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獄舎Z(2024)


【原題】Z Zone

【監督】ビルグーン・チュルーンドルジ

【出演】ツェングーン・チンギス プルブジャルガル・エルデネビレグ バザラグチャ・ビンバジャブほか

【あらすじ】

モンゴルの首都・ウランバートルから遠く離れた、雪原を走るバス。バスに乗るのは社会の規律に反抗し、《クズ》の烙印を押された若者たち。軍人たちに拘束・連行された彼ら彼女らは、謎に満ちた収容所へと辿り着く。社会復帰訓練という名の下、《犬》と呼ばれ、理不尽な扱いを受ける入所者たち。 しかし収容所の闇に潜んでいたのは、誰も予想しなかった秘密と陰謀、そして生ける屍人《ゾンビ》だった......。(公式サイトより)



 
【感想(ネタバレなし)】

『「人肉より上着が欲しいZ!」』

 




どーもどーもラーチャえだまめです。4月に突入してすっかり気分だけはスプリング……とここへ来て寒がり民をコ◯スレベルのこんなの生きてけない都心の日中気温4℃ってファーッwwwもうやってらんないね、と思っていたらゴジラもマイナスすぎて真っ黒な“マイナス40℃”の環境下で“ゾンビに追いかけ回される”イヤイヤイヤ無理ゲー過ぎだろおおお!?そんな激寒な「Z」MOVIE、今日はどっから凱旋だって?










モンゴリアン・デス・ゾンビぃぃぃー!?




「モンゴル初」のゾンビ映画到来!?今年3月より都内ではじまった「第1回 日本モンゴル映画祭」現在はうみねこ座……横浜は老舗ミニシアターのシネマリンにて開催中、そのプログラムの中でななんとゾンビ映画をやって下さっていたんですねぇー!!いやーまずシネマリンさん自体こういうドB級ホラーなんて滅多にやらないので、なかなか足を運ぶ機会がなかったから今回個人的にはかなりラッキー案件、しかもモンゴル映画すらお初にかかるのですがモンゴル産のゾンビ映画……気にならないわけがない。そんなわけで本日ご紹介させて頂くのはコチラ【獄舎Z】ーーー!!!??



“獄舎”とは牢屋・犯罪者の矯正施設のことですが、研究施設や軍事施設内で“ゾンデミック”……に飽き飽きしているそこのアナタ。監督・脚本のビルグーン・チュルーンドルジは過去に少年矯正施設に勤務した経験があり、それを本作に投影してしまったという!?実際にその目で耳で体験しているからこそ描けるモンゴルの過酷な獄中シーンがまず非常に興味深い。囚人を“犬”呼ばわりして非道の限りを尽くす監視たちの非人道的な行為。まぁ前科者の集まりなので情状酌量の余地はありませんがそれにしても獄舎では囚人に“人権”はない。しかも極寒の環境が囚人たちをさらに苦しめる。現地人だって寒いものは寒いのです。だってマイナス40℃ですよ??まさに地獄のような世界でオールロケを敢行。雪山の下で演者たちの吐く白い息がモンゴルの過酷な環境を既に物語っている。そんなモンゴル独自の世界観を序盤から堪能出来てしまうんですねー。



そこへ今度は獄舎の研究施設で何の因果か突然ゾンビが爆誕して!?あっという間に広がるゾンデミック。噛まれるといかにもゾンビです!という青白いフェイスに変身。アジア圏でその腕を磨いたモンゴルの特殊メイクアップアーティストによるシリコンを使った特殊メイクはなかなかよく出来ていて他作品と全く見劣りしておりません!ゾンビと言えばメイクちょー大事ですから!?しかも全速力で走る走る。この激走するゾンビはミレニアム以降ずっとこのスタンスなので特段新し目はありませんが、しかしここでもモンゴル特有の広大な自然をバックに雪の大地で壮絶なデス鬼ごっこをおっぱじめ、冷や汗も止まらぬまさに寒さと恐怖のコントラスト!?しかしモンゴル産ゾンビは他とはまたひと味違う











走らにゃコッチも凍っちまうだよッ!!!





ゾンビも寒さには叶わないんだってよぉー!!??むしろお互い走り回って体ポカポカ??(さすがにゾンビの血色が良くなることはないが…)他にもゾンビ映画ではあまりない素手や柔術で闘う??モンゴル相撲待ったなしの肉弾戦も面白かったし、最終的に囚人も監視も男や女も関係ない“ニンゲンのエゴが顕著”に現れる、それぞれが生き残るために奮闘し時に裏切り時に手を取り合うこれぞニンゲンのS・A・G・A性……。実はポスターに写っているのは囚人を犬呼ばわりするドイヒーな監視という!?過酷さを極める環境下で働く監視もまた、はじめから人を痛めつける性分のヤツもいればそうではない者もいる…??これも監督の実体験だからこそ描ける“勤務側”の視点からも描いているからなんですよねー。



本作は本国モンゴルでヒットしたようで現在パート2の撮影間近だとか??それを暗示させるかの如くラストに崩壊した都心部が出てくるのですが、そうモンゴルって壮大な大地のイメージしかなかったから高層ビルとか出てきて結構ビックリしたんだよね(無知って怖いな…)次は都心部で撮影してくれたらさらに興味湧くじゃねえか!!



モンゴル産のゾンビって正直どうなのよ……と興味より食わず嫌いが発動してしまう人もいるでしょう。確かに正直に申しますと本作は数多ある“ゾンビ映画”と比べてしまえば見劣りしてしまう箇所も多々あります。ですが“モンゴルでゾンビ映画を撮る”という行為自体に非常に意義があるというか、現にこうして人生初のモンゴル映画を見るきっかけを作ってくれたわけですし。そもそもモンゴル映画というものがどういうものなのか世間的にまだ認知されていないのがほとんどだと思います。今後も独自の文化なり環境を投影させたSFやホラーなどのジャンル映画も増えてくれると楽しいですね。“たまたま見に行った映画がモンゴル映画だった”なんていう日も来るかもしれません。ゾンビで異文化交流、してみてはいかがでしょう??

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