ビーキーパー(2024)
- ラーチャえだまめ
- 1月17日
- 読了時間: 6分

【原題】The Beekeeper
【監督】デヴィッド・エアー
【出演】ジェイソン・ステイサム エミー・レイヴァー=ランプマン ジョシュ・ハッチャーソンほか
【あらすじ】
アメリカの片田舎で養蜂家(ビーキーパー)として隠遁生活を送る謎めいた男アダム・クレイ。ある日、彼の恩人である善良な老婦人がフィッシング詐欺に遭って全財産をだまし取られ、絶望のあまり自ら命を絶ってしまう。怒りに燃えるクレイは、社会の害悪を排除するべく立ちあがる。世界最強の秘密組織「ビーキーパー」に所属していた過去を持つ彼は、独自の情報網を駆使して詐欺グループのアジトを突き止め、単身乗り込んだ末にビルごと爆破。その後も怒とうの勢いで事件の黒幕に迫り、事態はFBIやCIA、傭兵部隊や元同業者まで入り乱れる激しい闘争へと発展していく。(映画。COMより)
【感想(ネタバレなし)】

『劇場特典が“大凶”以外あると約束したな……あれは嘘だ。』
どーもどーもラーチャえだまめです。いやーブチのめしたいブチのめしたい、ブチのめしたいなぁーー!!!……ストレス社会を生きる現代人よ、今ブチのめしたいけど手を出せないそんなアナタの代わりに“ブチのめ代行”とイワンコフばかりに今劇場で爆アガリ中の映画を本日はご紹介。流行り病は予防接種しますよね?なら“怒り”は“ナニ”を接種すればいいのでしょうか

ステイサム接種すればいいんだ
【ビーキーパー】!!!いよおおおお!!!!丸コゲリータした兄貴の意思を受け継ぎジョーズもビックリな巨大ザメを単身フルボッコにした“海中世界最強”の元飛込せぇーんしゅとぉー!!!なジェイソン・ステイサムが?今度は陸にあがってこの世にはびこる強大な“悪”をフルボッコにするという。まぁもう既視感アリストテレスな「何を今更…」と鼻で笑うの、ちょっと待って下さい。確かにこれまでも数々の悪を撲滅してきたステイサム兄でありますが、今作は“ココ”が違う

Amazonより早い。(※仕事が)
田舎で“養蜂家”を営むステイサム……そんな理由ないじゃん!?絶対“元どこぞの裏組織で存分に敵を血祭りにあげたセミリタイア勢”でしょと思ったら案のオダギリジョー“ビーキーパー”と呼ばれる裏組織の元工作員で……いやだからってマジの養蜂家やってたら即身バレしないんかい……さっそくツッコミどころ野村萬斎なんてのはもうこの際今作に言わせれば“愛嬌”だと思って下さい生まれて一度も(?)“人から親切にされてこなかった”ステイサム演じる“アダム・クレイ”が、ある日納屋を借りている心優しい老人に親切にされたことで恩義を感じていた矢先、その老人が新手のインターネット詐欺に遭い資産を全て失いショックのあまり自殺。それを知ったグレイは亡き恩人の“仇討ち”を決意する……とまぁ非常にシンプルなプロットでいわば“よくある”展開。がしかし今作が他の“よくある”映画と違うところはその“仕事の速さ”にあり??

もう細かいことはいらねえ「慕ってた恩人死亡→敵地到着→ガソリン撒く→爆破」ここまで数分かと錯覚してしまう!?マッコール兄貴みたいに敵を泳がせるなんてことすらしない今度の“仕事人”は「仕事があまりにも早い。」引退したのにまた仕事再開する葛藤とか武器を沢山買ってきたり作ったり揃える準備段階すら“踏まず”敵を発見→即日駆除!!これが養蜂家のなせる技!?“元”ってことは“現ビーキーパー”も当然出てきます。戦いますよね。“いつの間にか終わってます”。もう無駄なシーンを根こそぎカットしてOPからENDまでステイサムによるマンマミーヤなスーパースターを獲った“オレつえー”超絶ご都合主義が展開。当たり前ですけど「絶対に負けない」んですよ。ただちょっと異常に強すぎるというか、最後まで特に苦戦って苦戦も(半分サイボーグの中ボスに5秒くらい苦戦する程度)この爽快感。清々しさ。いやいいんですよ。“イライラした時はこういう映画で素晴らしく癒やされる”
でもって敵がまた情状酌量の余地のないク◯野郎ってのがいいんですよね。「ザスーラ」「センター・オブ・ジ・アース」であんなにいい子だったジョシュ・ハッチャーソンが最悪の人間を“敵”に回したことすら気づかず「え、ヤッちゃいますよ?」な態度だけデカい“無知なボス”を演じたかと思えば「お前ってヤツは…」と頭を抱える教育係のベテラン俳優ジェレミー・アイアンズの慌てふためき様が面白い。ドB級感満載なのにジェレミー・アイアンズが脇を固めたことでワンランク上の映画に格上げされていると言っても過言ではありません。

そして何もかもが“派手”。ビルにガソスタを大爆破に体術に銃撃戦“「アウトレイジ」の椎名桔平アタック”も彼がやれば爽快感マシマシです。監督は「フューリー」無印版「スーサイド・スクワッド」のデヴィッド・エアー。映画スタジオに勝手に編集されたとかジェームズ・ガン版の方が“正史”みたいな扱いを受け残念な烙印を押された「スースク」(オレは全力で推すがな!!)の不満をココでブチまけちゃったんかいと思うくらいハデハデにして“やれること全部やりました”感。いやー彼の新たな代表作になりましたね。汚名返上に成功したと言っていいでしょう!?
でもそんなにすぐ解決しちゃったら「あれ、もう終わり?」と残りの尺を気にしてしm、、、否そんなわけないじゃないですか。「上には上がいる。」恩人を死に追いやった団体の、そのまた上の、さらにその上……てアメリカ全土を揺るがすトンデモクライシスな“女王バチ”の存在が明かされてしまう!?がしかしステイサム兄には「おっぱっぴー」

そんなの関係ねぇ。
うわあああああああああ!!!!なんだコイツぅーーー!!??(エンタか)“ダレ”であろうが悪は問答無用で“ブチのめす”。彼には“ダレ”なんて関係ないのです。「お前は俺の大切な人を死なせた。だから報いを受けろ。」コレだけ。たとえそれでアメリカ全土を敵に回そうとも、彼はその目的の為に暗躍する。
“社会”という名の“巣”の中でミツバチのようにせっせと生きる我々には、したくても法や様々なしがらみに縛られ出来ない芸当を、彼はむしろオーバーキルしながら体現してくれる。だから自然と応援してしまうし憧れてしまうのだろうか。組織から逸脱し組織を内側からチクリと刺し続ける、何ものにも屈しない勇気と強さを兼ね備えた無敵のヒーロー。真新しいキャラではないけれど、いつの世にも彼のような“仕事人”を我々は求めている。まあここまで復讐にこだわる彼を横目に死んだ老人はそんなこと望んでいないのかもしれませんが……
2025年早くもこんなに景気のいいリベンジアクションが公開されるとか幸先いいですねー。ここまで面白いし現に全米でもヒットしたようですし、シリーズ化も見てみたい気もしますが、先程も言った既に全部やり尽くした感もあるし「コマンドー」がいい例か?もしシリーズ化されたら逆に弱体化してしまう気も……と、当の“本人”たちもそう思ったのか、早くもステイサムの次回作の予告動画が公開されたらしいのですが
いや転職しただけじゃん
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