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ザ・ウォッチャーズ(2024)


【原題】The Watchers

【監督】イシャナ・ナイト・シャマラン

【出演】ダコタ・ファニング オルウェン・フエレ ジョージナ・キャンベルほか

【あらすじ】

28歳の孤独なアーティストのミナは、鳥籠に入った鳥を指定の場所へ届けに行く途中で、地図にない不気味な森に迷い込む。スマホやラジオが突然壊れ、車も動かなくなったため助けを求めようと車外に出るが、乗ってきた車が消えてしまう。森の中にこつ然と現れたガラス張りの部屋に避難したミナは、そこにいた60代のマデリンと20代のシアラ、19歳のダニエルと出会う。彼らは毎晩訪れる“何か”に監視されているという。そして彼らには、「監視者に背を向けてはいけない」「決してドアを開けてはいけない」「常に光の中にいろ」という、破ると殺されてしまう3つのルールが課せられていた。(映画.COMより)


 
【感想(ネタバレなし)】

『外に男優が待機する逆マジックミラー号』

 




どーもどーもラーチャえだまめです。早速ですが本日はコチラの映画を拝見させて頂きました



【ザ・ウォッチャーズ】…!!!みんな大好き座右の銘は「フルスイングしろ。」こと「シックスセンス」「サイン」「アンブレイカブル」の鬼才M・ナイト・シャマランにはもう成人した娘がいたんですねー。











合成写真?





そのシャマランの娘イシャナ・ナイト・シャマランの華麗なる長編デビュー作!?「え、娘も監督目指してたの!?」実はパパの前作「オールド」「ノック 終末の訪問者」で第二班監督として既にフィルムメイカーの仲間入りを果たしていたという…!?親のDNAを受け継ぐのか、それとも槇原敬之も「もぉ〜2世監督なんてぇ〜、言わないよ絶対〜♪」脱却なるか…??そんな製作M・ナイト・シャマラン×脚本監督イシャナ・ナイト・シャマランの家族経営が過ぎる「シャマラン・ドーターの初監督作」というパワーワードだけで日本でもだいぶヨイショされてる感120%アリストテレスな気もしなくはない……しかしここはあえて「釣られてやろうホトトギス」美味かろう不味かろうがまずはテイスティング!!……と思っていたらですよ、想像の斜め遥か彼方のインコも驚いてホー、ホケキョしちゃう










ただのB級じゃねえか!!?






 




いやービックリですよ、まさかパパのDNAדジョーダン・ピールのDNA”を冗談でもなくハイブリットしようとしたら?恐ろしすぎてドンキもありえ値え!な「ドB級」映画に豹変してしまったというオチ……



樹海並みに「入ったら最後」の森。片面ガラス張りのキャビン。その森で守らないと即死な「謎ルール」。そして森に迷い込んだ者を「観察」する「ウォッチャーズ」の存在……前半は「お前らこーゆーの好きだろ?」とばかりに「いかにも」な謎が謎を呼ぶ展開で引きつけられますが、しかしそこから物語は「いや、掘り下げるのそこなの?」思ってもみなかった方向へ…!?映画だったんですねー。



いまだにイーサンハントから誕プレが届くらしいダコタ・ファニング。そんな彼女もすっかり受け入れ耐性がついてしまったのか演じる“ミナ”という主人公が疑いなくすんなり「受け入れる」タイプの人間でちょっと都合が良すぎるのが気になりました。森の中で起こる信じがたい怪異や同じく森から抜け出せなくなった“先客”にもすぐに順応する聞き分けの良さ。そして何が起きても冷静な顔して全然ビビらない。だから見てるこっちもあんまり怖くない。そうこの映画“意外と怖くない”んですよ。ジャンプスケアシーンや謎の存在“ウォッチャーズ”をギリギリ見せない“怖そうな”シーンはありますが、目を細めてしまうような焦らしテクも、不意をついた演出もこれといってなくホラー映画?と言われるとまたちょっと首を傾げてしまうかもしれません。



それより“ウォッチャーズ”とは何なのか、森の正体、ミナたちに降り掛かる怪異の正体は??というミステリー要素の方が強い。しかし残念なことにそのミステリー自体も実に捻りがないと言いますか??割と想像通りなオチというか最近のシャマラン作品(「オールド」「ノック 終末の訪問者」)でもそうであった非科学的なものを無理に説明しようとはしない、あくまで“そういうもの”としてそこは飲み込んでくださいという……!?



