【原題】オカムロさん
【監督】松野友喜人
【出演】吉田伶香 伊澤彩織 バーンズ勇気ほか
【あらすじ】
大学生5人が謎の存在「オカムロ」に首を狩られ、惨殺されるという「キャンプ場集団首狩り殺人事件」が起こる。日本中が騒然となるなか、事件で唯一生き残ったすずは、トラウマに苦しみながらも復讐を誓うが……。(映画.COMより)
【感想】
『藤井風的な？』
どーもどーも池袋駅の待ち合わせで出会えない率は諸行無常で異常…ラーチャえだまめです。早速ですが皆さん、本日はコチラの映画を「検索」しましょう。せぇーの
【オカムロさん】…！！！オォ〜カムロさぁ〜ん、なんだいハ〜ラニ〜シさぁ〜ん……いやー古今東西「◯◯◯したら死にゲー」祭りだワッショイワッショイ案件が多いハリウッドホラー映画界に物申す！？日本だって負けていねえ！！とジャニーズ事務所が一切関与を否定する日本の映倫に唾を吐きかけた問題作「真・事故物件」で勢いに乗った日本のブラムハウスことエクストリーム社が今度は江戸時代より噂になってたとかいないとか(噂だから“あった”体で！)実態のない心霊ではない「ジャパニーズ“UMA”」否口裂け女とか人面犬ゾーンに無理やり割って入ってきた「都市伝説」インスパイア野郎、生まれたてのブギーマンがSNSの時代にコロナも吹き飛ばす勢いで今再びの脚光を浴びることになってしまったようで＿＿？
前回劇場で「新・事故物件」を観た時に「臓器」に並々ならぬフェチズムと言いますか「はっきり言って今の邦画に足りないものは圧倒的グロだ！！」とイワンコフばかりの清々しいまでに突き抜けたゴア描写(いやでもなんでコレを“事故物件”でやった？)に、低予算ながらも大変感激し是非とも今後も応援したいなー、なんて思っておりまして。今回も“低予算”という枠を超えた感動こそありませんが(バッサリッ！！)圧倒的ゴア描写、ショボいけど考えたら物凄いグロをやっているんだよなぁ、あとちょっと予算があればもっと素晴らしい画になり得たんだろうなぁ…と思うばかりで。とにかく一狩り逝こうぜ！！の精神で日本刀でバッサバッサと首を狩りまくる、あまりにキレイな切断に清々しい。
でも名前を呼ばれないと首を狩れないから呼ばれることに必死なんですね。名前読みゲームなんて今も昔も若い世代にしか流行らないことは百も承知だったオカムロはん(←？)今どきのZ世代に認知されるためイチからSNSを学びSNS上で“名前を拡散”されるよう仕向けた努力、「今どきの若いもんは…」なんて言って時代に取り残される老人にこそ見せて差し上げたい。そしていざ名前を呼ばれればセコム並の猛スピードで現場に駆けつけるサービス精神の塊。もう感心して首を堂々と差し出したいですね。
なんか全身ワークマンで揃えました感すごいんだけどオカムロさん…？
まぁ真相は後半で判明しますが(いや序盤で“人の手では再現不可能”とか言ってたやん…)なんか地味に「新・事故物件」精神を継承しているというか「実は◯◯だったよ系」という、ホントに恐ろしいのは心霊でも妖怪でもない「ニンゲン」、という存在なんだよ…という裏メッセージ。LINEのチェーンメール(なんか久々聞いたわ)で拡散されるオカムロの名前。遊び半分で人を殺す輩に世間では「withオカムロ」と楽観視する者に「オカムロはただの◯◯ですッ！！！」……あいたたたたたデジャブ感が……
キラ信者ならぬ“オカムロ信者”などなど、ここ直近の日本の風刺をすべて黒光りバッタではなくオカムロでやる大胆不敵な作風。ただ途中までは良かったんですけどね、社会でジワジワと浸透する恐怖とか都市伝説の流れから大学の仲間を殺されオカムロに復讐心を抱くめざましテレビの今どきガール？吉田伶香演じる少女が日本を代表する女性スタントマン「ベイビーわるきゅーれ」で今脚光を浴びる伊澤彩織と俳優傍ら“現役”のお坊さん内田寛崇らと共に決戦の地で何故かそれまで殺陣の練習していた刀じゃなくて斧を武器に三國無双の魏延の無双演舞みたいにグルグル回りだし最後はロケットランチャーでドカーン……その瞬間私の脳内思考もドカーンと飛んでいきましたよ。脳みそはむき出しじゃないですけどね！ヨホホホホホホ…
Perfumeのあーちゃんと交際してるって噂の若手タレントのバーンズ勇気の迫真の演技はなかなか迫るものがありましたね。Twitterで会計前に菓子パンを食べたって叩かれてるんですか？バーンズじゃなくてパーンズじゃん……エンドロールに流れる“爆音釈迦メタル”がまたメチャクチャカッコいい。“オカムロ”の名が世の中から排除されるまではまだ時間も掛かりそうですし？評判が良ければ次回作も余裕で作れそうな内容ではあるのですが……まぁこの際世界デビューも視野に入れてみては？
次は「VS宇宙編」でどうでしょう？
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