呪われの橋2 怨霊館(2024)
- ラーチャえだまめ
- 2024年5月10日
- 読了時間: 5分

【原題】女鬼橋2:怨鬼樓
【監督】レスター・シー
【出演】リン・ジェーシー ワン・ユーシュエン パトリック・シーほか
【あらすじ】
ある拡張現実ホラーゲームを試そうと、霊が出るとうわさのある大学に集まった学生たち。そのとき彼らは、何か邪悪できわめてリアルな存在をこの世に解き放とうとしていた…。(ネットフリックス公式サイトより)
【感想(ネタバレなし)】

『アノ……4Kテレビガ……ホシイ。』
どーもどーもラーチャえだまめです。早速ですが本日もコチラを映画を拝見させて頂きました
【呪われの橋2 怨霊館】!!!前回ご紹介しましたネトフリで配信中の「橋」シリーズ第2️弾……と思うじゃん?“うるう年”シリーズの間違いだったんですね!?てっきり前作の“その後”の物語かと思ったら今回の舞台はまた前作とは異なる大学(キャンバスシリーズか?)でもってそこの「大忍館」と呼ばれる場所が?いわくアリストテレスな某芸人も明るく出来ないとにかく“色々出まくる”ヤバい怨霊館だった__!?

で当然建物全体がまるまる霊スポットな大学なら、そこに通う学生の間で「トーク・トゥ・ミー」ばりのアクマならぬ“呪いのゲーム”が流行ってしまうわけでして??いやーアメリカ発祥かと思ったら台湾でも流行ってたらしい「エレベーターゲーム」!?今年の未体験映画でも同タイトルのホラー映画が上映されましたが、この「エレベーターゲーム」……一体どんな遊びなのか、の前に今作も前作に引き続き“実話”ベースとなっておりまして??どうやらアメリカLAのダウンタウンのホテルで起きた“エリサ・ラム事件”という怪事件をモデルにしているみたい(一時ネットで拡散されドキュメンタリー番組が作られる程話題になったアメリカ怪事件の一つ)そんな「エレベーターゲーム」……だけでは霊も物足りなかったのか!?今回さらに「ひとりかくれんぼ」「四隅ゲーム」を追加した

デスゲーム3本勝負って何?
うるう年の1966年2月に完成した文華大学の大忍館は、“生者と死者が出会う場所”に建設された、非常に縁起の悪い館だった。そこで風水師が魔除けに“八卦(はっけ)”と呼ばれる魔除け道具の設計を指示したが、学校側と金銭面で揉めた建築家S・イェンがその腹いせに悪霊を集める“八卦を逆向き”に設計した。そしてイェン自身も妻を殺したあとこの建物内で自殺を遂げる__。

毎度OPの凝り具合って何……はさておき、インディーズ系ホラーゲームの開発者の一人がある晩、大忍館のエレベーター内で「エレベーターゲーム」を決行する。
ルール
・自らの“血”をかけたランタンを持ったままエレベーターに入る
・中でエレベーターの電源を切る
・“うるう月”を表すボタン(615243)を順番に押す
・再び電源を入れると“あの世”に通じる階が開く?
・ゲーム中は“光”を辿り何があっても絶対に“ランタンを手放してはならない”
……ランタンって手放す為にあるじゃないですかー?(嘘)そんなわけで無事“あの世”へ魂を持ってかれて3年間昏睡状態となった男の回復を願う妹のティンは、“兄”のゲーム開発を受け継ぎついにデモ版の完成までこぎつける。そしてゲームの舞台である大忍館でデモプレイをするのですが____

ちなみにゲームはポケモンGOみたいなスマホのアプリゲーで、スマホのカメラ映像がゲーム画面とリンクして実際にあったらちょっと面白そう(心霊スポットで流行るから駄目か)前作もホラーのマストアイテム=懐中電灯からスマホと現代っ子ぶりを発揮しておりましたが、今作もスマホゲーと古い儀式を融合させる新旧アレンジが効いてますね。開発者だってのにビビりながらアプリ内の3つのゲームの一つ、「ひとりかくれんぼ」をプレイするティン。……おーっとここで早速“ゲームのバグ以外”の怪奇現象が起きてしまいましたぁー!?前作以上にのっけからバンバカ“怪異”が起きまくる。流石、建物全体心霊スポットの名は伊達じゃないってかハーッハッハッh…
今作も脅かし方はおっかなびっくりな先が読める展開で?恐怖度はそこまで高くはないものの「サイレントヒル」にいそうなバレリーナのマネキンに、ジャラジャラ成金霊のボス的なヤツもいて登場数は前作より格段に増加。また今作もホラー描写より昏睡状態の兄をあの世から救出する妹、という“兄妹愛が試されるハートフルドラマ”が主軸となっていて不気味な世界観に一筋の光を灯す。また前作が「時系列イジリ」映画だったのに対して

今作はまさかの「インターステラー」案件??
マシュー・マコノヒーも泣いて逃げ出すあの世とこの世がリンクする、SF異次元ファンタジー??さらに前作に登場した男が?ななんと大学で“警備員”として働いているとは何たる偶然!?髪型が違うから全然気がつきませんでしねー。否、ここでようやく“前作とのつながり”が見えてくるのですが……
【感想(ネタバレ&考察)】
本作も「実は前作の前日譚だった」という時系列隠し芸ですか?ラストに本作の舞台が【2019年】であることが明かされる。つまり前作でキャスターが女霊橋の取材をする【2020年】よりも前、の話ということになります。そして前作で【2016年】より女霊の呪いを受け継いだ男=警備員の男が?前作のラストでカメラマンに扮しキャスターを捕まえるまでの過程が描かれていたというわけ。【2016年】に女霊に命乞いをした後、四六時中女霊の「嫌がらせ」に苦しめられていた男は、ある日TVに映る女性キャスターを女霊から「ご指名」され……同時に別チャンネルで放送されていた大忍館の存在もその時知ったと思われます。館内に設計された逆八卦により、内の霊を閉じ込める=外の霊は逆に中に入れない?と踏んだのです。男が館内に住み込みで働き一歩でも外に出るのを拒んでいたのは、外で女霊が待機していたから。

ちなみに女性キャスターはティンの兄の彼女?兄の病院や葬式のシーンに登場。男にとって葬式で彼女と出会えて好都合ですね??そして男がティンにはじめは協力的な態度を見せていたものの、終盤でランタンを「盗んでいた」ことが判明します。ランタンを持ってキャスターと女霊橋へと向かってEND。あのランタンが女霊の呪いを解く鍵?女霊によって奪われた恋人の魂を今度は探しに行くとでも言うのでしょうか……。未だ続く女霊の「呪い」、そして新たに入手した「ランタン」のアイテム。これまた続編匂わせまくりの?女霊に取り憑かれた男の物語は次回が完結編、となるのだろうか。情けないがオレはお前を応援してるぞ…!!
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