にしたってちょっと「ファンタビ」が過ぎません!?しかもそこを掘り下げる中盤の「違う違う見たいのはそこじゃない感」がエゲツナイというか、私はあの中盤で完全に作品と心が乖離(緊張の系が切れた瞬間というか)まあそれからどう映画を着地させるのか〜と思ったら最後はちゃんと「主題」というか、あれこれもやっぱり「多様性」をテーマにしてんだね……



今作はしっかりとした原作ありきの?(脚本は監督名義ですが)ネタは最初から用意されているわけだから、特段変更が効かないならそれ以外の演出で何かピカルと光る腕前を見せてほしかったかなー。まぁまだ1本目だし今後に期待!と言ったところでしょうか。ちなみにいつも自分の映画に出たがるDNAは受け継がなかった模様……。







 
【感想(ネタバレ)】








そうかそうか、フェアリーズだったか……











てマジで言ってます?




掘り下げるところそこぉ!?古来の魔物!?人間と因縁の闘い!?デイウォーカー!?ブレイドさんコイツですぅ!?正直な話、森でサバイバルするにはキャストたちの身なり服装があまりに綺麗すぎるのがまず引っかかったんですよ。第一飲み水どうしてんのとかずっと下着は変えずに水浴びもしないで?それで数ヶ月間サバイバルって……あと森の中のキャビンとその真下にある秘密基地だって建てるのに何ヶ月かかるってのよ?日雇いに日中だけ仕事させてあとは妖精のエサにすれば大丈夫……は流石に無理があるんじゃないの??つまり何が言いたいかと言うと










「森の全てにリアリティがない。」





だから我々視聴者は考察するわけです。「あ、この森はきっと本物じゃない」と。これは主人公の頭の中の話?妄想?夢?……それとも時既にダーイ?とか連想しませんでした!?先程あげた問題も、きっとこれはワザと嘘であることを暗示するネタ……かと思ったら、結局それはただストーリー上ゴリ押ししただけの妖精の穴より大きい脚本の穴でしかなかったということですか!?なんで森の中で急に車故障するの!?逆マジックミラーにした理由は!?もう妖精についてあーだこーだ説明するシーンでデカプリオも懇願するレベルで「そんなどうせ聞いても意味ないウソ話はいいから早くみんなキックして目覚ましてくれえええ!!」って思ってたら文春も驚愕のまさか全部「現実」と言う、そうじゃないんだよ違うんだよ、、、、我々はただのクリーチャーMOVIEを観に来たわけじゃないのよ。しかもクリーチャーMOVIEにしたって全然画面に映してくれないんだからなんなのさ!?



一応クライマックスで「人間の真似事し過ぎて中身も人間的な感情が芽生えてしまった」妖精に対してミナが「アナタは怪物であり人間。私も人間だけど怪物のような一面がある。だから私とアナタは同類」ああここでも流行りの「多様性」をテーマしてるのね、確かにキャストがほぼ女性陣だし。。。。。くらいに落とし込んだから、なんとなくしっくりきて終われましたが……。



タイトルの「ウォッチャーズ」が実は我々観客のことを暗に指してましたとか、誰の視点で見せるのかとか、色々エンドロールの根みたく深く伸ばして「含み」を持たせるわけでもなく、タイトル損のような気も。真似事にしてもインコの真似癖やミナに「他人になりたい癖」がある等、序盤から伏線はあったわけですが、ミナの他人癖にしても特に伏線以上の意味はなく、いやまさか瓜二つの「そこはエル・ファニングでしょ!!」と心の中で叫んでしまった妹?への憧れとか…??何か作中でその設定が生きるようなこともない。否原作ではしっかりと描かれているのかもしれない。しかしだとすれば端折り過ぎで本編を観ただけでは伝わりづらい。今度もパパのスタジオで映画を撮る予定かどうかは定かではありませんが、まぁまだ1作目だし大丈夫大丈夫……??



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