X-MEN: ダーク・フェニックス(2019)
- ラーチャえだまめ
- 2019年6月25日
- 読了時間: 9分

【原題】Dark Phoenix
【監督】サイモン・キンバーグ
【出演】ジェームズ・マカヴォイ マイケル・ファスベンダー ジェニファー・ローレンスほか
【あらすじ】
サイコキネシスとテレパシーの使い手ジーン・グレイ(ソフィー・ターナー)の活躍で、X-MENはすさまじいパワーを持つミュータントのアポカリプスを倒した。それから10年後、宇宙でのミッションで発生した事故によってジーンが封じ込めていた邪悪な別人格ダーク・フェニックスが解き放たれる。やがて彼女は制御不能に陥り、世界は滅亡の危機に直面する。(Yahoo!映画より)
【感想】

『結論:マグニートーはただの「鉄オタ」』
どーもどーも、中学時代陸上部でのあだ名が「俊足の黒い稲妻」でした、ラーチャえだまめと申します。今日ご紹介する映画は___?

紅にぃ〜!!染まった〜!!こーのー 私をぉ〜!!!慰める奴は〜もう〜いない〜!!!
エエエエエエエエエエエエエエックス!!!!繋がりだけでYOSHIKIが呼ばれただけかと思いきやまさかマギカのあらすじが荒方“歌詞通り”という超絶ミラクルX!?&ホントにホントにホントにこれで“見納め”えええええええええっくす!?……そーなんでございますこれでミレニアムから始まった本シリーズ一応の打ち切……完結編!!【X-MEN: ダーク・フェニックス】!!!
いやー私の中で数少ない1作目からスピンオフまで“シリーズ全部見ちゃってるよ”シリーズがこの「X−MEN」なんですよー。1作目のちょっと寝癖がヒドいヒュー・ジャックマンも今やシリーズの“顔”としてスピンオフも3作作られましたよね。彼は「SAMURAI」で刀持ったヤクザとダンボールか何かで出来た新幹線で戦う合間にご家族で日本観光とかしてたらしいですね。そんな「X−MEN」シリーズもついに7作目に到達。生まれつき超ウルトラミラクル能力を持った通称“ミュータント”と呼ばれる存在と、一般人との戦いを描いた同シリーズはアメコミシリーズで一番“長寿”なシリーズとして、1作目から実に19年!!いやーホントに長いシリーズです。とは言ってもシリーズ5作目「フューチャー&パスト」でなんやかんやあって世界線をメチャクチャにして正式に“新キャスト”で仕切り直し、続く前作「アポカリプト」でオスカー・アイザック演じる腐った松平健(ちなみに日本語吹き替えも担当)の全ミュータントのご先祖様という強ボスを倒して……今作はその続きに当たるのですが

“シリーズ総監督”ブライアン・シンガーが“色々やらかしちゃって”今作ではこれまでシリーズの脚本を担当したサイモン・キンバーグという人がメガホンを取っております。ちなみにこれが長編デビュー作。いやいやいや、“監督が変わるとこうも変わるのか”の典型例ですよもうブライアン・シンガー版にしかない“お馴染みのOP”すら“完全撤廃”されてしまっただけでも悲しいのに(いくらハンス・ジマーのサントラだってよぉ…!!!)実に今回シリーズ最新作・最終章でありながら過去作とはこれまた“全然違う映画”になっている、と言っても過言ではない

終始“お通夜ムード”の「X−MEN」(笑)
が展開されてしまうのであります!!いやーこれには驚いた。「なんでこんなにエドス暗いん?(笑)」びっくら仰天でございます。最終的には“そこそこ”盛り上がるのですが、OPからずずずーーーっと「暗い」です。コメディ要素ゼロ、“華やかさ”なんて皆無です。
その物語は、前作から10年後の1992年。“旧3部作”ではファムケ・ヤンセン、前作でソフィー・ターナー演じたミュータントで「X−MEN」メンバーの“ジーン・グレイ”が、ある時スペースシャトルが宇宙でクルクル回る事故の救出作戦に参加していたら、太陽フレアみたいな謎の超エネルギーを“モロに直撃”(注:彼らに“宇宙服”という概念はありません)してしまい、元気200倍にパワーアップして帰ってきたものの、そのチート効果があまりにも強すぎてハゲキンカイウォーカーならぬ「X−MEN」総支配人チャールズ・エグゼビアも手に負えない制御不能の“ダークサイド”に落ちてしまう。。。。

