ベイビーわるきゅーれ ナイスデイズ(2024)
- ラーチャえだまめ
- 2024年10月4日
- 読了時間: 7分

【原題】ベイビーわるきゅーれ ナイスデイズ
【監督】阪元裕吾
【出演】髙石あかり 伊澤彩織 池松壮亮ほか
【あらすじ】
殺し屋協会に所属するプロの殺し屋コンビ、杉本ちさとと深川まひろは、出張先の宮崎県で早々にミッションをこなし、バカンス気分を満喫していた。ちさとは今日がまひろの誕生日であることに気づくが、次の殺しの予定が入っているため誕生日プレゼントを用意する時間がない。ちさとは内心の焦りを隠しながら、チンピラを1人消すだけの簡単な仕事のため、まひろとともに宮崎県庁に向かうが、そこで謎の男がターゲットに銃を向けている現場に出くわす。その男の正体は150人殺し達成を目指す一匹狼の殺し屋・冬村かえでだった。(映画.COMより)
【感想(ネタバレなし)】

『日本よ、これが“寝ワザ”だ__。』
どーもどーもラーチャえだまめです。早速ですが本日はコチラの映画を拝見させて頂きましたー
【ベイビーわるきゅーれ ナイスデイズ】!!!上半期にハマで“史上最高齢”最強コンビ復活ときたら?下半期は宮崎で“史上最年少”最強コンビがスクリーンに大暴れとかナイスですねぇ〜??シリーズを追うごとに予算と知名度もバク上がり上昇中で只今地上波で深夜ドラマも放送中の日本が誇る大人気アクションコメディ「ベイビーわるきゅーれ」!!!

まだそんなに邦画そのものにハマっていなかった時に存在を知り「なんだこの映画は!?」と当時抱いていた“邦画アクション=ダサい”の概念を根底からぶち壊され「2ベイビー」から劇場で拝見させて頂き(ついでに新しい学校のリーダーズも覚えた)もう今やすっかり殺し屋イチキュートで憎めない「ベビわる」コンビに目が離せない一員となってしまいました!?そんな“邦画アクションの歴史を塗り替えた”と言っても決して過言ではない今シリーズもついに前作からたった1年という短期スパンで舞台を宮崎に移し3作目に突入&シリーズ最終章!?(…なの!?)という今、シリーズ最高峰のさらにその頂きに登頂したとかいないとかで拝見させて頂いたのですが___。
言わずもがな今作の魅力は「キャラクター」×「アクション」であります!!まずキャラクター。透明感アリストテレスなルックスと顔芸の高低差ありすぎて耳キーンなる髙石あかり演じる松本“ちさと”とオトボケ担当伊澤彩織演じる深川“まひろ”の、色濃すぎて舌青くなるブルーハワイか状態の“濃ゆいキャラクター設定”!?“K(殺し)‐1”グランプリでは間違いなく優勝するだろう漫才感がもう安定しすぎて素晴らしいのなんの。1作目で既に完成された2人の掛け合い、くだらない長回し会話シーン。別に腹かかえてゲラゲラ笑えなくてもいい、ただくだらない事でゲラゲラキャッキャ笑い合う2人の

守りたい、この笑顔
愛しさと愛しさと愛しさと愛しさと心強さとぉ〜♪を兼ね備えた!?この唯一無二の殺し屋コンビを爆誕させた功績はあまりにも大きく、それは演じる髙石あかりと伊澤彩織の魅力が最大限に引き立てられているからで、2人がこのぶっ飛びまくった“可愛さと狂気”をはらんだキャラクターをカンペキに演じているから、なんですね〜!!しかも今作では2人のコンビ愛が最上級レベルにまで達しているんですよ!?ザ・たっちも幽体離脱出来ないレベルにまで“運命共同体”レベルになった2人の活躍が、本当に今作をもって終焉してしまうのか、いささか先生でもにわかに信じられません……。
で、そんな可愛い2人が毎回トンデモクライシスな「ガチアクション」をやっちゃうわけよ……
日本はやっぱり「寝ワザ」がお家芸なんですか?ガンアクションは地面に張り付いてクルクル回ってブレイクダンスみたいな動きしながら低姿勢で確実に狙って撃つ……確かに相手からすれば直立より単純に低姿勢の方が狙いにくいからめっちゃ理にかなった撃ち方だなーとか納得しちゃうけど、肉弾戦もチョコチョコチョコ……“手数の多さ”!?股の下くぐったりすぐ寝ワザに切り替えて卍固め〜!!小柄な日本人特有の動きというか“戦法”と言いますかスポーツでもそうじゃない?サッカーとか柔道とかラグビーとか、海外の選手と体格差を埋める為の秘術というか小回りかつ繊細な動きで「チカラじゃなくて技術で戦う」のが日の丸ジャパンの真骨頂じゃん!?今作のアクションのアプローチがそれと全く同じなのよ!?体格のデカい海外勢では!?こんな動き出来ないんじゃないか??これが「日本のアクション」。日本人だからこそできるワザ。魅せるワザ。

