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アンジェントルメン(2024)


【原題】The Ministry of Ungentlemanly Warfare

【監督】ガイ・リッチー

【出演】ヘンリー・カヴィル エイザ・ゴンザレス アラン・リッチソンほか

【あらすじ】

第2次世界大戦中、英国はナチス軍の猛攻により窮地に追い込まれていた。特殊作戦執行部に呼び出されたガス少佐は、ガビンズ“M”少将とその部下イアン・フレミングから、「英国軍にもナチスにも見つからずに、北大西洋上のUボートを無力化する」という高難度の任務を命じられる。型破りな仲間たちを集めて船で現地へ向かったガス少佐は、作戦決行へ向けて準備を進めていくが、思わぬ事態が起こり……。(映画.COMより)




 
【感想(ネタバレなし)】

『ボンドの元ネタは全然紳士的じゃない』

 




劇場の予告で副題の主張が激しくて「みっしょんいんぽっしぶる」の字が読めないラーチャえだまめです。早速ですが本日はそんなスパイ大作戦よりも古い??コチラの映画を拝見させて頂きました



【アンジェントルメン】!!??コンスタントに新作を作り続けるマドンナの元旦那で英国の洒落乙ランプの魔神ガイ・リッチー最新作。ちょっと前に「ジェントルメン」って映画撮ったからってなんとなくそれっぽい邦題にすれば「嗚呼あの人の新作ね」… ってさせる魂胆が見え見____原題はThe Ministry of Ungentlemanly Warfare非紳士的な戦争省……訂正しますこれ以上ない邦題ですッ!?



第二次大戦下に英国首相チャーチルが秘密裏に設立した秘密軍事・諜報機関の爆誕秘話を描いた“史実を元にした”スパイ映画とのこと。その諜報機関のリーダー、ガス・マーチ=フィリップス少佐というのが、あの“ジェームズ・ボンドのモデル”とされ(設立に関わった海軍情報将校イアン・フレミングが退役後作家となった際、彼をモデルにして007の小説を執筆した)いわばスパイ映画、否全スパイものの原点とも言うべき物語を!?今回映画化したわけ、なんですねー。



ただ007以外にも“英国式”のスパイもの、それも“ファースト・エージェント”なる爆誕秘話までやったもう一つのアンジェントルメン集団が既に鎮座する中それとうまく差別化されているのk……てかドッカンバッカンやってイギリス全然紳士じゃないじゃん!?しかも監督はノリとノリとノリの軽快さが売りのガイ・リッチーさんですよ??あの世界的名探偵をブレイキングダウンでファイティンさせるIQを“HP(ヒットポイント)”に変えるような人ですよ!?そんなお方が今回史実を元にしたとはいえやはりドッカンバッカンの脳筋っぷりを披露しているばかりかTIMも「命ってなんだっけ?」と疑問符すぎるいとも容易くサクッと敵を殺める











「スナック菓子殺法」って何?





 




西部劇みたいな渋いテーマ曲からして時代を感じる、時はイギリスがナチスドイツの侵攻により崖っぷちに立たされていた時代。イギリスは秘密裏にナチス最強の海洋兵器“Uポート”の破壊という超高難易度のミッションを企てる。“自国の軍に見つかれば一生刑務所行き、ナチス軍に見つかれば死ぬまで拷問”という二重苦まで課せられる中“無法者で計画性があってそれでいて命知らずなヒャッハー野郎”として白羽の矢が立ったのが先程ご紹介したガス少佐だった。演じるは鋼の肉体はそのままに今度は板垣退助も嫉妬するたくましいお髭と茶目っ気たっぷりの我らが頼れるマンヘンリー・カヴィル。ガス少佐はそのインポッシブルなミッションを快く引き受けると?同じく命知らずの最強メンバーたちを招集。最強の一等航海士のヘイジー、最強の潜水工作員フレディ、、、、、、














よりラッセンがああああ好きいいいいいー!!!