ジーン・グレイは原作でも人気のあるキャラクターで過去にも「ファイナル・ディシジョン」で一回“やらかして”ます。まそーゆーサイクロプスとウルヴァリンの対立も生んだりちょっとやそっとどころではないめんどくさいおんn、今作では最強の“フォース”を手に入れた引き換えに力の加減がワケワカメ状態に陥り敵味方関係なしにとにかく暴走。いやインフィニティストーンに頼りっぱなしのサノスより1個体あたりの能力で言えばマーベル史上最強かもしれません。空だって飛べるし触れた敵とかもう、、、、ファ〜って溶けていなくなりますから(笑)
その他前作からのお馴染みのキャストが今作でも集結!最近“スキンヘッドしか見ていない”チャールズ・エグゼビア/プロフェッサーX演じるジェームズ・マカヴォイを筆頭に、マイケル・ファスベンダー、ジェニファー・ローレンス……の元カレ、アバウト・ア・ウォーボーイことニコラス・ホルト、さらにスピルバーグの新作「ウエストサイド物語」で主演を射止めた“ゴーグル俳優”タイ・シェリダンに、「トラジディ・ガールズ」でネガソニック・ティーンエイジのブリアナ・ヒルデブランドと「X−MEN」コンビで最凶のJKを演じたアレクサンドラ・シップ、「僕のエリ」のリメイク版「モールス」で主人公の少年を演じたコディ・スミット=マクフィー(青すぎて分からん!!笑)アーロン・テイラー=ジョンソン“じゃない”方の現在公開中「アメリカン・アニマルズ」にも出演エヴァン・ピーターズ、そしてそして新キャラヴィランにブラックホールに入ったお父ちゃんの後を追っかけたら闇の勢力と化していたジェシカ・チャステイン!いやー豪華であります。

初監督の作品だからか人物の映し方とか演出面がちょっと単調、というかやはり“慣れてない”感が若干画面から伝わってきましたね……。なんだか“言われたとおり”にただ撮ってますよ感?……何言ってるかよくわからんけど
しかし“イイところ”もあるのです!!!それは脚本。え、さっきメチャ暗いって話してたじゃん?いやいや“ドラマ性”は、今回は、前作の“とりあえず全員集合!!”みたいなハッチャケただけの薄い人間関係とは打って変わり、キャラクター一人ひとりの”心情“がまあ今回はより“濃厚”さを増して描かれているのです!!ここは脚本家のキンバーグ監督の“腕”が存分に発揮されていると言っても過言ではないのではないでしょうか!?キャラ数も多いのに(まぁ若干名テキトーなヤツもおるが笑)それぞれ愛着を持たれて大切にされてるんだな〜、という印象を持ちました!!(まぁ若干性格が激変したヤツもおるが笑)
本作はシリーズ最終章で何一つ間違いではないのですが、“シリーズ集大成”にはなっておりません!!つまり何が言いたいかと言うと、19年続いたシリーズにしては、やはり“あまりにあっけない終焉”というのが、どーしてもの私の感想であります。これが5作目と6作目の“間”だったらまだ違った。あるいは“スピンオフ”的作品ならばなおのその。これで終わりかぁ……う〜ん。頼むからも、もう“おかわり”が、ほ、ほ、ほしいんだなぁ〜?(*´∀`)
【感想(解説&ネタバレ)】
本作の監督、サイモン・キンバーグは3作目の「ファイナル・ディシジョン」でブライアン・シンガー含む前作のスタッフが皆「スーパーマン」に乗り移ってしまったりハル・ベリーとファムケ・ヤンセンの“出番争い”とか起きちゃったせいで“マトモ”なストーリーが書けなかった。。。。故に本作はそんな、あの時サイモン・キンバーグが“本当に描きたかったジーン・グレイの物語”と言っても過言ではないのです。でもそれにしたって……え、何キンバーグさんって根暗なんですか?
正直彼はマーベルよりちょっと暗めの“DC”原作の映画の方が向いていると思います(DCも最近明るくなったけどw)この“「X−MEN」シリーズ”という、しかも前作からストーリーもキャストも続投されたシリーズで彼による急激な“路線変更”、しかもそれをシリーズ最後にやってしまうという……これは難しいですよね。シリーズファンには、それこそさっき言ったみたいな20世紀フォックスのタイトルロゴの最後のXの文字だけ光ってファンファーレも“X−MENバージョン”仕様になってそのあとジョン・オットマンのカッコイイテーマソングと共にガチャガチャってなったOPに最後Xメークの扉がガチャンッ!!って閉まって(意味わかる?笑)旧シリーズからのファンとしては、それってつまり

