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スリープ(2023)


【原題】Sleep

【監督】ユ・ジェソン

【出演】チョン・ユミ イ・ソンギュンほか

【あらすじ】

ある夜、隣で眠っていた夫ヒョンスが突然起き上がり「誰か入ってきた」と呟く。その言葉をきっかけに始まった、幸せな夫婦生活を蝕む“それ”。毎夜訪れる夫の異常行動に恐怖を覚える妻スジン。しかし、睡眠クリニックの受診を決意した夫婦に、スジンの母は巫女から授かった謎の御札を勧めてくる。夫婦を悩ませる“それ”の正体は、果たしてー。







 
【感想(ネタバレなし)】

『結論:夫婦の絆、舐めたらアカン。』

 




どーもどーも先日テレビで学者がよく寝てるのに眠気が取れないと悩む出演者に「とにかく1時間でも長く寝ろ」と言っててそれ以上ない正論すぎんだろと思ったラーチャえだまめです。本日はそんな寝不足、、、、ではなく“睡眠障害”が度を越しちゃったらしい



【スリープ】……!!!昔飼ってたミドリガメの名前と一緒、、、、スミマセン本作は「パラサイト」のポン・ジュノ監督の右腕として助監督を務めたユ・ジェソンという監督の長編デビュー作??韓国映画は全然詳しくないので正直それよりも単純に「ホラー」?夫が寝ている間に家の中で身の毛がよだつ“とんでもクライシスな奇行”を引き起こす……という“シチュエーションもの”の匂いに惹かれ拝見させて頂いたのですが……













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いやーこれはちょっと予想していたものとは違って意外だったと言いますか、まずホラーなんですけど「ホラー・コメディ」って感じで、ジャンプスケアもほぼなかったんじゃないか?恐ろしいシーンも直接見せるわけじゃないのでホラーが苦手な人でも充分オヌヌメ出来る映画かと!!



冒頭にも書きました一緒に寝る夫の様子が最近おかしい…?と気付いた妊婦の妻。就寝中に突然目覚めたかと思えば誰もいない部屋を見ながら「誰か来る…」とか言い出したのを発端に?顔面血だらけになるまで顔を引っかきまくるわ部屋の中をフラフラ……飼い猫を追っかけ回し冷蔵庫の中身を食い荒らしキッチンの蛇口から水道水直飲み……いやお前絶対起きてんだろぉ!!!とツッコミたくなるほど日に日に夫の睡眠障害の酷さはエスカレート



困った妻は医者に助けを求めるもこれといった効果もなし、困り果てた妻はとにかく夫が“奇行しない”ようにあの手この手を駆使するのですが?その妻の“夫を縛り付ける”行動も同じくエスカレートしていくのです!寝室に南京錠なんて序の口です寝袋に縛り付けて……ミノムシかよッ!?そうそう“不気味だけどなんか笑える”そんな映画なんですねー。また夫がちょっと天然素材タイプでタケシみたいな横線目で妻にまぁまぁ落ち着いて〜いや「アンタのせいだわ!!」



で、妻のお母ちゃんもその現状に見かねて“知り合いに巫女がいる”いません!!普通知り合いに巫女なんていま……とか言い出すし?そこから中盤以降に入り妻の方にも“異変”が…??そして母ちゃんが呼んできたエラく態度の悪い巫女の口から衝撃の一言が告げられてしまう__??



夫に“憑いた”ものの正体は__??一筋縄に「悪霊です」の一言で片付けるのか??気になるのは夫が“俳優の仕事をしている”という点。また夫の奇行がはじまった日にすぐ下の半地下じゃない階に“越してきた隣人”もなーんか怪しいな……という!?様々な“憶測”が飛び交う展開に??そして夫もヤバいけど出産後の妻の様子も??産後うつじゃないけど、そりゃあイカれた夫と子どもの面倒を両方見るなんて超絶ストレス過多じゃないですか?夫婦ともども“狂っていく”様が中盤〜後半にかけてヒートアップしていくのです!!ちょっとサイコホラーの毛色も見せるクライマックスの展開もなかなか良かった。けど最後までコメディは忘れない。緊迫したシーンでフリップネタ始めちゃうのー!?というこの寒暖差よりも落差、いや絶妙なバランス??



妻役の主演の女優さんがメチャクチャ可愛くて(40代とは思えん…)迫真の演技はしているんだけど、顔がキレイすぎて若干設定にあっていない感はありましたが。あと一応章立てて構成されているんだけどそれも意味あったかな……??とまぁ“早く引っ越せよ”とか色々ツッコミはあるのですが、いやーラストは斜め上を行く展開と言いますか










「夫婦舐めんなよ。」




これぞ辛い時も共に乗り越えていく夫婦の絆!?メインってそっちかい!!いやー愛と狂気は紙一重って言いませんか!?ラストもそれでいいのか!?まぁ“コメディ”ですから……







 
【感想(ネタバレ)】




やっぱ死んだ霊より“生きた夫婦”の方が恐ろしいんだね…??悪霊の娘を人質にとって悪霊退散させるとかラッセル牧師も見習いたい悪魔の所業すぎんだろぉ!?いや最後までドリルせんのかい、いやそのまま夫がイビキかいてEND……隣人助けろよ!!それかドリルせんのかい



本作で重要だったのは“何に”取り憑かれたのかじゃなく“誰に”取り憑いたのか。死んだジジイもラストはきっと涙目でしょうよ「相手が悪かったな。」…でもこれちょっと思ったんですけど、一度も悪霊の姿って映ってないですよね?












“本当に悪霊の仕業だったのか”




最後まで実はココだけがグレーゾーンのまま終わっているんですよ……ってコレが一番怖いじゃねえか!?だって怪奇現象見ました?悪魔に取り憑かれたらベッドから宙に浮くとか体が異常に柔らかくなったりとかしません??確かに悪霊に取り憑かれているように“見えては”いました。けど本当に悪霊が憑いていたのかその確証はどこにもない。まぁ本当に睡眠障害だった+何かしらを理由にして夫は演技していたとか??例えば妻に対する不満とか、妻はラストにとんでもない行動を取るじゃないですか。つまりそういう“素質”がある人だったんじゃないか?結婚前も何人か結構な数の男と付き合ってたらしいじゃないですか。実はまだ未練があって密かに密会していて?それを知った夫が妻を困らせようとしたら予想以上に妻がおかしくなっちゃったから最後に慌てて悪霊が退散したように見せた……ちょっと考えすぎですかね?なんか夫の俳優設定が意味あるのかなーとか、最後までずっと考えてしまいました。そういう意味でただ単に怖がらせよう、ジェットコースター系というより色々“含みのある”映画なんじゃないかとも……。

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