でもって片方はこれまで女優だけではなく数多の邦画でボディダブル、スタント、アクションコーディネーターというアクションの“裏方”でも活躍、日本のみならず「ジョン・ウィック4」の主演の最終選考までいった(最終的にスタントコーディネーターとして参加)“世界”の伊澤さんですよ?もう“ヤバい”のは毎回わかってはいるんだけども今回もやっぱりすごかった……
具体的に何がすごいとかもう言えませんよ。「全て。」人間の動きですかコレ?そして今回もまひろの必殺技“エクストリーム頭突き”は健全でしたハイ。そんな伊澤さんに比べて今シリーズで本格的なアクション初挑戦の髙石あかりの方は、そりゃ確かに彼女の場合はゴリゴリの肉弾戦よりガンアクション中心ではある、けど談笑から即座に銃を構える姿勢!?構えに全くブレがない。華奢な体なのに体の軸がちゃんとしてるというか彼女も毎回思うけど相当頑張ってて“プロ”と並んでも全く見劣ってないから凄いんですなー。
そんな2人に今回今世紀最大級台風クラスの“最強の敵”が立ちはだかるって

ファンモのCDジャケットかよ
池松壮亮ってチョイチョイチョイ……(汗)俳優としては確かに“最強”だよ?でもアクション畑出身じゃないじゃない??前作の神村兄弟だって片方の丞威は空手経験者でアクロバティックなアクションが出来る俳優さんだったけれども?これまでベビわるの前に立ちはだかったどの敵よりも強く恐ろしい「最恐の敵」を演じるってのはさ、、、、もう人間離れしたヤバいアクションができないと、いくら日本を代表する俳優だからってそんな

「改造人間」発揮しまくりいいいー!?
「シン・仮面ライダー」の生ぬるいアクション(コラ)はなんだったのか、え、ちょっとヤバくなーい?普通にプロと五分五分のアクション決めていらっしゃるじゃないの…(汗)てかOPでチラ見せするバッキバキ、と言うより“太い”肉体!?ゴリゴリじゃないですかライダー!?しかも彼の周りを取り囲む異様なピリついた空気感?単純に「ヤバい人オーラ」がスクリーンからガビガビに伝わってくるというか!?演じる“冬村”という一匹狼の殺し屋さん、性格は超真面目くんで分析力にも秀でている才能の塊のような敵で、威張らず謙虚、傲慢さも皆無で常に客観的思考を持ち合わせているからこその「俺はキミたちより強い!!」の説得力ときたら……。
そんな彼の“沸点がちょっと低い”が故に突然ブチギレてああああああー!!!と叫びまくる狂人さ、デスノートより濃厚な“自己採点ノート”を愛でる変態さ、なんで家の中でテント張ってシチュー!?クリームシチュちゅううううー!?

個性尾崎豊かすぎるキャラクターは他にも死体清掃組の2人にラバーガール(…どした?自粛か?)シリーズお馴染みのメンツに加え、初登場の前田敦子、いやー灰原、いやあっちゃんのキャラもめちゃくちゃ良かったですねー。これまたキンタロー。のモノマネ復活しないかな?相方のミスタープロテインと2人並んだ時の凸凹感が、またベビわるコンビとは違った良さがある。誰一人“普通”がいない、キャスト全員個性ケイン濃すぎなキャラ設定。VS農協軍団とか裏の世界は広いなーと痛感させられましたハイ。
新顔も多い最終章ゆえシリーズファンのみならず逆にパート3の本作からハジメマシテしても問題ないと思います!!今回は“はじまりからクライマックス”展開でかなりビビりましたが、コメディ要素もシリーズ通して変わらず申し分なく、このコメディとシリアスの絶妙なギリギリのラインをずーっと行くハラハラドキドキ感はシリーズイチかもしれません。「ベビわる」コンビを脅かす冬村との緊迫した死闘の全貌は、これはぜひともスクリーンで拝んで頂きたい案件かもしれませんねー!!
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