ブライアン・シンガーの“X−MEN”が好きだった
ほかなならいのではないでしょうか?「ブライアン・シンガーじゃないとX−MENじゃない!!」みたいな?……まぁ彼の私生活は評価しませんが(笑)このシリーズの“生みの親”でもありますので……やっぱり彼のイメージが強いんですよね。でも考えてみれば、旧シリーズの最終章も監督代わって評価悪いし、なんだろうこのシリーズって最後の最後に尻窄みするのが伝統か何か?w
ジーン演じるソフィー・ターナーの溢れんばかりの漲るパワー!!の葛藤する場面だったり、制御できませんよな的な演技は結構良かったですねー。今作でもシリーズ通してのテーマ、「虐げられし者」の苦痛だったり、父親から「いらない子」認定されていた彼女の悲しみ、そりゃブチ切れたくもなりますよ!?それを「隠して」しまったチャールズ。例え辛い事実だろうと真正面から「受け入れる」ことも必要なのにそれをさせなかったチャールズと喧嘩するメインキャストのジェニファー・ローレンス演じるミスティーク。「お、これはもしやマグニートサイドに寝返る伏線か?」を期待したらまさかマギカに前半でご臨終という……。まま、「フューチャー&パスト」で結果未来が変わった設定なんで、旧3部作に辻褄合わせる必要もなくなったにしろ、あんな簡単に死んでしまったのは結構衝撃でした……。なんかメンバーの中で「私だけ目立ちたいすけどー。」ってジェニファー・ローレンスが言ったかどうかは知りませんがそんな臭いがしてしまったw

ただそのウラに隠された「愛情」、“愛故に”そのような行動をとったチャールズの考えも、また理解出来るんですよね〜。まー過保護な親って感じ?(笑)
悲しむシーンを“ただ顔をアップ”にすりゃいいってもんじゃないよね(笑)アクションシーンもやはり前作と比べると色々見にくかったりよくわからなかったり……てかマグニートー地面から電車召喚するやん?

その意味よ(笑)
え、武器にして振り回すとかじゃ?出口塞ぐなら他でも出来るじゃ……あ、プロフェッサーとマグニートーが“共闘”するのはメチャテンション上がりました!!「X-MEN2」を彷彿とさせる展開で。ラストに二人がチェスをやるシーンも過去作のオマージュ的な意味もあったのかな??
ジェシカ・チャステイン……て意外と身長そんなにないんですね(おい)白髪染めのアンニュイな大人な女性……ただ“乗り換えられる”前のちょっとテンション高めのチャステインも……硬派な役が多い中なかなか見れません。この人普段はめっちゃテンション高い女優さんなんでユーチューブとかでアッチのバラエティに出演してる姿をぜひご覧になってみて下さい(笑)
今回“無理やり終わらせた”感もある本作。次回からはマーベルスタジオに回収されます(笑)キャストも全て総入れ替え、とまたなってしまうのが、、、、また振り出しに戻っちゃうのがちょっと悲しいですね…。ちょうど来週やる「スパイダーマン」で別次元の扉が〜とか予告で言ってたけどもしかしたらその影響でX-MENも登場………えじゃキャスト変えなくてよくね?(笑)
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