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ゴジラxコング 新たなる帝国(2024)


【原題】 Godzilla x Kong: The New Empire

【監督】 アダム・ウィンガード

【出演】 レベッカ・ホール ブライアン・タイリー・ヘンリー ダン・スティーヴンスほか

【あらすじ】

怪獣と人類が共生する世界。未確認生物特務機関「モナーク」が異常なシグナルを察知したことを発端に、ゴジラが君臨する地上世界とコングが生きる地底世界の2つのテリトリーが交錯し、ゴジラとコングが激突する。しかし、その先には人類にとってさらなる未知の脅威が待ち受けており、怪獣たちの歴史と起源、さらには人類の存在そのものの謎に迫る新たな冒険が繰り広げられる。(映画.COMより)





 
【感想(ネタバレなし)】

『結論:歯はちゃんと磨け』

 




どーもどーも一生涯嫌いなもの「虫歯の治療」ラーチャえだまめです。本日はそんな屈強な野獣センパイでも虫歯には敵わない歯の大切さを問う学習向け映……なわけない



【ゴジラxコング 新たなる帝国】!!!今年はモナークも度肝を抜く破壊神とサル映画が2本ずつ公開されてしまう「猿と呉」で干支ジャックも狙える異常事態宣言!?ギャレス・エドワースが「新ジュラシックワールド」の監督に抜擢されるまでに怪獣好きを遺憾なく発揮した「GODZILLA(2014)」から始まるモンスターバース、否“レジェンダリー”バースもついに第5弾であります。前作「ゴジラVSコング」でついに夢の3番勝負が描かれたばかりか、人間パートがせいぜい“白目旬”くらいしか見せ場のない怪獣の前ではなすすべ無しな人間描写などもう必要ないのでは??…そんな疑念を今回ついに疑念から「確信」に変えてしまったかもしれない












「ガオー!」か「ウホ」しかセリフないって何?





 




本来怪獣映画といえば元来“怪獣語”のわからない我々視聴者の為に?俳優が代弁して状況説明してくれるところを?なんと今作でついにそれを“人間パートではなく怪獣パートでやってしまう”という!?コングが、ゴジラがギャーギャー叫んで(当然字幕も出ないから何言ってるかわからん)視聴者にゴリ押しで伝える力技に打って出た……がこれがVFX技術の進歩により“彼ら”のその尾崎豊かな表情でそれを可能にし、不思議と何と言っているのか「伝わる」というのだから??そうなったらもういよいよ「俳優いらないよね??」前作に登場したミリボビやスカルスガルド兄貴といったドル箱スターに高額な出演料を支払う手間も省けるという人間様の必要性の是非を問う問題が発生してしまっているのですねー。「人間側のヴィランも不在」にして今回“人間がどうこう出来る訳もなくただ見守るに徹する”活躍の場を「怪獣」に手放した潔さ。そうだよ我々は人間が見たいんじゃないゴジラ、コング、モスラ……怪獣を見に来ているんだろ!?



でもさ











絶対中に“人”入ってますよね?





ゴリラだけに人間とゴリゴリ癒着なコングサイドが徐々にシリーズのメインになるにつれ、逆に若干の「蚊帳の外」感アリストテレスなゴジラ。というか前作にしたってコングがいくら霊長類最強だからって“食物連鎖の頂点”たるゴジラパイセンに闘いを挑むも圧倒的大差をつけられ最後まで一切頭が上がらなかったコングこそ少年漫画で言えば主人公だったわけで??アオハルなんてとっくに過ぎたかもしれなんが“コングの成長物語”としてシリーズを確立したと言っていい。そんな後輩コングに今作でついに「悲願の後輩」ができてちょっぴり先輩ヅラする初々しさ、“シリーズ史上最高にワルな同族ヴィラン”が立ち塞がったりと、まだまだ伸び代マシマシなコングさん、そりゃもうメイン張るわけですよ!?



それに比べてゴジラはもう、既に「キングオブ〜」で地上の天下統一しちゃったわけじゃん?「元から最強」だからもうあまり伸び代要素ないのかも……。いやコングの裏で来るべき大戦に向け一人孤独に“自分磨き”に勤しむストイックさ、一度は手を組んだ仲とはいえ依然として“しゃしゃりでる後輩”には話も聞かずに潰しにかかるも可憐な生態系のマドンナ的モスラ嬢に仲裁されれば?二つ返事で協力してしまう女に弱い頼れるヤンキー感。いや怪獣じゃなくても惚れてまうやろ……!?



新登場のヴィラン、スカーキングなんてもうノリノリでヒール役熱演してるし(きっと演じるサルはいいヤツなんですよ(?))なんか他の怪獣を操る設定とかむしろウルトラマンレオのマグマ星人かい……



もう全て怪獣都合、否視聴者都合の「作為的ストーリー」??コングの強化型グローブの“利き腕”すら合致するのはウケたね。ほかにも脚本が〜とかVFX垂れ流し映像で真新しさが〜なんてお世辞にも褒めない箇所もあるのです。けど後半怒涛の「怪獣プロレス」ラッシュでもう完全にノックアウトしてしまいました。コレに限ってはもう…コレでいいです!!「余計なことは考えずただ目の前の“プロレス”だけを見ろ。」とでも言われているかのような気分になりました(汗)



なんかどんどん天下のハリウッドがエメリッヒ版「ジラ」からはじまる従来の「リアル路線」から吹き出しだしたりシェーッ!!していた「東宝路線」に寄せていってる感がしますね。それはつまり“モンスター”から“怪獣”へ、明らかに“定義”が変わった結果なんじゃないですかね。その最たる例が“プロレス”、だと思いました__。


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