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#スージー・サーチ(2022)


【原題】Susie Searches

【監督】ソフィー・カーグマン

【出演】カーシー・クレモンズ アレックス・ウルフ ケン・マリーノほか

【あらすじ】

大学生のスージーはポッドキャストで配信を続けているが、なかなかフォロワーが増えずにいた。ある日、インフルエンサーとして人気を集める同級生のジェシーが、突如として失踪を遂げる。スージーは自身のポッドキャストを通して事件の謎を追い、やがてジェシーを発見することに成功。世間からも大きな注目を集めるようになったスージーはさらに事件の真相を探ろうとするが、事態は思わぬ方向へと転がっていく。(映画.COMより)






 
【感想(ネタバレなし)】

『“ネタバレ”からはじまる物語?』

 




やあみんな!筋カツしてる?どーもラーチャえだまめです。早速ですが本日はコチラの映画を拝見させていただきました



【#スージー・サーチ】!!!ド素人がSNSで人気者になりたいがゆえに暴走する“インフルエンサーあこがれ系”映画の最新作??マルチバース改変で知名度も消えた2代目スパイディがユーチューバーを目指す「メインストリーム」ネガソニックティーンエイジがストームとJK時代に手を組みバズり殺人を繰り広げる「トラジディ・ガールズ」、人気インフルエンサーのスカーレットウィッチとどうしてもお友達になって自分もバズりたい「イングリッド」などなど……過去SNSの闇を描いた作品はありますが、今回は「ザ・フラッシュ」のヒロイン、カーシー・クレモンズ演じる大学生の“スージー・サーチ”さんが?時効警察もビックリ巷の未解説事件を趣味で考察するポッドキャストを運営するもなかなか視聴者数が野比のび太せずトホホな毎日を送っていたある日、同じ大学に通う資産家の息子で“人気インフルエンサーの失踪事件”を考察中、奇跡的に監禁場所を特定しインフルエンサーを救助することに成功して?またたく間にSNSやメディアで“時の人”となったようなのですが……。



個人的にSNS×ミステリーと言うと真っ先に「サーチ」が脳裏に浮かび似たような映画なのかな、と思っておりましたぁーハイー。でもー?えー違ったんですねぇー。













古畑のいない任三郎映画





だったんですねぇー……豆畑任三郎でしたー。






 




あらヤダ随分早い段階で“結末”見せちゃうんですねー??なんか世界仰天ニュースっぽい話。つまり妙にリアルな話というか。お、ジャンスポーツのリュック持ってたわー。え、オタクファッションなの?……そんな友達も少ない地味目オタク系女子フォルムとは裏腹に非常に野心家で地元の警察署にズカズカと出入りしたり危険も顧みずグイグイ事件に首を突っ込むスージーの“欲深さ”これが非常に生々しい。SNSの闇=人間の闇を描いた作品が多いですが、本作も「人間の欲深い闇」これを描いていると思いました!!またスージーに救助される自己流瞑想動画がバズっているインフルエンサー、アレックス・ウルフ演じるジェシーも、その明るい見た目とは裏腹に精神的に不安定なものを抱えていたりする。ほかにも普段やる気のない保安官に温厚そうなハンバーガー店主など皆本当に見たままの人物なのか……いいやそんな人は一人もいないのです。



SNSは反対に表には見せない人の“中身”を大っぴらに世界に発信できるアイテムだけれど、芸能人がわざわざ“裏アカ”作って赤の他人になりすましてから本心を発信するように、まぁそれは芸能人だけの話ではありませんが、素性を隠し“匿名”であるから本心をぶちまけれるわけですよね?SNSではさっきの逆、その本心は一体誰の発言なのか、裏の素性はわかっても表の素性まではわからないことが多い。そんな人間の表と裏、見た目だけではその人の中身まではわからないし、中身だけではその人が誰なのかはわらないという!?人間の二面性、これをSNSに絡めて描いていると思いましたねー。



とまあダークで重たい話を、これがビックリするくらいポップでコメディチックで描いているのが素晴らしいというか。だからスージーと同世代の若者にも手に取りやすいかも?もう何作も映画に出演しているカーシー・クレモンズにアレックス・ウルフ、2人とも初々しいティーンの役を見事に演じていて一瞬顔の似た別の若手俳優かと思ってしまいました。先ほども言いましたが“結末はあらかた想像できる”本作はそこまでの“過程”を楽しむと言いますか……その辺りが古畑任三郎っぽい。ラストシーンは、ずっといつかそうなるんだろうな〜と思いながら「押すなよ押すなよ!!」の芸をずっと見てるような??だから妙にあれはあれで“気持ちがいいラスト”でしたねー!あとこれはちょっと海外版予告を見て思ったのですが、日本と“売り方がだいぶ違う”なぁーと。そこが評価の分かれ目というか、本来はたぶんはじめから“ネタバレありきで”見る映画なんじゃないか、その情報を日本ではそれでは売れないと思ったのか変に“隠して”もったいぶって宣伝しちゃって、もしそれを期待して観に行くと……この映画の趣旨がズレてマイナスポイントになってしまうかもしれません。



最後に「#スージー・サーチ」というタイトルの意味についての考察。一つは「スージーサーチ」というポッドキャストの名前。この映画はスージー視点で物語が進みますが、それは我々はスージーのポッドキャストの“情報のみ”を頼りに犯人を探すのと一緒なのです。二つ目はネットでスージーを検索(サーチ)するという意味。ネット上で無名だったスージーが一夜にしてPCで「スージー」と検索しただけで自分の情報が出るまでになるわけですが、当然誰もが皆ネットにヒットするわけではありません。ここで重要になるのが“肩書き”です。その肩書きは良いにしろ悪いにしろ肩書きのレベルが高ければ高いほど有名になれる。スージーは「#資産家の息子で人気YouTuberの大学生を救った女性」という最高の肩書きを得るわけですが……。



何事も趣味はホドホドがいいんだな……汗

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