【原題】Imaginary
【監督】ジェフ・ワドロウ
【出演】ディワンダ・ワイズ トム・ペイン パイパー・ブラウンほか
【あらすじ】
夫と継娘2人と暮らす絵本作家ジェシカは恐ろしい悪夢に悩まされており、環境を変えるため、幼い頃に暮らしていた家に引っ越すことに。次女アリスは家の地下室で見つけた古びたテディベアに「チョンシー」と名付けてかわいがるようになるが、次第に家族の周囲で不可解な現象が起こり始める。やがて、そのテディベアに秘められた衝撃の真実が明らかになり……。(映画.COMより)
【感想(ネタバレなし)】
『よそ見しながらコンセント挿すのむず過ぎ問題』
「A24とブラムハウスはとりあえず観に行きなさい」とイマジナリーフレンドに叩き込まれたラーチャえだまめです。というわけで本日はコチラの映画を拝見させて頂きました
【イマジナリー】!!!ウィキを見れば再来年まで公開作が決まっているモンスターズインク以上に“一流怖がらせ屋大企業”の“ブラムハウス・プロダクションズ”と?昔はホラー映画のイメージしかなかった「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」「ソウ」シリーズでおなじみ“ライオンズゲート”がタッグを組んだ……てだけで期待バク上がり、なんでございますが??今回は幼児体験あるあるの“空想のト・モ・ダ・チ”ホラーという!?ちょっと前に「音を立ててはいけない」ホラー映画の名手がズッ友と「ブルーきみは大丈夫」なる大丈夫な映画を爆誕させましたが、それを今回“ホラースタジオが作ったらこうなりました”とイワンコフばかりなアンサー映画を作ってしまったのかもしれない!?しかしホラー映画なら重要なのはホラーの“顔”となる愛すべき“キャラクター”の存在……
無個性の時代!?
まーた人形ものかよ!!!チャッキー大先輩はじめこれまでアナベル・ブラームス・パペットマスター・テッド(?)・トイ・ストーリー(??)……シリーズ化された人気作は数しれず、ブラムハウスだって“ミーガン”作ってたじゃん!?(そしてこれもシリーズ化されるじゃん!!)もはやこの世は“魂の宿った人形で溢れかえる”大ドール時代ですよ!?そんな覇権争い激しい世界で?今回新参者の……“チョンシー”??なんだい中国四千年の人形かい!?なんの変哲もない“ただのくたびれたベア人形”これはおNEWなホラーアイコンとしてはあまりに……インパクトが薄い。そんなわけであまり期待していなかったのですが……
「意外とよく出来てた」意外とか言ってスミマセンゴニョゴニョ…(独特な鳴き声〜)いやー米国ポスターがあの名作ホラー「ポルターガイスト」のポスターをめっちゃオマージュしてるってところからも、往年ホラーの“イロハ”を適切に守った工程、さらに誰もが幼少期に経験する“「空想」の良いところ・悪いところ”これをしっかりと描いているところに好感が持てました!!
悪夢にうなされる絵本作家の“ジェシカ”は、環境を変えるためバツイチ夫と娘2人を連れて自分が幼少期に住んでいた“実家”に移住することに__という“序盤が「引っ越し」”あーもう既にイエローカード来たよー!!でもってジェシカを“新しいママ”と認めない長女、その長女が仲良くなる隣人のイケメンボーイ、さらにジェシカのことをよく知る謎のおばあさ……おいおい人形出なくてもとっくにこの映画呪われてるよぉー!?なホラー映画あるあるネタのオンパレードが、しかし“一定の安定感”を感じさせる。そこへ下の娘“アリス”が家の地下で見つけた御主人様待ってましたとイワンコフばかりなクマの人形を手に入れてから?次第に独り言が多くなっt……いやいや小さい頃よくやるやつですよね??お人形さんごっこですよね??はじめは微笑ましく見守るジェシカでしたが……あれそういやあんな人形私持ってたっけ
チョンシーは人形タイプとパペットタイプのものが製作され、CGではなく実態のあるものがゆっくりと首を傾けたり腕を動かしたりするのはなかなか不気味ではある。そして「ファイブ・ナイツ・アット・フレディーズ」っぽい巨大モフモフサイズもあるぞ!!人ん家きて“ションベン垂れ流しただけ”な隣人ボーイを襲うシーンとか良かったですねぇ。チョンシーがシーツならぬタオルを被って目の前に現れる“ブギーマン”オマージュに、謎のおばあさん役は名女優ベティ・バックリー。ぱみゅぱみゅしない方の「キャリー」でホントは2歳差の生徒をもつ先生役をやった名作ホラー出演経験者という、ホラーファンのマインドをぎゅっと抑えた仕様になっております。
そんな懐かしさだけで勝負するのかと思った?藍染惣右介も度肝を抜く「いつから“錯覚”していた_?」なヒネリを不意に出されてギョギョギョ!?させられたり、後半がなんかもう
ホントに「モンスターズインク」になっちゃった
無限の広がりを持つイマジナリーにちなんだ??無限の彼方へさあ行くぞぉー!!なナンナンジャーシングス‐イマジナリーな世界‐が展開されてしまうという!?なんだかこれ1本で終わってしまうには勿体ない世界観かもしれません!?(そろそろブラムハウスのマルチバースが見てみたい…)
そして「空想の良いところ・悪いところ」双方を描いている点。クライマックスのシーンはまさに「空想から抜け出せなくなる」怖さを描いているのだけれど、その空想から抜け出す手段もまた「空想」をすることなのです!空想は子どもの成長過程に必要なものではあるけれど、それに囚われる危険もまた孕んでいる。またイマジナリーフレンドって大人になったら“ガチで忘れる”仕様なのがちょっぴり「トイ・ストーリー3」のような切なさも…??欲を言えば“空想に囚われた大人パターン”も見たかったかなー。
あと「あんまり怖くない」グロはおろか全体的なジャンプスケアシーンも少ない。けど逆に言えば等身大キッズでも見れる仕様と言うわけなんですけどねッ!!(意外と子供向けなのか?)その証拠(?)に現在原宿にある“ANAKUMA CAFE”にて本作とのコラボが実現、限定コラボメニューが頼めるらしいぞ!!(おじさんはキラキラすぎて行けないよ!!)
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