FARANG ファラン(2022)
- ラーチャえだまめ
- 2024年6月9日
- 読了時間: 5分

【原題】Farang
【監督】ザビエ・ジャン
【出演】ナシム・リエス ロリン・ヌネイ オリヴィエ・グルメほか
【あらすじ】
地元の裏社会から逃れ、タイの美しいビーチへとたどり着いたフランス人の格闘家サムは、現地で出会った妻のミアと娘のダラとともに仲むつまじく暮らしていた。ホテルのポーターとして働く一方で、家族のため、そしていつか自分の店を持ちたいという夢のため、ムエタイのファイターとして危険な賭け試合に出場するサム。しかし、よそ者であり、すねに傷を持つ彼にとって、成功を収めることはなかなか難しいことだった。焦ったサムは同じフランス人の男ナロンからある仕事を引き受けるが、そんなサムを思いがけない残酷な運命が待ち受けていた。(映画.COMより)
【感想(ネタバレなし)】

『ボンジュールがコップンカー?』
今日行った上野動物園のゴリラ夫婦が来園客の前でお構いなしでウホウホしていたのは今日が“シックスナイン”の日だからだったんですねとか関係ない皆さんこんにちわーラーチャえだまめです。本日はそんな来園客など“よそ者”くらいにしか思っていないゴリラ……並に強い最強ムエタイ選手とぉーーー!?裏社会!!のリベンジアクション

【FARANG ファラン】!!??ホラン千秋が好きでニュースはもっぱらTBS……間違えました“フレンチアクション”の最新作の凱旋であります。「トランスポーター」「アルティメット」……これまで元アスリートや現役のスタントマンを主演にした方がコスパがいい“ジョージルーカス理論”かどうかは定かではない反則級の“ガチアクション”映画を撮ってきた(全てはベッソンのおかげ?)仏映画ですが、今回またしても「元キックボクシング大会で優勝経験」のある俳優を主演に迎えるとか反則だろぉ!?(なんの?)予告動画でも既にわかるサンジも嫉妬する「キレッキレの足技」に過激すぎて「R18でゴメンナサイ」宣言!?あーあーもの好きにはもうウズウズベキスタン案件過ぎて今回見に行ってきたんでありますが、なんかもう主演がフランス人なだけで色々東南アジアが舞台とか

フランスが「ザ・レイド」したかっただけ?
物語は裏社会に身を寄せた結果牢屋にぶち込まれた男サムが、シャバから出て裏社会から足を洗い真っ当なカタギを目指すもそう簡単に逃れられるわけもなく……とまあ出所後あるあるなストーリーでありますが、裏社会の追手を勢い余って殺してしまったサムは報復を恐れ国外逃亡を図る……おやおやー?そしてたどり着いた場所が微笑みの国タイランド、だったんですねぇー。タイトルの“Farang”とはタイ語でヨーロッパの西洋人などを指す「よそ者、外国人」という意味らしい。

しかしここは微笑みの国、それから5年後サムはすっかり現地人に溶け込みホテルマンとして空港を行ったり来たr……逃亡者が外国の玄関口で働いたら身バレしねえか…??は置いといて、美しい妻とその連れ子そして2人の新しい命まで授かり“よそ者”の顔にもすっかり“微笑みが溢れる”そんな幸せな日々を送っていたのですが……
妻と海辺に新しいお店をオープンさせる夢を同じ土地を狙う男が地価を跳ね上げたことで潰されそうになったサムは、知り合いのツテを使い男に直接土地を譲ってくれないかと頼み込むのですが、その男はフランス人で?しかも裏社会に精通しているヤツだった……やっぱり身バレしてんじゃねえか…!!という本末転倒なストーリー部分はこの際先に申しますと“あまり期待しない”方が無難かと。というか大事なシーンカットされてる??少々ワケワカメな展開に(特に終盤)はてなマークが……でもストーリーはザックリとヤラれたからヤリ返す半沢理論の“復讐劇”だけですから??正直そこまで気にならない。それより気になったのは

“R18”に釣られた人正直にハーイ
「一体どこがR18案件だったん?」ヴァイオレンスなアクションに女子供にも容赦ない“ゴア描写”が本作“最大のウリ”だと勝手に思っていたのが、ショットガンで脳みそ飛び散るとこを見たいんだよおおお!!!…だけど人体破壊シーンは“直視カット”、その他際どいシーンがあっても一瞬とか、まぁ言うてR18と謳う割には落ち着いた演出。そうなるともう「過激さをウリにしたくてワザとレイティングを引き上げた」映画スタッフの策略としか…!?制作は仏ですがアジアが舞台の「哭悲」ばりのグロを期待しちゃったR指定に引き寄せられたグロリアンな方には少々物足りなさがあるかもしれません。
しかしイマイチ要素ばかりが目立つ作品、で捨てきるのも勿体なくて、主人公サムを演じるのは新人ナシム・リエス。先ほど申した通り動きはもうバッチグーのキレッキレで特にキック!のフォームが当然ながら素晴らしいのなんの。ちなみに劇中のムエタイシーンではガチで相手と殴り合ってるらしいよ?現在Netflixで配信中のパリにジョーズがボンジュールしちゃった仏サメ映画にも出演する、これから大作映画でお目ミエールする機会が増えるかもしれません??

さらに先ほど申したパッと見2011年に日本でもヒットしたインドネシア産アクション映画「フランス人が「ザ・レイド」したかった」だけのように見えなくもない新鮮味のないアクションも、キャストたちのキレのあるアクションにちょっとブレすぎだけど画力マシマシな接近&クルッと半回転カメラワークで迫力は満点。「ジョン・ウィック」より手数は明らかに少ないが、ワンシーンワンシーンでのアクションにこだわりが感じられ見応えもある。監督は人気ゲームの実写化「ヒットマン」のフランス監督ザビエ・ジャンということでスタイリッシュなアクションにもうってつけの人材ってわけ?
さらにこれは個人的にバク上げしたんですが日本でも公開当時話題になったタイ産ホラー「女神の継承」に出てた霊媒師のおばさんと霊に取り憑かれる女性を演じた2人が?それぞれクラブのオーナーと工場で働く作業員役として出演!?なんかこの丸顔見たことあるなーと思ったら、、、、やっぱりそうだったか〜!!!
以上、本格ガチアクションのリベンジ映画、スカッとしたい方にはオヌヌメできる1品かもしれません〜。
Commentaires