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ザ・フィースト(2006)


【原題】The Feast

【監督】ジョン・ギャラガー

【出演】バルサザール・ゲティ ヘンリー・ロリンズ ナヴィ・ラワットほか

【あらすじ】

テキサスの荒野に建つバーに、銃を持った血まみれの男が乱入してくる。男はバーに居合わせた人々に、謎の怪物の群れが近づいて来ていることを警告。すぐにバーの封鎖を指示するが、窓際に立った瞬間、無残にも怪物に引き裂かれてしまう。(映画.COMより)










 
【感想(ネタバレなし)】

『“穴”があったら“入れたい”』

 




どーもどーも最近知ったこと「ガストはコスパがいい」ラーチャえだまめです。本日はそんな86分、ハチロクですよ奥さん!?90分以内のお手軽なのに充分楽しませてくれる今流行りの「コスパがいい」映画



【The FEAST/ザ・フィースト】!!!!ミレニアム期のバカゲーならぬ“バカ映”B級モンスターパニックの代表格!?いやー懐かしいじゃないの。公開当時日本でもかなり話題になった……よね??米ではビデオスルーだった続編を日本では劇場公開(2と3をほぼ同時公開するヤケクソ商法)するくらい日本でも市民権を勝ち取ったと思ったのですが……近年すっかり名前すら聞かれないじゃないかぁ!?ちなみに現在配信ではUNEXTでのみ視聴可。UNEXTだっていつまでも配信してくれるとは限らないじゃん??もしかしてこんな「名」作もいつか“幻”の1品として手の届かない映画になってしまうんじゃないか??……少し話がズレました



ストーリーは超簡単。田舎のバーに突然謎の人型珍獣が家族で乱入……よりも気になるスタジオのロゴ映像かと思ったら路上に転がる本物の犬の死骸をどける8ミリフィルムで撮ったOP……ということからも趣味の延長でこれから好き放題やりますよ宣言しているかのように!?特筆すべきはやはり完全に“ネタ”映画として舵を全振りしているところでしょう。本作は一人でも楽しめますが友人・カップル(いや気まずいか)家族(もっと気まずいか)悪態垂れる野郎共でワイワイガヤガヤしながら見るには持って来いどんとこい上田次郎案件と言いますか!?



バーには不良、老人、美女、兵隊、車椅子、キッズ……多種多様な人間たちが生息していてそこで立て篭もりを余儀なくされる「ミスト」状態で一人一人プロフィールが流れるんだけど、ご丁寧に「寿命」の項目まであって早くも“誰が最初の餌食になるか”推測合戦を始めてみてはいかがでしょう!?そしてこの推測合戦こそが本作の醍醐味と言いますか!?お決まりのB級モンスターパニック「あるある」を披露しつつ、その「セオリーを壮大にブッ壊す」例えばあるじゃないですか野性的なタンクトップは死なないとか◯◯◯は死なない、とか……



これを本作は思いっきり崩してくる!?既定路線がなんだコンプラがなんだそんなの関係ねえ!!とばかりに、この予測不能な“裏切り”が見ていて面白いのであります!あれ、似たようなサミュエルジャクソンが演説中にサメに喰われる……レニー・ハーリンの「ディープ・ブルー」が好きな人には半永久的にオヌヌメ出来る映画かもしれません!?



しかも小さなバーなのに登場人物が結構ワラワラいるから意外と予測できなくて、名前もまんま“ヒーロー”とか“ヒロイン”……いやそれ呼称じゃん!?みたいな結構いい加減なんだけどその分覚えやすいから「次◯◯◯が死ぬんじゃね?」と盛り上がれることこの上なし??にしても“マヌケ”って呼び名は流石に酷すぎだろ!?そして大量の血のり投下したグロすぎな死に様も酷すぎて逆に笑いを誘うという……



そんな彼らをメッタメタにする何の因果か劇中出土すら一切語られない完全“正体不明”の腐ったジャッカルみたいなモンスター!?(要はなんでもいいってことね?)4人家族?人を見つければすぐに襲いかかってくる本能むき出しが過ぎるあまり劇中視聴者も含むみんなの前で“子作り”したりやり過ぎなくらい“白い液体”をブチ撒けたり「穴があれば入れたい」めっちゃサカリまくりな野獣って!?脱毛万歳肌色スベスベで見れば見るほどコイツもしかして歩くペニ……南方先生ッ!?



けど独立記念日のエイリアン並みに地味に“武装”する脳はあってガイコツ頭かと思われた顔がパッカーンして正体を表すそこだけ無駄に芸ダッシュて……唯一残念なのは着ぐるみのチャチっぽさを隠したい&スピード感&臨場感アップのためか、モンスター登場時のカメラアングルがとにかく悪すぎてその造形をはっきり拝めないところ。



監督は後のシリーズ3部作や「ピラニア リターンズ」のジョン・ギャラガー。ちなみにウィキで彼のページに飛ぶと何故かサッカー選手のページに飛ぶ。ほか製作総指揮にホラー帝王ウェス・クレイヴン、そして当時も一番ツッコミどころだったベン・アフレックとマット・デイモン!?こちらは同姓同名ではございません紛れもないハリウッドを代表するあのスターであります。実は本作はベンとマットの仲良しこよしが立ち上げたリアリティショーで、一般公募で選ばれた脚本を実際に映画化するまでを追った番組から生まれた映画だったんですねぇ。ちなみにそこで選ばれ本作でデビューした脚本家のパトリック・メルトン&マーカス・ダンスタンは後に「ソウ」シリーズなどの脚本を手掛ける売れっ子に。「なんでそうなる」のオンパレードでセリフもバカバカしく「今更心臓麻痺」のパワーワードは流石に笑ってしまった。色々と“汚い”オゲレツ映画ですが愛すべきバカ映画として葬り去るには勿体ない1本かもしれません……??

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