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グラディエーターII 英雄を呼ぶ声(2024)


【原題】Gladiator II

【監督】リドリー・スコット

【出演】ポール・メスカル ペドロ・パスカル コニー・ニールセンほか

【あらすじ】

将軍アカシウス率いるローマ帝国軍の侵攻により、愛する妻を殺された男ルシアス。すべてを失い、アカシウスへの復讐を胸に誓う彼は、マクリヌスという謎の男と出会う。ルシアスの心のなかで燃え盛る怒りに目をつけたマクリヌスの導きによって、ルシアスはローマへと赴き、マクリヌスが所有する剣闘士となり、力のみが物を言うコロセウムで待ち受ける戦いへと踏み出していく。(映画.COMより)







 
【感想(ネタバレなし)】

『またしても何も知らないルッシラ姉さん』

 




どーもどーもまーた「インターステラー」のチケット争奪戦に敗れ去ってシネコン爆発しろの皆さんコンニチワー、ラーチャえだまめです。宇宙もいいけどギリシャもいいぞ!?そんなわけで本日はコチラの映画を拝見させて頂きました












騙されませんよアルバト……ん?





【グラディエーターII 英雄を呼ぶ声】!?2000年にアカデミー賞を総なめしたドがつくほどのありえねぇ!?“名作”“24年ぶりの正統続編”……いやまだ信じられない!!きっと罠だ!!「グラディエーター2024」の間違いじゃないんですか??(もはや現代やないか)…と思ったらどうやら正真正銘「ホンモノ」らしい!?今や悪霊すらアオる気迫と体格を持ったラッセル将軍のカイジもビックリな成り上がり復讐劇、という筋書きのとっつき易さ&シスコン・フェニックスの悪役っぷりに間間にアクションを挟むエンタメ性と相まって140分の歴史もので「意外とサクッと観れちゃう」ポップコーンMOVIEだった第73回アカデミー賞と58回ゴールデングローブ賞の作品賞に輝いた古代ローマの剣闘士の死闘を描く普及の名作「グラディエーター」。この完全に“完結”したかに見えた続編を?前作の生みの親にして最近10本目で引退宣言のタランティーノに「カッコつけずにはよ映画撮れ」と鼓舞した我らがリドリー・スコット86歳大元帥が!?再びメガホンをとり24年ぶりにコロッセオを最新技術で復活させ二度剣闘士バトルをおっ始めたというウソみたいなホントの話。先日拝見させて頂きましたのですが……



いやー“続編”を匂わせないようタイトルから英数字の代わりに変なタイトルに改悪するのが目立つ日本の公式さんが今回は素直に原題と同じくタイトルに「2」を入れてくれただけでも??前作の知名度の高さを買った……と思っていいんですかね??その続編、と言っても当然前作で退場したラッセル・クロウ演じる“マキシマス”をゾンビ化させるわけにもいかず、では一体今作では誰が出るのか、、、となれば?唯一時系列的にも違和感のない前作で生き別れたかにみえた愛しのマキシマスとよりによってコロッセオの会場で再会というコニー・ニールセン演じる“ルッシラ”の、いましたよね〜ホアキン・フェニックス演じる皇帝“アウレリウス”に叔父様〜と懐いていた一人息子が



“ルシアス”!!!…が何の因果か16年経ってマキシマスと同じコロッセオに立つ剣闘士として…!?おま、皇族出身やないか??マキシマスに続き今度は愛しの息子とコロッセオで再会するルッシラ辛すぎるんだろ!?てかなんでルッシラから離れてるんですか奴隷になってるんですか、とか言う前に












いつから“マキシマスの息子”になったんだよ




前作未見の方には自然と「あ〜そうなんだぁ〜。」って逆に納得しやすいかもしれませんがちょちょちょ、待って下さいルシアスはルッシアの死別した前の旦那との子どもですよね??血の繋がりもなければ前作でも一度もマキシマスを「パパ」と呼んだことすらないじゃないか!?実はアナタとの子なのよって、え、死人に口無しかよおおおー!?まあまあ、結局は「その方がしっくりくる。」偉大なるローマ随一の将軍にして最強の剣闘士である「父」マキシマスの背中を追うナウい戦士……あー確かに(確かにってなんだよ)



演じるは「アフターサン」の片腕ギブスパパことポール・メスカル。いやー「アフターサン」とは真逆の闘争心丸出しのルシアスを肉体改造でムキムキに仕上げながら見事に熱演。この人明るい役から暗い役まで演じ分けれる俳優さんだな〜。伸び代ありますね(お前誰だよ)他、同じく今年「クワイエットプレイス」にも出演した売れっ子ジョセフ・クインともうすぐ公開「クレイヴン・ザ・ハンター」にも出演するフレッド・ヘッキンジャーがそれぞれ前作のアウレリウス以上にイカれたサイコパスダブル皇帝“ゲタ”“カラカラ”を演じたかと思えば、今作のルシアスの「宿敵」“マルクス・アカシウス”将軍に名優ペドロ・パスカル参上!!しかも彼は「ルッシラの再婚相手」むむむ!?なんじゃスカイウォーカーサーガかよ!?母の愛した相手が「妻を殺した」相手……こりゃー波乱以上の何物でもない。そしてもう一人脇を固める男が













