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モンキーマン(2024)


【原題】Monkey Man

【監督】デーヴ・パテール

【出演】デーヴ・パテール シャールト・コプリー ピトバッシュほか

【あらすじ】

幼い頃に故郷の村を焼かれ、母も殺されて孤児となったキッド。どん底の人生を歩んできた彼は、現在は闇のファイトクラブで猿のマスクを被って「モンキーマン」と名乗り、殴られ屋として生計を立てていた。そんなある日、キッドはかつて自分から全てを奪った者たちのアジトに潜入する方法を見つける。長年にわたって押し殺してきた怒りをついに爆発させた彼は、復讐の化身「モンキーマン」となって壮絶な戦いに身を投じていく。(映画.COMより)







 
【感想(ネタバレなし)】

『ジョーダン・ピールも「劇場公開しないなんて“ジョーダン”じゃねえ」と申しておr…』

 




どーもどーも寝る前にプロテインをカブ飲みするのはやめましょうラーチャえだまめです。本日はそんなバッキバキの肉体改造を施し自ら主演・脚本・監督まで名乗り出た桃太郎もびっくりな三銃士の1匹が俺ツエぇぇぇー映画



【モンキーマン】…!!!ん?それどこのMCU??いいえアメコミではありません。もともと2022年にネットフリックスで配信される予定だったのが、本作を鑑賞したあの「ノープ」ジョーダン・ピールがあまりの面白さに「配信で終わらすなんてじょ、ジョーダンじゃねぇ」と言ったかどうかはさておき彼の猛プッシュのおかげでユニバー“サル”より劇場公開に格上げされた、というお墨付き映画なんですねー。主演は“ファイナルアンサー?”で稼いだお金を今作に投資したかは定かではない「スラムドッグ$ミリオネア」「グリーン・ナイト」デーヴ・パテール。8年の構想を経て完成させたらしい“オリジナル”作品……なんですけども



今回あのキアヌにフーフー言わせた「ジョン・ウィック」の制作陣が1枚噛んでる「本格アクション」×壮絶な「復讐もの」……いやこれ新たなウィック系じゃね?ちょっと前にも似たような「FARANG ファラン」っつうー、あれも復讐アクションで、いやそりゃ心の底からアングリーじゃなきゃド派手なドンパチは起きないんだろうけど(汗)よくある映画のような気が…??



“「ジョン・ウィック」の「猿まね」映画”になっていやしないか……そこだけが少々不安だったんですねぇ。ケツのロン申します“ギリギリ猿まねではございません!!”それどころか下手したら愛犬を殺されたジョン・ウィックより











こりゃあ相当“怒り心頭なお猿さん”なこった……






 




20XX年の架空のインドで、幼い頃に悪徳警察の手により愛する母を失った“キッド”は、Mrエビ人ことシャールト・コプリーが主催する非合法な地下闘技場で“モンキーマン”というゴリラのマスクを被った“ヤラれ役”ファイターとして生計を立てながら長年母親を殺した男の足取りを追っていた__。



ストーリーはかなりシンプル。“母親への復讐”もうそれだけ!!だがしかしこのたった一つの願いを叶える為だけに長年生きてきた、という主人公の壮絶さがまずこれでもかと伝わってくると言いますか!?劇中何度も何度も母親がフラッシュバックされる演出が正直“クドい”。クドすぎる。ただこれくらいしつこくやってくれたおかげで“だいぶ感情移入できる”というか、そりゃ愛する肉親殺されたんでっせ?“復讐”それ以上の感情なんてありますかって話なんですよぉ!?ゆえに個人的にこの演出は全然アリストテレスで◯。とは言っても途中から個人的な闘い→貧しい市民の為のヒーローへと首を突っ込むことにはなるんですけどね(汗)



と、言うわけで巨悪にたった一人で立ち向かう“孤高のヒーロー”っぷりは、まさに「ジョン・ウィック」……野良犬をほっとけない性格も?なんなら劇中「ジョン・ウィック」ってセリフすら出ますし??明らかに意識している、というかもうワザと意識させてるよね〜。でも今回似ているのはそれだけではありません。











「ジョン・ウィック」より“血生臭く”

「バットマン」より“復讐心に燃え”

「スパイダーマン」より“闘技場で八百長しまくり





という!?どれもが“ギリギリのライン”で微妙に違う(当たり前か)まず「ジョン・ウィック」流派の「アクション」でありますが、八百長闘技場で鍛えているとはいえ最初は“意外と弱い”モンキーマン??まだ“型”が定まっていないっていうかまだ“フー”を伝授されていない為か、もう動きがグッチャグチャで全然スマートじゃない。でカメラもそれに合わせてグアングアン揺れるわ突然一人称視点になったりワッツハップン??画面が暗いこともあって正直なんだかよくわからない。でもこの激しさはリアルで“臨場感”はかなりのもの。没入感もあってグロくないんだけど4DXじゃなくとも思わず臭いが漂ってきそうな“血なまぐささ”も特徴の一つ。この“赤”の演出が“復讐=より“残酷さ”を強調しております。



それからラーズ・アル・グール的な影の同盟に拾われて謎の太鼓修行で劇的にパワーアップする展開がアツいんですけどね!?(そして世界を救うヒーローへ??)先ほど申した孤高のヒーロー=ダークヒーローっぷりは、なんだか同じ動物系(動物系ってなんだよ)の「バットマン」を彷彿とさせると言いますか??なんならバットモービルならぬ












“トゥクトゥク・モービル”爆走させるし??





マスクを被って闘技場で戦ってお金稼ぐのも「スパイダーマン」の前身みたいだしさ??なんか色んなエッセンスを感じることができたというか、インドの神様“ハマヌーン”をモデルにしてるところもとってもアメコミっぽいというか。マスクしていないヴィランの顔もなんだかボスザルっぽくて、しかも教祖様だから“神”対“神”という構図もカッコいい。先ほども言ったアクションがほぼ暗がりでしかないのがちょっと残念だけど、本当の意味での“モンキーマン爆誕秘話”を起承転結しっかり描いているのも好感が持てるし、そこまで多くない劇場公開数でB級かと思って舐めてかかったら思いの外“釣り銭が多い”個人的には大満足の非常にお得感を感じられた映画でしたねー。もし続編があるなら復讐劇で勢いで突っ走った今作から次は少しテーマを変えて、主演のデーヴは主演に専念してもらって別の監督に引き継いだ方がもっと化ける可能性を秘めた「エクスペンダブルズ」商法で行きましょう…!!

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