DCドラマ「タイタンズ」の“飛べない鳥はただの胸筋”ホーク、「ジャック・リーチャー」の原作通りの大柄キン消しスタイルでイーサンハントに完全勝利したアラン・リッチソンが今作でまたしても最強無敵のムキムキで「弓を使わくても投てきの勢いで矢をぶん投げて刺さるのでは?」レベルの剛腕を使った最強の弓とナイフ使いのデンマークの怪力男ラッセンを演じているんですねー。個人的に彼のキャラクターが一番本作で“バエ”でした。加えてメガネ男子……ポイント高すぎんだろ!?



紅一点のスパイガール、エイザ・ゴンザレスの存在も忘れがたい。「ベイビードライバー」「ブラッドショット」「ゴジラvsコング」……べっぴんさんなのにアクション映画で悪役のイメージが強いゴンザレス嬢ですが、今作では史実でも工作員として活躍後は女優に転身したというマージョリーという女性を演じ、ユダヤ人として生まれ心の底で静かにナチスに闘志を燃やすも男社会ではクール&ビューティーに毅然と振る舞う芯まで強い女性を見事に演じております。歌手としても活動するゴンザレス嬢ですが劇中パーティー会場のシーンで歌まで披露!そして当然彼女も最強!!活躍するシーンこそ多いのですが海上にいるガスチームとは完全に“ベッパン”でほぼ交わるシーンがないのがちょっと残念でした。。。(でも史実ではその後ガスと婚約したらしい)



ほか俺たちの戦いはこれからだZ!ENDで完全終了した「アイアムナンバー4」のアレックス・ペティファー(懐かしい〜)がまたしても4番目に加入(金髪じゃないしただのおっさん化してて最後まで気がつかなかった汗)潜水工作員フレディに「クレイジー・リッチ」“嵐影一族”のヘンリー・ゴールディング、特殊メイクでなりきったチャーチル首相にクレイグ版「007」「MENキモい顔の男、、、 同じ顔の男たち」のロリー・キニア等、イングランドを代表する俳優陣もこぞって出演。



ピストルってそんなプラスチック並みに軽いっけ?撃った際の衝撃もなく静音式で弾は無限式だからバンバン撃ちまくりで撃たれた相手は相手でコナンくんの麻酔銃並みに一発で倒れて死ぬ。うーん軽い。しかも死体蹴りも平気でするブラックコメディ感は強め。名作と日本でも名高い「ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア」のティル・ジュヴァイザー演じる「ヒトラーよりヤバいヤツ」とウワサのドSキングとかいますがまあ最初から最後までずっと俺強えええモードでぶっ放しまくりの最強チーム。はっきり言ってスパイものとしての緊迫感は薄め。あと時代が時代だから変装マスクに魔改造アストンマーチン等スパイギミックもありませんので、結果的に「火薬量」で凄さを伝えるしかなかった…のかもしれません??



実在した人物をモデルにしてますが、それぞれの経緯や背景がヒロイン以外ほとんど描かれないのでアメコミ映画?ってくらいキャラがビジュアル的。がそれぞれ描けばそれだけで釈由美子食うし2時間ピッタで痛快アクションを全面に押す作風なら致し方ない気も。あくまで史実の人物の人間ドラマというよりアクションを売りにした映画ということで、まあストレス社会に清々しいまでスカッとできるし歴代ものだけど変な生々しさなんてのもない。誰でも楽しめる劇場向け映画ですよ!!



登場人物ほぼ全員スパスパの愛煙家でやたらタバコを吹かすシーンが多いけどそのどれもがコッチもハマりそうなくらいカッコいいステレオ式イカす演出、とあるシーンで周りの雑音が消えてスポットを当てたものの音しか拾わなくなる独特な演出とか面白いこともしてるし、直前に計画が頓挫寸前にまで陥る大ピンチに見舞われても機転を効かせて結果的に「史実はフィクションより奇なり」な、ウソみたいな作戦もやっちゃうんだもの。こりゃガスを主役にした他の作戦も見たくて小説を書きたくなる気もわからんでもない…かも??

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