーことマーワン・ケンザリ、というなんとなく不死身そうな皆さん聞いたらコロナもイチコロナな相当なご高齢なんでございまして、一体全体過去の記憶とかどうなってんだと言いたいところではありますがワンダーウーマンも愛用する歴代コスチュームなんて彼らにはこだわりがない今どきの武装スタイルに現代ファッションもなんなりと着こなす現代人と全く変わらぬ生活様式をエンジョイしているご様子

しかしそれでも昔からの名残なのでしょうか背中に何千年も愛用したアックス(斧)ですよ……そこらへんの一国の軍事力より戦闘知識豊富な彼らはバンバン撃たれようがコメカミに銃弾ぶち抜かれようが死なない全くデップーといい勝負的な“無敵無双”。こんなの絶対死なないしチョーつまんないじゃん!!そう思う方もいるやもしれません。しかし……
そこへこれまた何の因果か不死身界に“200年ぶりの新顔”が突如降臨してしまうんですねー。当然“不死”というはじめての経験に戸惑いを見せる軍人出身の女性ナイル。演じるは「ビール・ストリートの恋人たち」の演技が高く評価されたキキ・レイン。そこへセロン姉さんが華麗に登場“不老不死のいろは”を彼女に叩き込もうとするんですね。不老不死となり一瞬にして奪われた日常。もう“あの頃”に戻れない、家族とも“いつかは死別する”運命をそりゃいきなり受け入れられるワケもなく……共演者たちが「永遠に生きる辛さを永遠語る」……あれ、これってもしかして

全然盛り上がらないじゃん
そこから一気に“超真面目人生相談モード”に突入していってしまうのであります!!いやーそりゃあ永遠生きるって私経験したことないのでアレなのですが並大抵の事じゃあない。彼らオールド・ガードから発する「生きるとは。」……なんとも重みもある話であります個人的にはそんなことよりさっさとアクション見せろと思って見てましたがそんなの人生のパイセンには失礼ですね
けど観ていておもったのはこの映画「意外と“名言”が多いんじゃないか」ってことですよ。不老不死の彼らにとって「“死”より恐ろしいのは“孤独”である」とかまさにジーンと来てしまいました。そうかそうか、人間いつ死ぬかわからぬ恐怖より誰かのそばにいたいけどいられない、寄り添えない辛さの方が勝っちゃうのかなーとか。あとこれも名言だよなー

「今日私が助けたアナタは、明日別の誰かを救う」
これすげえいいコトバじゃない?これを通りかかった薬局の姉ちゃんが言うんだもんなー。お前誰だよって。言ってみたいなー。いやいつ使うんだよ
そうこう言ってたらもう後半戦ですよ。ご安心下さい後半から“は”いよいよ盛り上がって参りますやたら共同他社ばかり気にする製薬会社のク◯CEOに“モルモット”にされてしまうのか!?カギを握るのは「Dr.ストレンジ」で最後トンズラしその道中迷った「死の谷間」で大事なア◯コが勃たなかったキウェテル・イジョフォー

後半までじっと待っていただければデーハーなアクションでそれなりに楽しませてくれる、そこまで堪え忍べるかどうかが大きなポイントとなりそうですねー。監督はジーナ・プリンス=バイスウッドという女性監督ということもあってか、女性ならではな視点といいますかアンドロマケとナイルの関係性、アンドロマケが“不老不死だから”強いんじゃない「強いから“不老不死”」なんだと言わんばかりの彼女の人としての「強さ」、また誰よりも“孤独”の辛さを知っているからこその“ワンチーム”力も見せつけてくれますし、ただのアクション映画ではなくアクション以上に「不老不死者の“内面”にフォーカスした」そんな映画だと思いますねー。いやー最近「アイアムグルート」さんの不老不死映画を観てちょっとそれと比較してアクションが少ないなーとか思っちゃっていたんですが、これはこれはもしかしたらモハメドアリなのかもしれません。ちなみにバリバリ続編匂わせる終わり方だったんですけどあんまり不死身野郎ばっか増えてもねぇ…w
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