ナニ無双してるんですか




先日「ファイナル」と言いながらシリーズ続投が約束されたロバート・マッコールおいたんことデンゼル・ワシントン。いやー主役クラス(それも大御所)を傍に置くとどうなるか、「とにかく画面に映りまくる」こっちにデンゼルあっちにデンゼル、ワシントンは?そっちにワシントン〜いやアナタ前作にもいた奴隷商人ですよね?今回はかなり出しゃばりまくる。いやデンゼルファンには嬉しい限り。いやー面白くなって参りました



前作から26年経ったから可能となった「対アニマル戦」前作も鎖に繋がれたトラの迫力は26年経った今でも凄みがありますが、今作では凶暴過ぎてもはやキメラ化したヒヒ?にサイ……現実的にNGなアニマルアクションをVFXによって可能に。そしてコロッセオの中に海を作って海上戦も!?ちなみにホントにこのようなことが行われていたのかは一切不明。



マキシマスは偉大なる将軍だったからその名を聞いただけで剣闘士がホイホイ味方になるのはわかるが、将軍ではないルシアスがいつの間にか他の剣闘士たちのリーダー的ポジションになってたのが少し違和感はありますが、あと前作より人死にすぎぃー!?これがホントにアカデミー賞受賞作の続編なのか……と思いたくなる生々しい演出。しかし前作もついちょっと前に見た自分が言うのもおこがましいけど個人的には前作も「マッドマックス」みたいなイカれたゴリゴリ系だと思っていて(ゴリゴリ系って?)見る前まで「アカデミー賞作品」という変に堅苦しい歴史巨編、みたいなイメージがあって、長らく鑑賞する気になれなかった、それが今回続編の予習として前作を観たらこれがとても「違うベクトルの面白さ」というか、いい意味で大味ゴテゴテアクションというか、アカデミー賞「らしくない」作品がアカデミー賞を獲った、そんなイメージを鑑賞後に持ったのが一番ビックリしたのです。なのでゴリゴリ系の続編はやっぱりゴリゴリ……アカデミーを意識せず変に着色せずやってくれたのは、ある意味正解なのかなと思いました。(要はアカデミー賞狙いの作品ではないということ)



物語は「ほぼ前作と同じ」黄泉の国に逝きそうになるのも全く同じ!?(今回は三途のリバーってか?)俺ツエー最強成り上がり伝説はもうパターン化されてるんですかね??けど前作のハンス・ジマーが手がけたエンドクレジットに使われたテーマソングが?今回のエンドクレジットにも起用される懐かしポイントに、コロッセオの殺戮劇場を拝みに来る民衆はゴアゴア大好きな「テリファー」観に行くような連中(自分ですハイ)と同じ、という欲の先にある残忍さ、その根本はいつの時代も同じという人間の愚かさも前作同様に再認識させられたと言いますか。ただ剣闘士たちの熱い魂のぶつかりあい、究極の“娯楽”。やめられない止まらないのも人間の性なのか!?



「めちゃくちゃ映画的なラスト」うわ〜これめっちゃ映画だぁ〜!!!(何言ってんの?)24年前の前作と変わらない「これぞ映画」と言う締めくくり方が!?とにかく素晴らしかった。これは確実に劇場案件、コロッセオの大歓声をフルスクリーンで全身に浴びながら剣闘士達の死闘に息を呑んじゃってください!?とても86歳が撮った映画とは思えない、まだまだ気迫がフルパワーすぎる生涯現役宣言のリドリー・スコットですが既に“第3弾”の構想もあるらしい……恐るべし!?






 
【感想(ネタバレ)】





ロバートマッコールがギリシャ時代に転生して闇落ちした世界線かよ!?しかし予告ではうまーく誤魔化しましたね。因縁の宿敵であるアカシウスvsルシアスの決闘が最終決戦かと思わせて実はシス卿ばりに裏で暗躍しまくったワシントン演じる“マクリヌス”が最大の敵だったとは。ただ最後の決闘はグラディエーターと言えども元一般兵vs奴隷商人という、前作より小物感は歪めず。ペドロ・パスカルを噛ませ犬にできるのも今旬のジョセフ・クインを生首にできるのもデンゼル・ワシントンの片腕を吹き飛ばせるのもリドスコだからできる所業だよ……汗


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